『別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?』とは、
Fate/stay nightにおける名場面のひとつである。
最強のサーヴァント、バーサーカーの追撃を受け、窮地に至った遠坂凛が
自らのサーヴァント・アーチャーに対して必死の時間稼ぎを命じた際のアーチャーの返答。
「ああ。時間を稼ぐのはいいが――
別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」
「――ええ、遠慮はいらないわ。
がつんと痛い目にあわせてやって、アーチャー」
「そうか。ならば、期待に応えるとしよう」_________________。
スラングとして広まっているこのセリフは単なる死亡フラグ、
場合によっては「できると思っていた慢心に反して死んでしまう」と言った
イメージを持たれている事があるが、元ネタではまるで状況が異なる。
最上級クラスの攻撃しか通じない上に、一度受けた攻撃には防御力上昇、
そしてその中で12回殺さないと倒せない
という絶望的なまでに戦力差がある最強のサーヴァントを相手にして、
アーチャー自身も勝てるとは思っておらず、時間稼ぎが関の山だろうという所であった。
足止めを命じたマスターの凛自身も、アーチャーに事実上「囮になって死ね」と命じた事で
深く気落ちしていた所に、アーチャーはあえてこのような大口を叩くことで
凛を鼓舞して脱出させた。
「死ぬと分かっている状況で口にした」と言う意味では死亡フラグで間違っていないのだが、
別に調子に乗っている訳でも何でもないので注意。
なおこの時の戦闘で、アーチャーはバーサーカーを6回殺している。
・セイバーはランサーを一蹴している。
・ランサーとアーチャーは互角に戦った。
・アーチャーはセイバーの攻撃の一撃で深手を負ったことがある。
・バーサーカーはセイバーを腕力だけで半殺しにしている。
と言ったようなもので、バーサーカー>>>セイバー>ランサー≧アーチャーという力関係が成り立つ。
この程度の実力しか見せていなかったアーチャーが一人残って6回もバーサーカーを倒しているのは
アーチャー自身の出自および戦闘スタイルに深く関わるのだが、重大なネタバレにつき割愛。
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