坂本花織(さかもと かおり)とは、2000年4月9日生まれの日本のフィギュアスケート選手のことである。
経歴
兵庫県神戸市に生まれる。朝ドラのフィギュアスケートのシーンを見たのがきっかけに4歳頃からスケートを始めた。
2012~2013シーズン全日本ノービスAクラスで優勝し、全日本ジュニア選手権に招待選手として出場し9位という成績を残す。
2013~2014シーズンよりジュニアクラスデビュー。2016~2017シーズンにはジュニアグランプリファイナルに初出場し3位で銅メダルを獲得した。
2017~2018シーズンよりシニアクラスデビュー。デビュー戦となるアジアフィギュア杯でいきなり優勝、グランプリシリーズ(GPシリーズ)アメリカ大会では自身初の200点超えの滑りで2位、ロステレコム杯ではさらに得点を伸ばし2位表彰台に。平昌オリンピックの代表選考となった全日本選手権ではほぼノーミスで滑りきり樋口新葉らを抑えパーソナルベスト(PB)で優勝、オリンピック日本代表に選出された。
平昌オリンピックでは団体戦とシングルに出場。団体戦では思いの外スコアが伸びず5位に、シングルではSPのPBを更新し総合では6位に入賞した。
2018~2019シーズンはGPシリーズ2戦で2位・3位の成績で初のGPファイナルに進出。GPファイナルでは4位の成績を残し、続く全日本選手権では宮原知子や紀平梨花をかわし、PBとなる228.01で優勝。
2019~2020シーズンは故障の影響でGPファイナル進出を逃すなど不本意なシーズンに終わった。
2020~2021シーズンは新型コロナウイルスの影響で国内の試合を中心に出場。ISU非公認大会となったNHK杯では、PBとなる229.51を記録し復活を印象づける勝利。全日本選手権では紀平に次ぐ2位と好成績だったものの、続く世界フィギュア選手権では細かなミスが響きスコアが伸びず6位に終わった。
2021~2022シーズンはNHK杯1位、代表選考のかかった全日本選手権ではPBとなる234.06を記録し、2大会連続のオリンピック代表に選出、オリンピック後の世界選手権の代表にも選出された。
北京オリンピックでは団体戦、シングルに出場。団体戦FSではシーズンベストとなる148.66を記録し、日本フィギュア団体初のメダル獲得に貢献。
シングルではROCカミラ・ワリエワのドーピング疑惑や、SPの滑走順が最終滑走になるなど普段より雑音やプレッシャーがかかる中、SPではPBとなる79.84、FSでもPBの153.29を記録しトータル233.13で3位となり銅メダルを獲得。日本女子シングルでは4人目、2010年バンクーバーオリンピックで浅田真央以来のメダル獲得となった[1]。
スタイル・人物
4回転などの得点の高いジャンプなどは飛べないが、他の選手にはないスピード感や、ダイナミックなジャンプ、基礎的なスケーティング技術・演技力の高さで得点を伸ばしている。着氷後もスピード感が失われない滑りも特徴のひとつと言える。
何故か最終滑走やライバル選手が高得点を記録した直後などプレッシャーの掛かる場面で滑ることが多い。
ムードメーカーでもあり、団体戦や演技後のキスアンドクライや記者会見では明るく振る舞う様子を垣間見ることができる。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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