定詰雅彦単語

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定詰雅彦（じょうづめ まさひこ）とは、元プロ野球選手である。

概要

1966年9月24日。広島県山県郡出身。中学時代から本格的に野球を始めている。

広陵高等学校へ進学。2学年下には金本知憲がいた。3年時には春の甲子園大会に出場したが、1回戦敗退に終わっている。

卒業後、日立造船有明に入部したものの廃部となってしまい、新日本製鐵広畑へ転籍。1990年には都市対抗野球に出場し本塁打を放つなど活躍したが、決勝でヤマハに敗れ、準優勝にとどまる。その後社会人野球日本選手権にも出場し、社会人野球日本代表や社会人ベストナインに選出されるなど、アマチュア屈指の捕手として存在感を示した。

1990年ドラフト会議にて、ロッテオリオンズから2位指名を受け入団。

初年度は控え捕手として53試合に出場。

1993年、58試合に出場し、打率.252、3本塁打をマーク。また、盗塁阻止率.400を記録した。

1994年、開幕戦から正捕手に定着し、106試合に出場。翌1995年も正捕手として活躍し、112試合に出場してチームの2位躍進に貢献。

1996年、移籍加入の田村藤夫に正捕手の座を奪われ、78試合出場と出場機会を減らす。同年シーズンオフ、鮎川義文とのトレードで阪神タイガースへ移籍。

移籍初年度の1997年、控え捕手として守備固めやリリーフキャッチャー的な役割をこなし、62試合に出場。しかし、1997年以降は矢野燿大が加入したことで出場機会が大幅に減少。

2000年オフに戦力外通告を受け、そのまま現役を引退。

引退後、スポーツ用品店勤務を経て、2005年に独立リーグ徳島インディゴソックスでコーチを務めた。

徳島退団後は古巣のロッテに戻り、スカウトやブルペン捕手を務めた後、バッテリーコーチを2007年から2009年まで務めた。

ロッテ退団後、クラブチームの銚子オーシャンズで選手兼コーチとして活動。その後は職を転々とした後、現在はスポーツオーソリティで勤務している。

人物・エピソード

強肩と送球の良さを武器に活躍した捕手。盗塁阻止率が高かった一方で打撃を苦手としており、打率1割台のシーズンがほとんどであった。相性の良かった伊良部秀輝とバッテリーを組むことも多かった。

試合中に着用するサングラスがトレードマークであった。

1995年に開催された阪神大震災の復興支援チャリティーゲームにて、外国人選抜チームの捕手が不足してしまったこと^[1]から、バレンタイン監督の推薦で登録名「ジョー(JOE)」として助っ人参戦している^[2]。また2022年には引退試合ができなかった選手たちのための試合である「PERSOL THE LAST GAME」で、捕手が足りなかったことから55歳ながら助っ人捕手として出場。9イニングでマスクを被り、打っては2安打を放つ活躍を見せた。

「定詰」という名字は日本全体でも10人程度しか居ない珍しい名字である。

通算成績

打撃成績

通算:9年	試合	打席	打数	得点	安打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
NPB	511	1171	1027	85	192	14	88	9	67	8	61	8	262	22	.187	.236

関連動画

関連項目

• プロ野球
• ロッテオリオンズ
• 阪神タイガース
• 徳島インディゴソックス
• プロ野球選手一覧

脚注

1. *捕手として出場予定であったティム・マッキントッシュがシーズン途中に成績不振で帰国したため。
2. *大久保博元も「デーブ」として参戦。