検察側の罪人とは、雫井脩介のミステリー小説である。2018年に木村拓哉と二宮和也主演で映画化された。
概要
ある日、大田区で老夫婦刺殺事件が起きる。捜査に立ち会った東京地検のベテラン検事最上は、一人の容疑者の名前に気づいた。すでに時効となった殺人事件の重要参考人と当時目されていた人物だった。男が今回の事件の犯人であるならば、今度こそ法の裁きを受けさせると決意するが、最上の教え子でもある検事沖野が捜査に疑問を持ちはじめる…。
2013年9月文藝春秋より刊行。2013年の『週刊文春ミステリーベスト10』国内部門第4位に選出された。
『犯人に告ぐ』などで知られる雫井脩介が、「時効によって逃げ切った犯罪者を裁くことは可能か?」という問いに着想を得て書いた。タイトルの元ネタはアガサ・クリスティの名作戯曲『検察側の証人』。
複数の元検察官に取材することで物語にリアリティを持たせた。雫井は、『もっとも描きたかったのは最上と沖野、それぞれが信じる正義がぶつかった末に生じるものは何なのかということ。』と語っている。
2018年8月24日に公開される映画の監督は「クライマーズ・ハイ」や「日本のいちばん長い日」の原田眞人。
エリート検事・最上役を木村拓哉、若き検事・沖野役を嵐の二宮和也が演じる。
その他、沖野を支える検察事務官・橘沙穂に吉高由里子、闇社会のブローカー・諏訪部に松重豊、人権派大物弁護士・白川雄馬に山﨑努など。
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