済単語

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済とは、日本、中国語圏の人名である。

人名

日本語では、わたる、などと読む。

• 鶴見済（わたる、1964年 - ） - 日本のフリーライター
• 張済（? - 196年） - 後漢末の武将
• 蒋済（？ - 249年） - 三国時代の曹魏の武将
• 楊済（? - ?） - 西晋の武将、政治家

漢字として

意味

渡る、成就する、救う、助ける、増す、という意味がある。日本語では、すます、終わらせる、という意味がある。また中国の川の名前（濟水）。

また（斉と通じて）斉しい、（擠と通じて）滅ぼす、（霽と通じて）晴れる、という意味がある。

〔説文解字・巻十一〕に「水なり。常山房子、贊皇山を出でて、東して泜に入す」とある。〔爾雅・釈言〕に「濟は渡るなり」「成すなり」「益すなり」とある。

字形

旧字体は濟。

形声で声符は斉。

音訓

音読みはセイ（漢音）、サイ（呉音）、訓読みは、すむ、わたる、なる、すくう。

名のりに、お・かた・さだ・ただ・とおる・まさ・ます・やす・よし、などがある。

規格・区分

済は常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。

語彙

済済・済勝・済生・済度・済民

異体字

• 濟は、旧字体。常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第二水準。
• 泲は、〔玉篇〕に「古文濟字」とある異体字。〔説文〕には別の字として載っている。JIS X 0212補助漢字。
• 㴉は、〔玉篇〕に「古文」とある異体字。
• 𣳵は、〔字彙補〕に「濟と同じ。㴉字の省文」とある異体字。
• 𣸓は、〔字彙補〕に「㴉と同じ」とある異体字。
• 𣺴は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
• 𣽱は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
• 𣾯は、〔字彙補〕に「㴉と同じ」とある異体字。
• 𤀮は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。滋の異体字でもある。
• 𦪱は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
• 簡体字は济。

関連項目

• 海外の姓名の一覧
• 日本人の名前一覧