この記事では、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」において戦闘時に選択できる陣形について解説する。
概要
「艦隊これくしょん」において選択できる陣形は、通常艦隊では単縦陣・複縦陣・輪形陣・梯形陣・単横陣・警戒陣の6つ、連合艦隊では第一~第四警戒航行序列の4つがある。
単縦陣
その名の通り、艦隊が縦一列になって進む陣形である。
進路選択は先頭の艦(旗艦)が行うが、旗艦が被弾して戦闘から離脱する場合はその限りではない。最も単純で艦隊運動がしやすく、艦隊全体の主要な砲門を同じ面に向けられることから、第二次大戦期に限らず多用された。
艦これにおける単縦陣
砲撃・雷撃に特化した形であり、戦艦などの火力、重雷装巡洋艦などの雷撃を重視する際に用いられる。敵に大ダメージを与えられる一方、自艦隊もダメージを受けやすい。また、対潜・対空能力は低い。
特に、対潜装備を含まない艦の対潜攻撃で敵潜水艦に大ダメージを与えることは全く望めず、逆に潜水艦の雷撃で大ダメージを被る恐れもある。対潜水艦戦闘以外で「やられる前に殺る」を実践したい場合に選択される陣形であろう。
なお、自艦隊が3隻以下の場合は陣形選択が出来ず、自動的に単縦陣に設定される。敵艦隊の場合は3隻以下でも梯形陣や単横陣を組む編成が存在する(1-5など)
複縦陣
複縦陣は単縦陣を2つ横に並べた形である。
通常の航行時には艦列が長く伸びすぎず便利だが、陣形のどちらかの側で交戦している場合は反対側の列が遊軍と化す事が多かった。
艦これにおける複縦陣
そこそこの砲撃・雷撃・対空・対潜能力を備える。攻略の道中でダメージ軽減をしたいが敵を確実に打撃を与えたい場合や、潜水艦が1隻混じっている艦隊にS勝利したい場合などに選択される。
Nelsonが旗艦である等の条件を満たしているとNelson Touchが確率発動する。
輪形陣
輪形陣は、主力艦や輸送艦などの主要艦を中心に、周りに駆逐艦や巡洋艦を配置して護衛する陣形である。
対空・対潜防御のための陣形で、こと航空攻撃には重層的な防禦を展開できるため、空母機動艦隊が多用した。
艦これにおける輪形陣
その形からわかるように多くの艦が必要で、5隻以上の艦隊でないと編成できない。
対空・対潜能力にボーナスが付加されるのが大きな特徴である。
また、旗艦への攻撃を随伴艦(小破まで至っていない場合)が肩代わりする「かばう」が最も発生しやすい。
その特性上、空襲戦マスや航空戦マスではこれ一択となる。
梯形陣
梯形陣は艦隊を斜めに配置した陣形である。
単縦陣で敵と同航戦をしている最中に敵に対し距離を詰める、突撃に移行するといった際、艦隊全艦が一斉回頭することで出来る陣形。
艦これにおける梯形陣
火力が上がるわけでもなく、逆に回避については単横陣の方が明らかに優れている。雷撃回避能力が上がる、防御補正にマイナスが働かないなど様々な意見があるが、目的が明確には提示されていない陣形である。
敵の潜水艦隊はこれを使用してくることが多い。
2期移行後の2019年冬のアップデートで昼間の砲撃戦火力の向上、対潜力の向上、突破または夜戦突入までの生残性が上方修正された。
また、長門型改二や金剛型改二丙の特殊砲撃の発動条件の陣形として指定されており特殊砲撃発動狙い等で使うことがある。
単横陣
単横陣は艦隊を横一列に配置したもので、かつて衝角戦術が多用されていた時期には主流だった。
艦首軸線上の多数の砲塔で撃ちあうようになると対艦戦には不向きとなったが、対潜戦など海面に網を貼りたいときには広い範囲をカバーできるため有利である。
艦これにおける単横陣
単縦陣とは逆に防御重視の陣形である。
砲撃によるダメージをほとんど与えられない代わりに受けるダメージを最も軽減できる陣形とされている。また、対潜能力に特化した陣形であり、対潜装備を搭載していなくても敵潜水艦にそこそこのダメージを与えられる。
しかし、夜戦においては他の陣形同様水上艦は潜水艦に対してほぼ無力である(開幕夜戦マスを除く)。
ちなみに、潜水艦が敵艦隊を狙う際は前に僚艦がいない梯形陣や単横陣が望ましいように思えるが、これらを選択してしまうと水上艦同様の補正を受けダメージがきちんと与えられないため、潜水艦隊の陣形は単縦陣一択と言ってよい。
警戒陣
警戒陣は主力艦を後方に、警戒艦を前方に配置したもので、西村艦隊がレイテ沖海戦において実際に使用した陣形である。
艦これにおける警戒陣
艦これに於いては捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)で初実装され、同イベント期間内限定で使用可能になっていた。次イベにあたる捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)開催時も期間限定で使用可能となり、以降の期間限定海域登場期間内も使用可能となっている。
単横陣を上回る回避重視の陣形である。
前半に配置した主力艦は火力が低下される代わりに攻撃対象とされにくくなり、後半に配置した警戒艦は狙われやすくはなるが回避率が大幅に上昇(特に駆逐艦で顕著)する。
対潜火力は主力艦は単横陣並み、警戒艦は単縦陣並みになる。
この回避能力は夜戦でも如何なく発揮され、カットイン攻撃であってもカスダメを連発させることが可能。
そのため、道中の開幕夜戦マスではこの陣形が最適といえる。
なお、他の陣形と違い夜戦であっても火力低下が起こるので注意。
イベント期間限定ではあるが通常海域であっても使用可能なので、5-3の難易度が大幅に低下した。
連合艦隊の陣形
第一は単横陣、第二は複縦陣、第三は輪形陣、第四は単縦陣に相当する。ただし、対潜火力は第二の方が高い。
戦闘パターン
また、陣形とは別に彼我の進行方向により同航戦・反航戦・T字有利・T字不利の4パターンが存在する。
- 同航戦:敵味方が同一方向に進行しながら交戦するもので、命中率・ダメージともに増加する。
- 反航戦:敵味方がすれ違いながら交戦するため、命中率・ダメージともに減少する。
- T字戦:彼我の艦隊が直角に交わる形であり、側面を見せている艦隊は被弾しやすい一方多数の砲を敵に向けられて大ダメージを与えられる……はずなのだが、艦これにおいてT字有利状態はどちらもダメージを与えやすく・受けやすくなり、不利状態はどちらもダメージを与えにくく・受けにくくなっている。
攻撃面で有効なのはT字有利>同航戦>反航戦>T字不利となり、防御面はその逆である。このパターン選択は完全にランダムであるとされるが、艦上偵察機「彩雲」を運用することでT字不利が選択された場合反航戦に変更される。
関連画像
関連項目
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