奮とは、中国語圏の人名である。
漢字として
- 意味
- 奮い立つ、元気を出す、励ます、震える、怒る、翼を広げる、という意味である。
- 〔説文解字・巻四〕には「翬(と)ぶなり」とあり、「詩に曰く、奮飛すること能わずと」と〔詩経・柏舟〕を引用する。
- 賁は声義とも通じた字。
- 字形
- 諸説ある。〔説文解字〕は「奞(スイ)の田上に在るに從ふ」と、奞+田の会意で、大いに飛ぶ意味とする。
- 白川静によれば、金文の字形は衣が組み合わさっていて、衣+隹+田の会意であるという(奪も衣+隹+又で似た形)。衣を他の字と組み合わせるのは哀、衰など多くあり、すべて死についての儀礼に関する字である。奮や奪も字形にそういう背景があり、鳥の形の霊が田型の器[1]から飛ぶ意味ではないか、としている。
- 音訓
- 音読みはフン(漢音、呉音)、訓読みは、ふるう。
- 規格・区分
- 常用漢字で、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 奮を声符とする漢字には、𢅯などがある。
- 語彙
- 奮袂・奮起・奮撃・奮激・奮進・奮迅・奮戦・奮然・奮闘・奮発・奮飛・奮躍
異体字
関連項目
脚注
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