慣とは、繰り返し行って慣れる、繰り返し行なってきた慣わしを意味する漢字である。
漢字として
- 意味
- 繰り返し行う、慣れる、(貫と通じて)貫く、という意味がある。
- 〔説文解字〕での本字は摜で、〔説文・巻十二〕に「習ふなり」とある。〔説文〕はまた、〔春秋左氏伝・昭公二十六年〕の「鬼神を摜瀆す」を引用する[1]。後に摜を慣と書くようになった。〔字彙補〕に「摜は慣の本字を爲す。今、摜習の摜を慣に作る」とある。
- 字形
- 形声で声符は貫。声符の貫にも、習う・習わしという意味があり、〔爾雅・釈詁〕に「貫、習ふなり」とある。慣は貫の繁文。
- 音訓
- 音読みはカン(漢音、呉音)、訓読みは、なれる、ならす。名のりに、みな、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字で、小学校5年生で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 慣行・慣習・慣用・慣例
異体字
脚注
- 1
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