擬とは、なぞらえるという意味の漢字である。また、英語の接頭辞pseudo-の訳として用いられる。
漢字として
- 意味
- 似た、なぞらえる、推測する、推し量る、~するつもり。日本語では、もどき、まがい、という意味がある。
- 〔説文解字・巻十二〕には「度(はか)るなり」とある。
- 字形
- 形声で声符は疑。
- 音訓
- 音読みは、ギ(漢音、呉音)。訓読みは、はかる、なぞらえる、もどき、まがい。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 擬音・擬議・擬古・擬似・擬人法・擬声・擬制・擬態・擬度
異体字
- 𣝆は、〔康煕字典〕に〔正字通〕を引いて「擬に同じ。釋典に出づ」とある異体字。(〔正字通〕には「𣝅に同じ」とあるように見えなくもない。)
- 懝は、〔康煕字典〕の擬字に「又、懝に作る」とある字。別の意味もある。
- 譺は、〔集韻〕に「或ひは、言に从ふ」とある異体字。別の意味もある。
- 拟は、簡体字。
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