漁とは、海や河川や湖で、魚や貝などの水産物を捕ることである。
概要
素手や釣り具、網、銛などの道具を使って水産物を捕らえる。対象は魚類、貝類、甲殻類、軟体動物などさまざまである。また海藻などの採取も含む。
漁をする職業、業種を漁業といい、漁を職業とする人を漁師という。
漢字として
- 意味
- 魚を捕らえる、略奪する、漁る、漁師、という意味がある。
- 〔説文解字〕の本字は𩼪で、〔説文・巻十一〕に「魚を捕ふるなり」とある。
- 字形
- 形声で声符は𩺰(魚)。
- 音訓
- 音読みはギョ(漢音)、ゴ(呉音)、リョウ(慣用読み)、訓読みは、いさり、すなどる、あさる。
- 規格・区分
- 常用漢字で、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 漁獲・漁業・漁港・漁師・漁色・漁猟・漁撈
異体字
- 𩼪は、〔説文〕の本字。漁は説文にその篆体とある。
- 𣿡は、〔字彙補〕などにある異体字。〔説文長箋〕は𩼪は𣿡の又が誤って魚になったとする。
- 䱷は、〔五経文字〕にある異体字。
- 䰻は、〔集韻〕や〔玉篇〕にある䱷の異体字。
- 𩵎は、〔説文〕に篽の異体字として紹介されている字だが、漁の古文でもある。篽は禁苑という意味で、古代中国で天子が魚を禁苑の池に漁する儀式があった。
- 𤀯は、〔正字通〕に漁、、𩵎と同じとある異体字。
- 簡体字は渔。
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関連項目
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