漢字として
禸
- Unicode
- U+79B8
- JIS X 0213
- 1-89-36
- 部首
- 禸部
- 画数
- 5画
- 意味
- 〔説文解字〕に「獸足の地を蹂(ふ)むなり」とある。また〔爾雅・釈獣〕を引いて「狐貍貛貉醜。其の足は𨆌。其の迹は厹」と、狐狸の類の足迹だとする(〔説文〕では厹は禸と同じ字とされているようだ)。
- 字形
- 諸説ある。〔説文解字〕には「象形にして九聲」とあり、足迹の象形で、九が声符であるとする。ほかに足の爪のあとの象形説、九+ムで二組の虫を組み合わせた字とする説がある。
- 音訓
- 音読みはジュウ、キュウ、訓読みは、あしあと。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第三水準。
- 部首
- 禸は部首、禸部を作る。脚に用いられぐうのあしと呼ばれる。獣に関する意符として使われる。
異体字など
- 異体字
- 〔説文〕は蹂を篆文としている。ただ九声と柔声で声が合わない。
- 厹は、〔説文〕の禸字の説明で、禸と同じ字として扱われている。ただ厹矛のように三叉の矛のことをいうことがあり意味が必ずしも一致しない。
- 𠫗は、〔玉篇〕に載っている古文。
- 叴は、〔廣韻〕、〔集韻〕などで厹と同じとするが、〔説文〕では別の字。
- 互換文字
- ⽱はUnicodeにおいて禸と互換とされる字で、部首としての禸を表す。
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