置とは、置くという意味の字である。
漢字として
- 意味
- おく、据える、設ける、捨ておく、宿場、うまつぎ、駅、処分を決する、ゆるす。
- 〔説文解字・巻七〕に「赦すなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 形声で声符は直とする説(〔小徐本〕など)、网+直の会意説(〔大徐本〕など)。会意の解釈には、正直者を誤って捕えたのを赦す、というものがある。
- 音訓
- 音読みはチ(漢音、呉音)、訓読みは、おく、ゆるす、はなす。名のりに、やす、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 置を声符とする漢字には、㯰などがある。
- 語彙
- 置換・置疑・置辞・置酒・置酒高会・置信・置錐・置伝・置郵
異体字
- 𦌤は、〔玉篇〕にある古文。
- 𦋲は、〔集韻〕にある古文。
- 𦌃は、〔集韻〕にある古文。
- 𦋽は、〔康煕字典〕に〔集韻〕を引いて「古、𦋽に作る」とある古文。※ただし〔集韻〕には、𦋽は罝の古文で 糸に従う、とある(ように見える)。
- 𣇣は、〔正字通〕に「置字の譌」とある異体字。
- 𦋘は、異体字。
- 𢍧は、〔重訂直音篇〕に「置と同じ」とある異体字。
- 𦌖は、〔康煕字典〕に〔篇韻〕を引いて「古文の置字」と載せ、注釈で古文になく𦌤の訛字だろうとしている異体字。
- 0
- 0pt
この記事は自動でリンクされないように設定されています!