至とは、いたる、最も、という意味の漢字である。
また自東京至大阪のように到達点・終点を示す接頭辞的に使われる。
人名
架空のキャラクター
- 橋田至 - ゲーム「STEINS;GATE」の登場人物
漢字として
- 意味
- 到達する、行き着く、来る、経過する、極めて、いたって、善い、太陽が回帰点に達している日、という意味がある。また、~まで、というように空間や時間の終点を表す助字として用いられる。
- 字形
- 矢の倒文に地面を表す一を組み合わせた字で、矢が到達するという意味(羅振玉)。人によって会意としたり、指事としたりする。
- 白川静は、矢の到達点によって土地を占い、そこに建物などを建てたので室、屋、臺(台)という字に至が使われているという。
- 〔説文解字〕は「鳥飛びて高きよりし、下りて地に至るなり。一に從う。一は猶ほ地のごときなり。象形」とし鳥が地に向かって下りる象形としている。続いて「不は上に去りて、至は下に來るなり」とあるように、〔説文〕は不は鳥が上に飛ぶ象形としていて、至と対応するものとしている。ただ字形は鳥のものではなく、矢の象形。ほかに、人が逆さになっている字とする説などもある。
- 音読みはシ(漢音、呉音)、訓読みは、いたる、はなはだ。ちか・のり・みち・むね・ゆき・よし
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 至は部首至部を作る。至に従う字が属する。
- 意符
- 至は到達することを表す意符として用いられる。至を含む会意字に、屋(尸+至)、臺(高+至)、到などがある。
- 声符
- 至を声符とする漢字に咥、挃、室、姪、庢、荎、郅、致、桎、胵、窒、秷、蛭、絰、銍、𪗻などがある。
- 語彙
- 至悪・至意・至願・至義・至急・至近・至芸・至言・至孝・至高・至極・至上・至誠・至聖・至善・至当・至道・至難・至福・至便・至宝・至理
異体字
⾄
- Unicode
- U+2F84
互換文字
関連項目
- 1
- 0pt
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