色とは、色彩のことである。ほかにもいろいろなことを表す。色だけにね。
概要
色とは、目が感じる光の性質の一つである。ひとが視覚できる光(可視光)のうちどの波長がどの程度含まれているかを視覚が感じ取りそれが色の違いとして認識される。一方、光の強弱を視覚は明るさの違いとして認識する。
可視光の波長はだいたい390nmから750nmまでで波長の短い方から長い方へ青紫 - 青色- 緑色 - 黄色 - 橙色 - 赤色と虹色に変化する。異なる波長の光があると混ざり合ってより明るい色として知覚され、たくさんの異なる波長を含んだ光は白色に見える。
色の認識
色が視神経を通して知覚されたあと、どのように認識されるかはその人の文化的背景によって変わる。たとえば虹の色が何色かは、民族ごとに異なる。緑色に訳される、green、gruen、…もそれぞれどの範囲の色がそれにあたるのかは言語によって異なる。
また同じ色であっても国・民族によってイメージ・感じ方は異なる。
例:「エロい色って何?」→ピンク・青・赤・黄・緑・白などバラバラ。
動物は目の細胞の関係で多くの色が判別できない[1]反面、暗視装置のように夜目が利くものも多い。(人間は逆)厳密には微小な光を感知する桿体細胞と、色彩を感知する錐体細胞の量が異なるため。
色彩
どんな系統の色をどう使うかといった表現、印象などの評価にも用いられる。
写真のようなフルカラーから、モノクロ・単色・少ない色・セピアなどの偏った色で表現されるものから、アクセントとなる第2色・第3色や模様、絵柄などが比率も考慮して添加するなど組み合わせは無限大。
対象のイメージカラーに準じた色が使われていたり、一部だけカラー/単色表現にする表現もある。
コンピュータや印刷など、RGB(赤緑青)、CYMK(シアン・イエロー・マゼンタ・キープレート)、HSB(色相・彩度・明度)など様々な指標や調整手段が豊富だが、うまく活用できないと違和感や汚い色になる場合もあるため、スポイト機能などで実物の色から逆算して研究するのも有効。
活用
CM、宣伝広告用のポスター、アニメやイラスト(一枚絵)の表現まで様々だが、色彩ひとつでイメージはガラリと変わってしまい、人の目の引きやすさも異なることから制作者のセンスが問われる。
暖色・寒色、夜間でも目立つ蛍光色、危険を示す警戒色、森林で目立たない迷彩色、何にでも合う無難な色など身近から様々な分野で活用されている。応急的に大きなカバーや布の色などで覆ってしまう、染料・顔料・塗料などで着色してしまう手もある。
同じ箱でも黒色は重く感じるため、引っ越し屋さんなどは白い箱を使用するなど見た目のイメージも大きく異なる。
衣服・私服などは好みの色を着用する方もいるが、膨張して見える(太って見える)色もあるなど人によっては気を遣うかもしれない。
その他の意味での色
漢字として
- 字形
- 人+卩の会意。
- 卩は人が跪く姿の象形で、人は立っている人を横から見た姿の象形である。色はその人と卩がからみ合うように組み合わさった字である。まあ後背位でセックスをしているのだろう。隷書・楷書では下は巴の字のようになっているが、これは上の人の一部分が卩に交わっているため。
- 〔説文解字〕には「顔气なり。人に從ひ卪に從ふ」とあって、人の儀節(卩)が自然と顔に表れることをいうとしている。[2]
- 音訓
- 音読みはショク、シキ、訓読みは、いろ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 色は部首、色部を作る。
- 互換文字
- ⾊はUnicodeにおいて色と互換とされる字で、部首としての色を表す。
- 語彙
- 色衣・色楽・色芸・色荒・色彩・色情・色心・色然・色素・色相・色即是空・色代・色聴・色盲・色目・色養・色欲・色理
関連商品
関連項目
脚注
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