漢字として
- 意味
- 分別、弁別。
- 字形
- 獣の手の爪の象形。
- 〔説文解字・巻二〕には「辨別なり。獸の指爪の分別する象るなり」とある。
- 獣の爪から分別の意味が生まれた解釈にはいくつかあり、獣の爪で切り裂くから、獣の足迹から猟師が追跡できるからなどがある。
- 釆の下に獣の掌を表す田を加えたのが番。白川静は釆は番の初文とみなせるいう。
- 音訓
- 音読みはハン(漢音)、訓読みは、わかつ、わかれる、つめ。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 釆は部首釆部を作る。偏に用いられのごめと呼ばれる。
- 語彙
- この字の用例はほとんどない。古文が平の字と似ており、〔書経〕の一部で「平」とあるのは、この字の誤りであろう、という説がある。
異体字
互換文字
- 1
- 0pt