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101競技連盟とは、麻雀のプロ団体である。正式には「一般社団法人 日本麻雀101競技連盟」である。
概要
古川凱章プロが1982年に立ち上げた麻雀リーグ「順位戦101」を前身とするプロ団体。
普通は点棒（スコア）が何点だったかを記録して順位をつけ勝敗を決めるところ、101競技ではシンプルに順位のみ、すなわち「勝ち(+1)」「引き分け(0)」「負け(-1)」のみを積み重ねて勝敗を決めるルールを採用している、現代麻雀としては異色のプロ団体である。放送対局は殆ど行われないが、まれにスリアロチャンネルでリーグ戦の生配信が行われることがある。
今でこそ他のプロ団体と比べれば所属人数は多くないものの、飯田正人、金子正輝、新津潔など、最高位戦で活躍するベテランプロには101競技連盟出身者がいる。日本プロ麻雀協会の五十嵐毅代表や、麻将連合の忍田幸夫代表も101の出身である。他のプロ団体に所属しつつ101のタイトル戦に参戦するプロ雀士もいる。
101競技連盟としてのプロリーグのほか、「マージャン101」として、広く門戸を開いたオープンな対局会を東京・大阪・新潟・仙台で実施している。
101競技規定
101の麻雀は多くの点で一般的な麻雀ルールと異なる。要約すると「アガらなければチョーマ（点棒）も入らず、親番も維持できない」というもので、これらのルールは「ラスを引かずにトップを取る、その行為をピンボケにするようなものは極力排除」というポリシーの元で設定されている。
点数計算
101と普通の麻雀の最も大きな違い。「親は子の倍」という原則を重要視しており、子の支払い点（10位を切り上げた後の点数）を得点計算の基準とする。
となる。101では常にツモ和了の親方の支払いは子方の支払いのピッタリ2倍になっていること、ロンは子のツモの支払いのピッタリ4倍になっていることに注目したい。ツモ時の子方の支払いは変わらず、親の支払いやロン時の計算方法が変わる。これによりロンとツモで得られる点数が常に同一になるようになっている。
さらに101競技では積み棒がない（連荘しても和了点は同じ。棒を積まないので「～本場」と言わず「その1、その2……」と言う）。また、三倍満、数え役満がない。
ほか、一般ルールとの差異
- 流局で連チャンはしない
- ノーテン罰符がない
- 途中流局は一切なし
- 流し満貫なし
- 役満は複合しない
- 「一発」「海底・河底」「ダブリー」「二盃口」「天和・地和・人和」なし
- 国士聴牌時の暗槓への搶槓ロンなし
- ウラドラ・カンドラ・カンウラなし
- カンの回数制限なし
- リーチ後は暗槓不可
- ノーテンリーチに罰則がない
- ダブロンなし
- 包（責任払い）なし
- 加カンした牌もフリテンの対象になる
- 現物の食い替え可
- 「混一色」は2飜、「清一色」は5飜として、食い下がりなし
- 和了時の発声は全部「ロン」
- 公式戦では、全自動麻雀卓を使わず手積みで対局する。競技規定の用具の項で「全自動麻雀卓を使ってよい」と書いてないため。一般プレイヤーが混ざるマージャン101では全自動卓使用。
成績の集計
- 1位を「勝（+1／1昇）」、4位を「敗（-1／△1）」とする。中間は「引き分け（0／－）」。
- 同着の場合は両者を上位とする。同点1位はどちらも1位、同点ラスはどちらも3位。ただし全員同着の場合は全員引き分け（無勝負）。
- 順位しか見ない競技のため、オーラスでの4着確定アガリは競技性を損なう禁止行為とされている。（普通のリーグなどであれば、今以上の失点を防ぐ意味で自らラス確定アガリをすることは考えられる）
関連動画
関連リンク
関連項目
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