ようこそ…ダイシーダンジョンズへ!
心から望むものを手に入れられる唯一無二のゲームショーです!
果たして出場者は夢を叶えられるのか…それとも、奈落の底に落ちてしまうのか?
Dicey Dungeonsとは、2019年8月に発売されたローグ"ダイス"デッキ構築型ゲームである。
概要
Dicey Dungeons (ダイシーダンジョンズ) |
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基本情報 | |
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ジャンル | デッキ構築型ゲーム ローグライク(ローグライト) |
対応機種 | PC(Win/Mac/Linux) Nintendo Switch Xbox One(X/S) PS4/PS5 |
開発/発売 | PC …Terry Cavanagh CS …Distractionware Limited |
配信日 | PC …2019年8月14日 Switch …2020年12月16日 Xbox One …2021年11月10日 PS4/PS5 …2023年2月6日 |
価格 | PC/Switch …1520円/$14.99 Xbox One …1500円/$14.99 PS4/PS5 …1540円/$14.99 |
その他 | |
ゲームソフトテンプレート |
プレイヤーは夢を叶えられるという触れ込みのゲームショー「ダイシーダンジョンズ(Dicey Dungeons)」の参加者となり、ランダムな出目のサイコロと装備・特殊アビリティ・リミットブレイクを駆使することで、入るたびに姿を変えるダンジョンを攻略していく。
2018年から話題となったSlay the Spireでおなじみのデッキ構築とローグライクを組み合わせたゲームの一つであるが、他の同ジャンルのゲームにおける戦闘中のランダム要素がデッキ・手札であるのと対照的に、本作はコストの支払いに相当するサイコロがランダム要素となっており、逆にデッキに相当するものは例外を除いて戦闘と戦闘の合間に組んだもので固定となる。
そのため運の要素は比較的強めではあるが期待値の計算はより直感的に出来るようになっており、いかにしてサイコロの出目による事故要素を減らせるかがカギとなる。
VVVVVV・Super Hexagonといったミニマルなインディーズゲームで有名なTerry Cavanagh氏が手掛けているだけあり、同ジャンル内では比較的シンプルであり、それでいて歯ごたえのある内容となっている。(ただし本作は極彩色が特徴的な前2作と違い、パステルカラー多めのカートゥーンスタイルと目に優しいビジュアルになっている。)
PC版配信から長らく日本語には未対応であったが、2020年9月のアップデートで日本語にも公式対応し、同年12月にはNintendo Switchでの配信も開始した。元々遊ぶために覚えるべき英単語はかなり少なく、アイコンでの指示も多いことから余程の英語アレルギーで無ければ問題なく遊べるゲームであったが、会話等のフレーバーテキストも分かりやすくなったことからより楽しみやすくなった。
戦闘の概略
下記の戦闘の概略は一般的なものであり、プレイヤーキャラ・エピソードによってはこの限りではない。
- プレイヤーのターンから開始、以降プレイヤーと敵のターンが交互に回ってくる。
- プレイヤーは原則ターン開始時にレベルに応じた個数のサイコロを振り、ターンを開始する。
- プレイヤーは装備にサイコロを置いて攻撃・防御等の効果を得る。
- プレイヤーがターンを終了すると、敵のターンに移る。
- 敵はターンが回ってくるとプレイヤーと同様にサイコロを振り、装備にサイコロを置いて行動する。
- 敵のHPを0にすれば勝利、プレイヤーのHPが0になればゲームオーバー。
装備には1枠分の小さいものと2枠分の大きいものの2種類がある。
基本的にプレイヤーの装備枠は6枠分であるため、小さいものだけであれば6個装備できるが、大きいものだけだと3個しか装備できない。装備1個で見ると大きい装備の方が強力な傾向にあるが、サイコロの数が増えると小さい装備を多く用意してサイコロを使いきれるような構築が求められる。
制約:最大値 | |||
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制約:最小値 | |||
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装備にはサイコロの数・目に制約のあるものが数多く存在する。
制約のある装備はそうでない装備よりも強力なものが多い一方、奇数が制約となる装備だけを揃えると偶数の目のサイコロは使い物にならないといった具合に、装備の組み合わせをよく考えないと機能不全に陥る危険性が高くなる。またサイコロを使うゲームでありがちな「6の目が最強」が常に成立するわけではなく、装備の組み合わせによってはそれ以外の目が欲しい・同じ目が出てほしい・バラバラの目が出てほしい等、目当ての目が違う場合がある。
目の合計だけ処理が若干特殊で、カウントダウン式でカウントが0になって発動するまでサイコロを何個でも置くことが出来る・次ターンにカウントを引き継ぐといった特性を持つ。
プレイヤーキャラ
サイコロの面の数にちなんだ6人のプレイヤーキャラがいる。
最初から選べるキャラは戦士のみだが、2~5人目となる盗賊~魔女は前のキャラで1回プレイするとアンロックされる。ただし最後の6人目だけは特別なアンロック条件が付けられている。
それぞれのキャラには固有のシステム・(初期)装備・特殊アビリティ・リミットブレイクが割り当てられており、後のキャラになればなるほど難解かつ特殊なシステムとなる。またエピソードによっては(初期)装備・特殊アビリティ等が異なる場合がある。
特殊アビリティ
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次のアクションが2回発動する
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特殊システム
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特に無し
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モンスタートラックと世界最強の力を手に入れるためにゲームショーへ参加した、傷だらけの青色のサイコロ。
最初のキャラクターだけあり、特殊システムも無く基本的に大きい目を出せば強いといった初心者にもやさしい性能。主に6の目を置いた時に追加効果を与える装備・シールドの確保とそれを利用した攻撃を行う装備が特徴的。
特殊アビリティ
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特殊システム
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特に無し
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欲しい物と余生を過ごすための金(10億ドル)目当てにゲームショーへ参加した、眼帯をした緑色のサイコロ。
特殊システムこそ無いものの、戦士とは対照的に大量の小さな目のサイコロを活かせる装備・カウントダウン式の装備のカウントを全て一度に下げる装備といった、搦め手を中心とした性能。敵から強力な装備を奪える機会がある反面、サイコロの目を操作する装備は自分で用意する必要がある。
1日8時間の「睡眠」を無くすためにゲームショーへ参加した、メカメカしい灰色のサイコロ。
サイコロを振るかどうかを、ブラックジャック形式でプレイヤーが行うシステムが特徴的。目的の目が出ないままバーストの可能性が出た時、既に出た目で妥協するか目的の目を出すため冒険するかの選択を迫られる場面が度々出る、やや難解なキャラとなっている。
特殊アビリティ
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特殊システム
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宇宙の全てを知るためにゲームショーへ参加した、メガネをかけた黄色のサイコロ。
戦闘を行うたびに使用した装備を強制的にガジェットへ作り替えてしまうシステムが特徴的。ガジェットはサイコロを消費せずに毎ターン使える上、効果自体も強力な物が多いが、各戦闘ごとに使用した装備のいずれかが破壊され、ガジェット自体も常に更新されるため、より計画的なビルド作りが求められる。
サイコロを新たに3個振る。
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SNSで100万人のフォロワーを得るためにゲームショーへ参加した、魔女らしい帽子を被った紫色のサイコロ。
入手した魔法は魔導書に載り、その魔法を戦闘で使うには魔導書にサイコロを乗せて「召喚」しなければならない特殊システムを持つ。最高難度だけあり、他のキャラと比べると初動が遅く、魔法を出す時点で特定の目のサイコロが必要になるのが非常に厳しい。サイコロを増やす・サイコロの目を操る手段が攻略の鍵となる。
場に同じ装備が2個以上ある場合、捨てる代わりにサイコロを消費せず使用できる
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とある事情からゲームショーに参加することになった、橙色のサイコロ。
他のデッキ構築型カードゲームのように装備をデッキとして持ち、使用する/捨てる度にデッキから装備が補充される特殊システムを持つ。一部エピソードを除いてサイコロの数が増えないため、弱い装備は特殊アビリティで捨て、使いたい装備を絞る必要がある。
リミットブレイクによる爆発力は序盤はかなりのものだが、デッキが膨らみ装備の種類が増えると不発になりやすい。不用意な装備の追加は首を絞めることになり、特にデッキに無いカードを1枚挿しするかどうかはよく考えなければならない。
関連動画
関連リンク
関連項目
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