I'm...〜心の向こう側に〜とは、2000年から2001年にかけてTea-RoomがNScripterにて制作されたフリーゲームである。恋愛アドベンチャーではあるが、性的描写などはないため、全年齢対象となっている。公式サイトかVectorよりダウンロードできる。
なお、公式サイトでも述べられているが、未完の作品である(詳しくは後述)。
概要
他人と話すのは苦手だが、基本的に積極的でもなければ消極的でもない性格。
本当に平凡な一般人で、勉強も運動もお世辞にも得意だとは言えない。
そんな正之に、ある日、一つの異変が起こる。
授業中、眠ってしまった正之は誰かに声をかけられて起こされる。
だが、教師に当てられたのではなく、クラスメートに起こされたわけでもない。
いや、正確には「声をかけられて」などいなかった。
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主人公の男子高校生が学園生活を送る中で、ヒロインたちと恋愛を繰り広げる……という、ある意味では王道的な物語である。ヒロインが3人いるので、3つのルートが存在するわけだが、ルートを進めるごとに、タイトルにもある「I'm」、すなわち「自分」「自我」という作品のテーマが明らかになってゆく。
なお、ヒロインの攻略順に縛りはなく、誰からでも攻略できるのだが、伏線の明かされ方などを考えると、開発者は柚香→朝季→さくらルートの順番で攻略することを想定していると思われる。
登場人物
三島正之
主人公。平凡な高校2年生。ある日、自分の頭の中に謎の声を聞くことになる。
杜宮柚香
正之のことを「おにいちゃん」と呼んで慕っている高校一年生。幼馴染だが、兄妹のように仲がよい。
藤條朝季
中華料理店『朝香』の看板娘にして、正之のクラスメート。中学の頃、柚香経由で正之と知り合い、以来普通の友人付き合いが続いている。
華島さくら
正之が柚香の家に立ち寄った際、神社の境内で出会うことになった3年生。
少女
(以下、ネタバレ注意。ドラッグで反転して読んでいただきたい)
誰のルートにも行かないゲームオーバーのときと、華島さくらルートに少しだけ登場する謎の女の子。未完の第四のルートでその正体が明かされる予定であったと思われるが、詳細は不明である。(ネタバレここまで)
未完について
公式サイトでも説明されているように、元々は有料ゲームとして販売するために開発されたゲームである。
ところが、ヒロイン三人のルートを完成させた後、開発されるべきであったルートが開発されることなく、計画が頓挫してしまった。
そこで、「中途で終了してしまった本作をせめて少しでも多くの方々に楽しんでいただけたらと誠に勝手ながら、今回、フリーソフトとして公開させていただく」
という次第となった。
関連動画
関連項目
脚注
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