よい子のみんな! 博士はハンバーガーをあいしてるんだ! とっても大好き、毎食食べても飽きないね! みんなもハンバーガーはだいすきだろう?
SCP-412-JP - SCP財団より,2022/11/07閲覧
SCP-412-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『博士のだいすき! ハンバーガーマシン』。
概要
SCP-412-JP | |
基本情報 | |
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OC | |
収容場所 | サイト-8123 |
著者 | tokage-otoko, boatOB |
作成日 | 2014年8月9日 |
タグ | 共著 博士 瞬間移動 食物 |
リンク | SCP-412-JP |
SCPテンプレート |
プラスチック製の20×20×14cmの箱で、底にはプラスチック製の皿、側面には取っ手付きの蓋がついている。底以外のすべての面には「シルクハットと囚人服のような白黒縞の衣服、黒いゴーグルとマント、赤い手袋とハンバーガーを描いたネクタイを身につけたキャラクター」が描かれているらしい。
この製品には、「はこの中に、牛のひきにく・ハンバーガーのパン・ケチャップ・レタスの4つのハンバーガーのざいりょうを入れるだけ」でずっとハンバーガーが食べられると記載があり、実際に牛挽肉・バンズ・ケチャップ・レタス・100円硬貨を入れることで異常性が活性化する。この物品が量に関係なく僅かでもSCP-412-JP内に入れられると、最も近隣にある███████社 (以下、M社と表記する) のハンバーガーショップの注文端末にハンバーガーが1つ注文され、代わりに箱の中身はキッチンに散乱する。興味深いことに、このM社のハンバーガーに入っているマスタード、玉葱、ピクルスの要求はなく、代わりに入っていないレタスが要求されるのだ。
さて、M社はハンバーガーを用意するとどうするかというと、SCP-412-JPによる注文がなされてから最初に調理されたハンバーガー[1]を『お待ちいただいているお客様』に届けなければならないという意識に突き動かされ、それを持ってSCP-412-JP目指して走ってくる。常識的に考えうる最短距離を通過して、25km/hの速度で、信号や通行止めを無視して届けに来るのだ。店員は筋疲労も起こさず、肉体の欠損や事故死などで物理的に走行できなくなるまで走り続ける。
そして、届け終わっても以後往復しながら、自分で注文したハンバーガーをマシンを操作した者のもとに届けに来る。代金が支払えなくなった場合は途中の歩行者から金を強奪したり掏摸で金を手に入れてでもハンバーガーを注文して、届けに来るのだ。これまた興味深いことに、ハンバーガーそのものを盗むことはないし、1往復で1個ずつ届けに来る。これまた止めるためには手足を切断したりするなどしないとならない。物理的に運べなくなると異常性から解放されるが、このとき自分が何をしていたかは全く覚えていないようだ。なるほど、確かに「ずっと」ハンバーガーが食べられる。
無力化に至るまで
ある日、このSCP-412-JPの付属文書の記載に、「ジューシーなハンバーガー」や「大きなハンバーガー」といった改変が見られた。財団はこのとき異常性を確かめるため、影響を最小限にするためにM社店舗内で実験を開始。――したのだが、このとき選ばれたメニューは通常のハンバーガーではなかった。ダブル・クォーターパウンダー・チーズ、当時日本未発売のメニューだったのだ。当然それは「最寄りの」アメリカの店舗にオーダーが入り、店員はダブル・クォーターパウンダー・チーズを持って太平洋に飛び込んだ。財団は未回収のSCP-412-JPのもたらす危険性を考慮して、日本にもクォーターパウンダーをレギュラーメニューに追加した。
その後付属文書は逆に簡単な表記になっていき、最後は
を理由にサービスを終了するという文言に変わり、SCP-412-JPは爆発して無力化されてしまった。
当のM社は財団の調査で上記の変更はおこなっていないことが判明している。
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脚注
- *SCP-412-JPとは別の客のために調理されたものであっても、である。
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