SCP-4967とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
概要
SCP-4967 | |
基本情報 | |
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OC | Thaumiel |
収容場所 | フーバーダムの貯水池 |
著者 | Uncle Nicolini |
作成日 | 2019年9月13日 |
タグ | 人間型 宗教 戦術神学部門 死体 |
リンク | SCP-4967 |
SCPテンプレート |
SCP-4967はかつてラスベガスでストリートパフォーマーを行っていたマイケル・シモンズ氏の死体である。シモンズ氏はラスベガスでエルヴィス・プレスリーのモノマネ芸を行っていたらしく、服装もその恰好である。しかし、誰かによって殺害されてしまい、フーバーダムの貯水池に沈められてしまった。
財団は、シモンズ氏には気の毒だが、一大道芸人の一生には興味を持たない。ラスベガスでエルヴィス・プレスリーのモノマネ芸をしていたおっさん以上の意味を見出さない。財団が注目したのはこのシモンズ氏の死体である。なにしろ彼の死体はフーバーダムの貯水池に沈められているのだが、それにもかかわらず、腐敗することもなく、発見された1984年以降完全な状態を保っており、動かすことすらできない。
……確かにすごい。すごいが、フーバーダムの貯水池という誰も見つけに来ることのないであろう場所、そして腐らないとは言え物言えぬ死体。シモンズ氏は大道芸人のおっさんでしかなく、要注意人物でも要注意団体でもない。多くの読者諸兄は右のテンプレートボックスを見て首を傾げることであろう。なんでThaumielなのか、と。
実際、財団も当初はEuclidにしていたようだ。しかし、ある日ラスベガスで大量の聖水が必要になった。ラスベガスはSCP-4661において、悪魔たちの都となり、地獄と化したためである。しかし、聖水を作るのに、聖職者は疲労困憊であった。必要量が到底多すぎたのだ。一方、非聖職者が作る場合はとてつもなく時間がかかりすぎる。長期間にわたり大量に聖水が必要だったのだ。
そこで戦術神学部門はひとつの提案を行った。聖人(ここでは、カトリック教会が列聖した人)が触ったものはもれなく聖遺物となり、水なら聖水になる。聖人の死体は腐らない。逆説的に言えば、ものまね芸人のシモンズ氏の死体は腐らないので、シモンズ氏は列聖可能であり、列聖してしまえばフーバーダムの水は全部聖水になるぞ!という、とんでもなく単純であり、それでいてかつ画期的なアイデアであった。これを行うにはカトリック教会に気前よく寄進を行い、「内緒でマイケル・シモンズ氏を列聖してください」といえばいいだろう、と。
財団は108評議会(GOCの司令部)のひとつであるカトリック教会にこれを頼み込んだが、ルイニ司教区総代理は「寄進?敬虔な信徒は金持ちばかりだから必要ないよ」と発言。代わりに、「悪魔の特定の種を調べたい」と、SCP-5690に近づき、その間財団がルイニ司教区総代理のお付きの方々をルイニ司教区総代理から引き離すというものであった。……ちなみにSCP-5960は雑に言えばサキュバスたちによる性風俗店。ダメだこの聖職者、情慾の塊じゃないか。ということで、サキュバスとえっちなことをするための協力をするならばものまね芸人を内密に列聖するという提案を財団が受諾し、晴れてエルヴィス・プレスリーのものまね芸人は聖人となった。なりたかったかどうかは不明だが。これにて財団はフーバーダムから大量の聖水をなんの苦労もなくゲットできるようになったのだ。
SCP-4967 - Thaumielvis
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関連項目
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