ありふれた職業で世界最強の登場人物と用語一覧では、ライトノベル『ありふれた職業で世界最強』の人物紹介と用語解説を行う。
はじめに
登場人物
主要人物(ハジメ一行)
- 南雲ハジメ(なぐも-)
- 「邪魔するものは敵。敵は……殺す!」
【性別:男 / 種族:人間 / 年齢:17歳 / 身長:165㎝→175㎝以上 / 天職:錬成師】
本作の主人公。クラスメイトや教師と共に異世界「トータス」に召喚された地球の少年。
詳細は南雲ハジメの記事を参照のこと。 - ユエ
- 「私の居場所はここ……他は知らない」
【性別:女 / 種族:吸血鬼 / 年齢:323歳 / 身長:140㎝程度 / 天職:神子】
本作のメインヒロイン。吸血鬼の少女。外見年齢は12~13歳程度で、ビスクドールのような精緻で美しい顔立ちをしている。クールな性格で口数はあまり多くないが、ハジメを年上の貫禄で誘惑したりする大胆な面もある。 - 数百年前に戦争で滅んだとされる吸血鬼族の生き残りであり、一族の元女王という出自を持つ。12歳の頃“先祖返り”が起き、魔力の直接操作と自動再生の固有能力に目覚める。自動再生の固有魔法により、首を切り落とされても勝手に再生するほどの回復力を持っており、老化もしない為少女のままの外見を保っている。一瞬で灰にでもされない限りほぼ不死身の肉体ではあるが、自動再生の能力は魔力の残量に由来する為、魔力が枯渇した状態で受けた攻撃の傷は治らないという欠点も持つ。回復力の他にも、膨大な魔力と全属性の魔法適性を持つチートスペックの持ち主。
- しかし驚異的な強さを持っているが故、彼女の力を恐れた一族の者に裏切られ、オルクス大迷宮に長らく幽閉されていた。その後迷宮を探索していたハジメと出会い、囚われの身から解放してくれたことで彼を心の拠り所とするようになり、行動を共にするようになった。その際、裏切られた過去との決別の為、ハジメから月を意味する「ユエ」という名前を付けて貰った。
- オルクス大迷宮で苦楽を共にしたハジメに一途な愛情を抱いており、周囲の目も気にせずしばしば二人だけの世界を築いている。シアに対しては当初こそお邪魔虫的な扱いだったが、彼女の一生懸命さやハジメに対する想いの強さに心を打たれるようになり、ライセン大迷宮攻略後には大事な仲間として認め、妹のように可愛がるようになった。
ハジメの周囲に女性が増え始めていることに関しては特に危惧しておらず、むしろ「奪えるものなら奪ってみろ」ぐらいの気概を見せるなど、ハジメの“特別”として絶対の自信を持っている。
イメージモデルは東方Projectの八雲紫(ロリバージョン)。 - シア・ハウリア
- 「化け物でよかったです。御蔭で貴方について行けます」
【性別:女 / 種族:兎人族 / 年齢:16歳 / 身長:? / 天職:占術師】
本作のヒロインの一人。ハルツィナ樹海の出身で、兎人族の一部族・ハウリア族の族長の娘。人目を引くような美少女だが、お調子者で空回りすることが多い為、ハジメからはしばしば「残念ウサギ」と称されている。 - 生まれた時から魔力の直接操作と「未来視」の固有能力に目覚めており、ハウリア族の特徴である濃紺の髪が、青みがかった白髪になっている。魔力操作ができる亜人は魔物同様忌むべき存在とされており、樹海にある亜人族の国【フェアベルゲン】に気付かれないよう存在を隠されて育てられてきたが、ある日存在がバレてしまいフェアベルゲンの住人たちから殺されそうになったところを、情が深いハウリア族の仲間たちに庇われ共に樹海から脱出した。その後運悪く帝国兵に見つかって仲間を多数捕らえられてしまい、逃走の最中今度は魔物に狙われ徐々に追い詰められてしまう。未来視の能力により、自分と一族を救ってくれる未来が見えた為ハジメに接触するも、旅の邪魔になるとしてぞんざいな扱いを受けてしまう。その後もめげずにハジメに協力を仰ぎ、樹海の案内をさせるという条件で協力を取り付けることに成功した。諸々の危機を脱した後は、一族の仲間に迷惑をかけないようにする為、紆余曲折を経てハジメの旅に同行することとなった。
- ハジメに対しては当初打算ありきで気に入られようと近づいたが、一族と自身の窮地を救われたことで、彼に対して恩義以上の感情を抱くようになる。ユエに対してはハジメと同じぐらいに大切な存在と認識しており、姉のように慕っている。
- 戦闘においては属性魔法の適性は無かったものの、ユエに稽古を付けられたことで、身体強化魔法による卓越した身のこなしとパワーファイトが出来るようになった。さらにハジメから大槌型アーティファクト“ドリュッケン”を与えられ、近接戦では無類の強さを誇るようになっている。
イメージモデルは東方Projectの鈴仙・優曇華院・イナバ(狂気無しバージョン)と問題児たちが異世界から来るそうですよ?の黒ウサギ。 - ティオ=クラルス
- 「ご主人様よ、もっとお仕置きしていいんじゃよ?」
【性別:女 / 種族:竜人族 / 年齢:536歳 / 身長:170㎝程度(竜化時は体長7m程) / 天職:守護者】
本作のヒロインの一人。外見年齢は20代前半で、黒の着物を纏った黒髪金眼の巨乳美女。五百年以上前に絶滅したとされる竜人族の姫。 - 異世界からの来訪者の調査の為、竜人族の隠れ里を出て東奔西走していたところ、休憩中に黒ローブの男(=清水幸利)の洗脳魔法にかかってしまい、彼の命令により【北の山岳地帯】を調査していたウィル以外の冒険者を皆殺しにしてしまった。その後ウィルの捜索に訪れていたハジメ一行と遭遇し、竜化状態でハジメと戦ったがあえなく敗北。戦闘後洗脳が解け人間状態に戻ると、これまでの行いを謝罪し、本人の希望とユエの説得もありハジメに一時的に同行することとなった。
- ハジメとの戦闘中パイルバンカーでお尻を突き刺されたことでドMに目覚めてしまい、洗脳から解放された後ハジメを「ご主人様」と呼ぶようになり、事あるごとにお仕置きをせがむ変態となってしまった。周囲がどん引くような変態になったものの竜人族としての強さは健在で、ウルの町の戦いでは人間状態のまま強力なブレスや魔法を放ち、その実力を遺憾無く発揮した。ウルの町での一件後、ティオの押しの強さに根負けしたハジメから正式に仲間と認められるようになった。
イメージモデルはハイスクールD×Dのオーフィス…だったそうだが、ほぼ真逆のキャラになったとのこと。 - 白崎香織(しらさき かおり)
- 「私が南雲くんを守るよ」
【性別:女 / 種族:人間 / 年齢:17歳 / 身長:? / 天職:治癒師】
本作のヒロインの一人。腰まで届く長い黒髪が特徴。心優しい性格で面倒見も良く、責任感も強いという非の打ちどころがない人格とその美貌から、学年を問わず絶大な人気を誇っている。中学時代、ハジメが不良に絡まれている老人と子供を助ける為に土下座する姿を見て彼の優しさと強さを知り、好意を抱くようになった。異世界転移前はハジメに積極的に話しかけに行っていたが、それが原因でハジメがクラスの大半から敵視されていた。香織本人は天然さゆえかそのことに気付いておらず、ハジメは香織が自分に構う理由が分からず戸惑っていた。
異世界転移後は治療師の天職に目覚め、光輝たち勇者パーティーにおける回復役の要となる。 - オルクス大迷宮での実地訓練の前日、虫の知らせを感じた香織はハジメの部屋を訪れ、何かあったらハジメを守るという約束をした。しかし悪い予感が的中してしまい、ハジメが奈落に落ちて生死不明になってしまうという事態に見舞われ一時激しく取り乱したが、ハジメの生存を信じ迷宮探索を決意する。
- その後、オルクス大迷宮で魔人族から襲われ全滅の危機に瀕していたところを、駆け付けたハジメに助けられる。ハジメの生存に感涙したものの、彼の変貌ぶりや彼の恋人のユエの存在に困惑してしまう。しかしユエからハジメへの想いの程度を笑われたことで対抗心に火がつき、いつかハジメを振り向かせるという決意を胸に、ハジメの旅に同行することとなった。
- 変貌後のハジメに対しては当初困惑していたが、彼の時折見せる以前の優しさもあってか変わらず好意を抱き続けており、再会後告白したことで以前よ りアプローチも大胆になっている。またハジメに対する第六感的なセンサーが働いているのか、再会前でまだハジメの生存が確認されていなかった頃にも関わらず、ハジメが別の場所でユエとイチャイチャしていると、般若のスタンド(のようなもの)を発動させ雫や他のメンバーを怖がらせていた。ユエとは恋敵や喧嘩仲間といった間柄だが、ハジメへの想いは認めている模様。幼馴染の雫、光輝、龍太郎のことは家族のように大切に思っており、特に雫とは一番の親友でもある(その距離の近さから百合的な関係だと誤解されることも)。
- 王都侵攻編で、恵里の裏切りが発覚した後、彼女の協力者であった檜山に心臓を刺され命を落としてしまうが、ティオの神代魔法により魂魄を保護される。体は再生魔法により修復されたものの、【メルジーナ海底遺跡】以降自分の弱さに思い悩んでいた香織が「人の身を捨ててでもハジメの隣に立ちたい」という決意をし、彼女の思いを汲んだハジメの案によりノイントの体に魂が定着され、使徒の力を扱えるようになった。最終決戦後元の体に戻るが、ユエの使徒創造の秘術により寿命の垣根を超え、一時的に使徒モードになることが可能となっている。
- イメージモデルはときめきメモリアルの天宮小百合。
その他主要人物
- 八重樫雫(やえがし しずく)
- 【性別:女 / 種族:人間 / 年齢:17歳 / 身長:172㎝ / 天職:剣士】
香織、光輝、龍太郎の幼馴染。黒の長いポニーテールがトレードマークの少女。切れ長の瞳だが、その奥に柔らかさを感じさせるため、冷たいというよりカッコいいという印象を与えている。八重樫流剣術の道場の一人娘で、小学生の頃から剣道の大会で負けなしという実力の持ち主。女子生徒から熱狂的な人気を誇っており、後輩の女子から“お姉さま”などと呼ばれているが、本人は困惑している。 - 性格はクールで面倒見が良く、異世界転移前はハジメに想いを寄せる香織の相談相手になったり、香織や光輝の暴走に付き合わされるハジメにフォローを入れたりもしていた。周囲からは頼りになる存在と認識されており、本人もそう振る舞っているが、内心では主人公に救われる物語のヒロインのような存在に憧れるなど乙女チックな一面もある。
- トータスに来てからは剣士の天職に目覚め、王国騎士団も感嘆するほどの剣の実力を見せる。ハジメが奈落に落ちた後は、香織の思いも汲み、勇者パーティーの一員としてオルクス大迷宮の探索を続行する。
- その後、迷宮内で魔人族の女から殺されそうになっていたところを駆け付けたハジメに救われた。香織がハジメに付いていくことになってからも勇者パーティーとして残ったが、恵里の裏切り事件以降、自分たちの実力不足を補う為にハジメたちの旅に同行することとなった。
- ハジメに対しては、香織のことを大切するよう説得する為に厨二な二つ名を付けて彼を悶絶させたり、軽口を叩き合ったりと普段の会話でも段々素を見せられるやり取りをする仲となる(この時点でユエや香織からハジメへの想いを疑われる)。その後、オルクス大迷宮で救われたことや普段の遠慮のないやり取りで甘えられる相手として認識するようになったこと、王都で香織の命を救ってくれたことなどでハジメへの好意を自覚するようになり、親友(香織)の恋路を裏切ることへの葛藤に悩まされるが、氷雪洞窟の【もう一人の自分】との対決で吹っ切れ、ハジメに告白した。香織とはその後も良好な関係を続けており、ユエとシアの師弟コンビに対抗する形で香織と共にハジメの両隣を狙っている。
- イメージモデルはとある魔術の禁書目録の神裂火織。
- 畑山愛子(はたやま あいこ)
- 【性別:女 / 種族:人間 / 年齢:25歳 / 身長:150㎝程度 / 天職:作農師】
童顔(見た目十代前半)で小柄な体型が特徴の女性。ハジメの学校で社会科教師を務めている。生徒たちからは“愛ちゃん”の愛称で慕われているが、本人は威厳ある教師を目指している模様。非常に生徒想いな性格で、異世界召喚後は生徒たちを危険な目に遭わせるのを避ける為、彼らを戦場に駆り出そうとする神官に猛抗議した。
トータスに来てからは作農師の力に目覚めており、戦闘向きではないものの、世界の食糧事情を一変させる程の能力を有している。その為王国から丁重に持て成されており、専属の騎士まで付けられ、いつしか“豊穣の女神”と謳われるようになった。専属騎士たちから熱い眼差しを向けられており、一種の逆ハーレム状態になっているが、本人は生徒の無事しか考えていない為彼らの好意に気付いていない。
行方不明の生徒(=清水幸利)を探す旅の道中で偶然ハジメと再会し、ハジメの生存に心から安堵したものの、彼のあまりの変貌ぶりに戸惑ってしまう。その後、ウルの街で数万を超えるモンスターから襲われるという事態に見舞われるが、無関心を貫こうとするハジメを説得し、彼の今後の人生の在り方や価値観に変化をもたらした。 - 騒動の最中、モンスター襲来の元凶であった清水が自分を殺そうとするショッキングな出来事が起きたが、ハジメの救命措置により救われる。ハジメが虫の息だった清水に止めを刺したことで一時彼への不信感が募るが、それが自分を思いやっての行動であったことに気付き、救命措置の際の神水の口移しや自分を気遣った言動に心を揺さぶられるようになる。神山での誘拐事件で再びハジメに助けられ、ティオと共に教会関係者の多くを死なせてしまったことで落ち込んでいたところを彼に励まされた時には、完全にハジメへの好意を自覚するようになった。
- 最終決戦では連合軍の盟主となり、豊穣の女神の名声とハジメ仕込みの扇動スキルで連合軍の士気を高めた。
決戦後ハジメに受け入れられ、アフターではハジメとは実家公認の仲となっており、両家で家族ぐるみの付き合いをしている。 - リリアーナ・S・B・ハイリヒ
- 「王女なのに……」
ハイリヒ王国王女。14歳。金髪碧眼の美少女。王女であるが堅苦しさは感じさせず、明るく気さくな性格なので国民や地球組にも慕われている。香織や雫とは親友の間柄。愛称はリリィ。 - 物語中盤で王宮内の不穏な空気を感じ取り、さらにその後愛子が攫われる現場を目撃したことでアンカジ公国に助力を求めるべく単身旅に出る。ユンケル商会の隊商に便乗中、賊に襲われていたところをハジメ一行に救われる。
- その後神の使徒による王都襲撃という事態に見舞われ、戦力を強化する為にヘルシャー帝国との同盟を決意。帝国王子のバイアスとの政略結婚を余儀なくされるが、婚約パーティーの前にバイアスから強姦されかかっていたところをハジメに救われる。そのことでハジメに好意を抱くようになり、結婚前の最後の思い出として彼にダンスを申し込むが、直後ハウリア族の暴動でバイアスが死に、婚約も破棄になったので、騒動の後はハジメへの好意を明確に表現するようになった。
- 最終決戦ではその人望の厚さから、連合軍の総司令として指揮をとった。
- 物語においてサブヒロインとしての立ち位置を獲得しているが、再会したハジメから存在を忘れられていたり、ヘルシャー帝国編以降は最終決戦までほぼ出番が無かったりと何かと不憫な境遇にある。最終決戦後ハジメに受け入れられるが、戦後処理の為しばらくトータスに残っていた。アフターでも作者に存在を忘れられるほど空気だったが、アフターで念願の主役回を得ている。
- ミュウ
- 海人族の少女。4歳。エメラルドグリーンの長い髪と扇状のヒレの形をした耳が特徴で、整った可愛らしい顔立ちをしている。「~なの」という喋り方をする。故郷のエリセンで人攫いに遭いフューレンの街に連れて来られたが、人攫いの隙をついて自力で脱出。その後下水道に流され憔悴し切っていたところ、ミュウの気配を感じ取ったハジメとシアに助けられた。そのことでハジメたちに懐くようになり、ハジメに対しては「パパ」と呼んで慕っており、ハジメもまたミュウと過ごす内に実の娘のように可愛がるようになっている。ハジメたちからエリセンのレミアの下に送り届けられた後は、ハジメが地球に戻る時一緒に連れて行ってもらうという約束をし、一旦別れた。最終章で再登場し、ユエを攫われて自我を失くしかけていたハジメの心を取り戻した。
- アフターでは10歳になった姿が描かれており、ハジメやハジメを取り巻く少女たちの戦闘技術を継いで超人的な強さになっている。「~なの」という喋り方はそのままで、性格も当時のまま子供らしい面があるが、時折ハジメのような不穏な言動や威圧感を放ったりする。レミアの入れ知恵で、いつかハジメの妻になることを画策している。
- レミア
- 海人族の女性で、ミュウの母親。25歳。ミュウ同様のエメラルドグリーンの長い髪が特徴で、整った顔立ちをしているおっとり系美人。ティオにも引けを取らない魅惑的なスタイルの持ち主。夫は5年程前に亡くなっている為未亡人。
- ミュウを攫った男たちに深手を負わされ、歩くことも泳ぐことも出来ない体になっていたが、香織の治療により元の健康な体に戻った。ミュウが「パパ」と慕うハジメに自身も惹かれてる様子で、そのおっとりした外見とは裏腹にハジメに大胆なアプローチを仕掛けてはユエたちを警戒させている。
- アフターではミュウと共に地球に移り、ハジメの実家で暮らしている。
地球組
勇者パーティー
- 天之河光輝(あまのがわ こうき)
- 【性別:男 / 種族:人間 / 年齢:17歳 / 身長:180㎝程度 / 天職:勇者】
ハジメのクラスメイトで、正義感に溢れるイケメン。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の完璧超人だが、思い込みが激しいのが玉に瑕。異世界召喚後は真っ先に世界を救う決心をし、勇者としての力を手に入れ、国家からも期待の的となっている。能力値ではクラス随一の力を誇っており、幼馴染の香織、雫、龍太郎を始めとする勇者パーティーを率いている。 - イメージモデルはFateシリーズのプロトセイバー。
- 白崎香織(しらさき かおり)
- 白崎香織の項目を参照のこと。
- 八重樫雫(やえがし しずく)
- 八重樫雫の項目を参照のこと。
- 坂上龍太郎(さかがみ りゅうたろう)
- 【性別:男 / 種族:人間 / 年齢:17歳 / 身長:190㎝ / 天職:拳士】
光輝の親友兼相棒。長身で刈り上げのスポーツマンタイプ。かなりの脳筋。地球時代は空手部に所属しており、異世界では近接格闘を行う拳士として前線に立っている。 - 谷口鈴(たにぐち すず)
- 【性別:女 / 種族:人間 / 年齢:17歳 / 身長:142㎝ / 天職:結界師】
勇者パーティーの一人。小柄だが、いつも明るく元気でクラスのムードメーカー的存在。美女や美少女が好きらしく、心の中に小さなエロいおっさんを飼っている。戦闘においては結界師らしく、バリアを張ってパーティーのサポートをしている。 - 中村恵里(なかむら えり)
- 【性別:女 / 種族:人間 / 年齢:17歳 / 身長:? / 天職:降霊術師】
勇者パーティーの一人。眼鏡をかけたナチュラルボブの黒髪美人。性格は温和で大人しく、地球にいた頃は図書委員を務めていた。鈴とは親友同士で、暴走しがちな彼女のストッパー役でもある。降霊術の才能に恵まれているが、うまく使いこなせていない様子。
本性は利己的かつ残忍な性格で、降霊術のエキスパートでもある。想い人である光輝を手に入れる為、檜山を仲間に引き込み、クラスメイトやハイリヒ王国を危機に陥れる。
永山パーティー
- 永山重吾(ながやま じゅうご)
- 190cmを超える巨漢で柔道部の主将。天職は重格闘家。よく老けて見られる寡黙な常識人。
- 野村健太郎(のむら けんたろう)
- 永山や遠藤とは親友。天職は土術師で、土属性に天賦の才を持っている。辻綾子に恋心を抱いている。
- 遠藤浩介(えんどう こうすけ)
- 世界一影の薄い男。暗殺者の天職を持っている。その影の薄さは家族や友人から姿を認識されないどころか、魔物からもスルーされたりコンビニの自動ドアすら(3回に1回しか)反応しないレベル。
- オルクス大迷宮で魔人族から襲われた際、持ち前のステルス性能を活かして迷宮から脱出し、ホルアドのギルドに訪れていたハジメに助けを求めた。最終決戦でハウリア族のラナと良い雰囲気になる。
アフターでは外伝の主人公となっており、「深淵卿(アビスゲート卿)」として世界の裏側(闇)と戦っている。 - 辻綾子(つじ あやこ)
- 治癒師の天職持ちだが、香織と比べて腕が劣る為コンプレックスを抱いている。
- 吉野真央(よしの まお)
- 付与術士の天職持ち。
檜山パーティー
- 檜山大介(ひやま だいすけ)
- いじめっ子グループのリーダー格で、ハジメを奈落に落とした張本人。地球時代から香織に淡い想いを抱いていたが、当の香織はハジメの方に気持ちが向いていた為ハジメをいじめるようになる。
- トータスにやってきてからも変わらずハジメをいじめていたが、ある夜香織がハジメの部屋に向かうのを目撃したことでどす黒い感情を抱くようになる。翌日オルクス大迷宮でベヒモスを足止めしていたハジメに火魔法を撃ち込み、奈落の底に突き落とした。迷宮から帰還後、独り言を中村恵里に聞かれ、真相を喋らない代わりに協力関係を持ちかけられる。
- 王都侵攻編で恵里がクラスメイトを襲ったのと同時に本性を表し、背後から香織の心臓を剣で貫き殺害した。駆け付けたハジメにも襲いかかるが、返り討ちに遭った後魔物の群れに投げ飛ばされ、生きたまま魔物の餌食となった。
- 近藤礼一(こんどう れいいち)
- 小悪党組の一人。天職は槍術師。王都侵攻編で恵里に殺され屍傀儡となってハジメに襲いかかったが、ハジメにショットガンで頭を吹き飛ばされた。
- 斎藤良樹(さいとう よしき)
- 小悪党組の一人。
- 中野信治(なかの しんじ)
- 小悪党組の一人。
愛ちゃん護衛隊
- 園部優花(そのべ ゆうか)
- 愛ちゃん護衛隊のリーダー格。美人系の顔立ちで、セミロングの髪を染めて淡い栗色にしている女子生徒。どちらかというと真面目な方だが、やや鋭い目つきや勝ち気な性格、ファッションセンスも相まって誤解されやすい。
- 書籍版で、ハジメがオルクス大迷宮で魔物から救った女子生徒ということが判明。ハジメが奈落に落ちたことによる精神的ダメージが居残り組の中でも一際大きく、一時無気力状態になってたが、雫の侍従・ニアの語りに影響され、自分を変えたいという思いから愛子の旅に護衛として参加することに。その後ウルの町でハジメと再会し、清水率いる魔物軍団との決戦の前に、ハジメにかつて迷宮内で救ってくれたことへの感謝の言葉を述べた。戦闘時は二本で一式の投擲用ナイフに魔法で炎を纏わせて戦う。
Web版から性格や立ち位置が変更されているキャラクターで、Web版では愛子におざなりな態度を取るハジメを快く思っていない言動が目立っていたが、書籍版では前述の通りハジメに助けられた女子生徒として、ハジメへの態度もそれに準じたものとなっている。ハジメへの好意は否定しているものの、アフターではクラスメイトや両親から彼との関係を冷やかされて狼狽えたり、ハジメが自分の店(洋食店)に来た際、機嫌が良い時の癖を両親に見透かされたりと、満更でもない様子を見せている。 - イメージモデルは、けいおん!の立花姫子。
- 宮崎奈々(みやざき なな)
- 愛ちゃん護衛隊の一人で、優花の友人。好奇心旺盛な性格。
- 菅原妙子(すがわら たえこ)
- 愛ちゃん護衛隊の一人で、優花の友人。
- 玉井淳史(たまい あつし)
- 愛ちゃん護衛隊の一人。自分たちの無力さに自虐的になっており、ひょんなことからニアに八つ当たりのような態度を取ってしまうが、ニアの本心と優花の決意表明に感化され、愛ちゃん護衛隊に参加することに。天職は曲刀師で、戦闘時は二本の曲刀を操る。
- 相川昇(あいかわ のぼる)
- 愛ちゃん護衛隊の一人。
- 仁村明人(にむら あきと)
- 愛ちゃん護衛隊の一人。
- 清水幸利(しみず ゆきとし)
- 愛ちゃん護衛隊の一人だったが、翻意して魔人族側に。
ハイリヒ王国
王族
- エリヒド・S・B・ハイリヒ
- ハイリヒ王国国王。物語中盤でエヒト信仰に傾倒するようになり、それまで丁重に扱っていた愛子の意思を無視してハジメへの異端者認定を強行したり、それに抗議した実娘のリリアーナに対して敵を見るような目線を向けるなどの変心を見せるが、ノイントの魅了によるものだったことが判明した。その後恵里の傀儡兵に殺害された。
- ルルアリア・S・B・ハイリヒ
- ハイリヒ王国王妃。エリヒド亡き後、王都復興の指揮を執る。
- リリアーナ・S・B・ハイリヒ
- リリアーナ=S=B=ハイリヒの項目を参照のこと。
- ランデル・S・B・ハイリヒ
- ハイリヒ王国王子で、金髪碧眼の美少年。10歳。幼いながらも香織に好意を抱いており、彼女の心にあるハジメを敵視している。しかし香織本人から男扱いされていないことを知り、失恋した。
王国騎士団
- メルド・ロギンス
- ハイリヒ王国騎士団団長。地球組の教育係で、生徒たちからも信頼されている。ハジメも「死なせるには惜しい人物」と認識しており、女魔人族との戦いで致命傷を負った彼に貴重な【神水】を使って回復させた。
- 王都侵攻編で恵里に殺害され、彼女の屍傀儡となった。
- ホセ・ランカイド
- 騎士団副団長。王都侵攻編でメルドと同じ結末を辿った。
- アラン・ソミス
- 騎士の一人。オルクス大迷宮で魔人族が放った魔物との戦いで死亡した。
- クゼリー・レイル
- 新騎士団団長。女性の騎士でリリアーナの付きの元近衛騎士。
- ニート・コモルド
- 新騎士団副団長。元騎士団三番隊の隊長。
その他関係者
- ニア
- ハイリヒ王国に仕える侍女。雫付きの侍女で、雫とはお互い信頼し合っている仲。居残り組の、雫たちを特別視する声に反論し、彼女もまた「一人の女の子」であることを諭した。
- 王都侵攻編で恵里によって屍傀儡にされてしまい、ピンチを装い主人である雫の背中を刺した。
ハウリア族
- カム・ハウリア
- 兎人族の部族・ハウリアの族長で、シアの父親。元は温厚な性格だったが、ハジメのハー○マン式訓練を経て、大胆不敵で敵を殺すことに躊躇しないヒャッハーな性格になってしまった。ハジメを「ボス」と呼び、彼に心酔している。
ヘルシャー帝国での亜人解放作戦の際、一時囚われの身となるが、ハジメによって救出された。その後ハジメ立会いの下、リリアーナとバイアスの婚約パーティーに乱入し、帝国兵を一網打尽にした後ガハルドに誓約の首輪をつけ亜人奴隷の解放を宣言させた。その功績により、フェアベルゲンの族長らから長老会議への参加資格を認められるがそれを蹴り、“同盟種族”としてフェアベルゲン全体と対等の地位を手に入れることとなった。 - 最終決戦ではハウリア族を引き連れて真の神の使徒と戦った。
- パル
- 花や虫を愛でる心優しい少年だったが、ハジメのハートマ(ryを経て、“必滅のバルドフェルド“を自称するようになった。性格も他のハウリア同様好戦的になり、過去の自分は黒歴史だと思っている。ちなみにハウリア族に蔓延る厨二病感染源でもある。射撃武器が得意。
- ラナ
- ハウリア族の女性。二つ名は“疾影のラナインフェリナ“。最終決戦で浩介と親密な関係になる。
- ミナ
- ハウリア族の女性。二つ名は“空裂のミナステリア“。
- ヤオ
- ハウリア族の男性。二つ名は“幻武のヤオゼリアス“。
- ヨル
- ハウリア族の男性。二つ名は“這斬のヨルガンダル“。
- リキ
- ハウリア族の男性。二つ名は“霧雨のリキッドブレイク“。
- イオ
- ハウリア族の男性。二つ名は“雷刃のイオルニクス“。
- モナ・ハウリア
- 故人。シアの母親。優しく聡明な性格だが、臆病で争いごとが苦手な他のハウリアと違い、敵から大事な家族を守れるような英雄に憧れていた経緯を持つ。人と違う体質と力を持って生まれ、自身が化け物ではないかと思い悩んでいた子供時代のシアに対し、「人と違うことが出来て羨ましい」と励ました。病弱だった為、シアが10歳になる前に他界した。
フェアベルゲン
- アルフレリック・ハイピスト
- フェアベルゲン長老衆の一人。森人族の長老。長老衆の中では比較的柔軟な考えの持ち主。
- アルテナ・ハイピスト
- アルフレリックの孫娘。金髪碧眼の美少女。16歳。帝国に奴隷として捕まっていたが、ハウリア族の帝都奇襲の際に解放された。自身の奴隷の首輪と枷を外し、亜人に対しても分け隔てなく接するハジメに好意を抱く素振りを見せていたが、それに警戒したシアからプロレス技をかけられて以降、今度は彼女を気に入ったのか積極的にシアとの交流を求めるようになった。ちなみに技をかけられている時のアルテナの表情があまりにも幸せそうなので、ティオと同類ではないかという嫌疑がかかっている。
- ジン・バントン
- フェアベルゲン長老衆の一人。熊人族の長老。人間のハジメ、忌み子であるシアと彼女を庇ったハウリア族を招き入れたアルフレリックに憤りを見せ、実力を試すという名目でハジメに殺意を向けて襲いかかるが、ハジメの腹パンによって再起不能になってしまった。
- ゼル
- フェアベルゲン長老衆の一人。虎人族の長老。
- マオ
- フェアベルゲン長老衆の一人。翼人族の長老。
- ルア
- フェアベルゲン長老衆の一人。狐人族の長老。アルフレックに続いて、ハジメを口伝の資格者と認めた。
- グゼ
- フェアベルゲン長老衆の一人。土人族の長老。ジンと仲が良かったのか、彼を再起不能にしたハジメに高圧的な態度を取った。
- レギン・バントン
- 熊人族で、ジンの右腕的存在。熊人族最大の一族であるバントン族の次期族長との呼び声も高い男。ジンを心酔するあまり長老衆の決定に背き、ジンを再起不能にしたハジメとハウリア族に報復へ赴いたが、逆にハウリア族によって味方が全滅させられる形となってしまう。その後ハジメから「貸一つ」という条件で見逃され、生き残った仲間と共にフェアベルゲンに引き返して行った。この一件の後、兎人族に対し強烈なトラウマを抱くようになった。
ブルックの町
- キャサリン
- 冒険者ギルド・ブルック支部の受付嬢。名前は可愛らしいが恰幅の良いオバチャン。女の勘が鋭いらしく、単純な男心を見透かしているかのような言動をとる。書士の天職を持っており、自身が手掛けたガイドブックのような詳細な地図を冒険者に無料配布している。ハジメたちを気に入ったのか、彼らが困った時の為に自身がしたためた書状を持たせるなど色々と便宜を図っている。ハジメをして只者ではないと感じさせる人物だったが、後にギルドマスターの元秘書長であることが判明した。
- クリスタベル
- キャサリンお墨付きの冒険者向け服屋の店主。身長2m強のオネエ系大男。強烈に濃い容姿をしている為、ユエが「人間?」と呟いたところ、ユエが涙目になり、シアが粗相をするほどの猛烈な怒りを見せた。普段は温厚なオネエで、服屋としての見立ても抜群。ハジメとユエに性別を変えられた男たちが次々と彼に雇われれ、立派な漢女店員として更生されている。元金ランクの冒険者で、理解不能の強さを持っている。
- マリアベル
- ユエに力づくで言い寄り、股間を潰された元男。クリスタベルに拾われ、二号店の店長を任されるほど大成する。王都のギルド本部でハジメたちと再会し、金ランク冒険者のアベルをサバ折りにするほどの実力を見せた。
- ソーナ・マサカ
- マサカの宿の看板娘。15歳ぐらいの元気な少女。同室に泊まったハジメ、ユエ、シアの関係に興味津々で、彼らの情事を覗き見ようと凄まじいまでの行動力と執念を見せるが、その所業がバレる度母親である女将さんにこっぴどく叱られている。
中立商業都市フューレン
- イルワ・チャング
- 冒険者ギルド・フューレン支部の支部長。金髪をオールバックにした、鋭い目付きの30代後半ぐらいの男性。キャサリンの元教え子。ハジメたちに行方不明となったウィルの捜索を依頼したが、対価としてハジメの無茶振りな要求を呑む羽目になった。ウィル救出後は、ハジメたちに金ランク冒険者の称号を与え、何かあった時の為のハジメ一行の後ろ盾となることを約束した。
- ドット・クローウ
- 冒険者ギルド・フューレン支部の秘書長。その名の通り苦労人。
- リシー
- フューレンの案内人(ガイド)をやっている女性。ハジメに宿の情報を提供していたが、不幸にもハジメに振りかかった厄介事に巻き込まれることに。
- プーム・ミン
- ミン男爵家の人間で、ブタ顔の肥満男。ドモり気味の喋り方をする。ユエとシアに目をつけ、ハジメから金で彼女たちを買おうとしたが、ハジメが拒絶した為レガニドに襲わせた。レガニドが呆気なくやられた後も虚勢を張っていたが、ハジメが錬成で作り出したスパイクシューズが顔面に刺さり気絶した。
- レガニド
- プームの雇われ護衛の巨漢。黒ランク冒険者で、それなりに名は知られているらしい。プームの命令でハジメを殺そうとしたが、シアとユエに一方的に蹂躙されてしまい、「割に合わない」という感想を抱きながら気絶した。
- ウィル・クデタ
- クデタ伯爵家の三男。20歳ぐらいの青年で、育ちの良さを感じさせる端正な顔立ちをしている。冒険者に憧れており、家出同然に実家を飛び出した。イルワの勧めで高ランク冒険者と共に【北の山岳地帯】の調査に赴いたところ、漆黒の竜(=洗脳されたティオ)に襲われ自分以外のパーティーメンバーが全滅し、一人生き延びて洞窟に身を隠していた。ハジメに救出された後は、襲撃されたウルの町を救うようハジメを説得したり、清水の件でハジメと愛子にわだかまりが残るのではないかと心配したりと、正義感は強いが他人のことばかり考えるお人よしな面を見せている(その為女性陣からは「いい人」という男にとっては微妙な評価を受けている)。マザコンなのか、若い頃の母の写真が入ったロケットを常に持ち歩いている。
- グレイル・クデタ
- クデタ伯爵家当主。ウィルの父親で、イルワとは友人の間柄。ハイリヒ王国の貴族とは違い、筋の通った人物。ウィルを救出したハジメに礼を述べた後、何かあった時に力になることを約束した。
- サリア・クデタ
- ウィルの母親。ウィルからは「ママ」と呼ばれている。
- リーマン
- シーマンに良く似た人面魚で、水棲系の魔物(リーマンは種族名)。念話で人語を操ることができる。地下水脈を泳いでいたところ、ハジメたちがライセン大迷宮から排出された時に地上に打ち上げられ、念話で近くの人間に助けを求めた結果フューレンの水族館に連れて来られた。人情味に溢れる性格で、熟年男性のように達観している。シアとデート中だったハジメと意気投合し、「リーさん」「ハー坊」と呼び合う仲に(ハジメがトータスで初めてできた友人とも言える)。ハジメの計らいで水族館から脱出した後、海に帰った。その後、悪食(巨大クリオネ)から襲われていたハジメたちの前に現れ、海の生物を操る能力で彼らに助力した。実は妻子持ち。
湖畔の町ウル
- フォス・セルオ
- “水妖精の宿”のオーナー。白髪交じりの髪をオールバックにした、穏やかな印象の男性。様々な客を見てきた経験からか、悩み事を抱えている者に的確なアドバイスを送ることが出来る様子。ハジメのことで乱心しかけていた愛子の気を落ち着かせ、彼女の中で答えを導き出させた。
宿場町ホルアド
アンカジ公国
- ランズィ・フォウワード・ゼンゲン
- アンカジ公国領主。アンカジのオアシスに含まれる毒素を感染源とする病に罹っていたが、ハジメ一行にオアシスと国民の窮状を救われる。アンカジの異変解決後、自身も聖教教会の信徒でありながら、ハジメを異端者扱いした教会相手に啖呵を切ってみせた。
- ビィズ・フォウワード・ゼンゲン
- ランズィの息子。20代半ばぐらいの青年。ランズィ同様オアシスの毒に侵されており、グリューエン大砂漠で行き倒れていたところをハジメたちに救出された。
- アイリー・フォウワード・ゼンゲン
- ランズィの娘。14歳。亜人差別の意識に捉われていないのか、ミュウのことがお気に入りの模様。
海上の町エリセン
- サルゼ
- 海人族。エリセンの駐在兵士で、隊長の地位にある。エリセン周辺を船で漂っていたハジメたちを、ミュウを攫った誘拐犯と勘違いし襲いかかったが、返り討ちに遭う。その後ミュウの存在とハジメが持っていた書状により、態度を軟化させた。
- レミア
- レミアの項目を参照のこと。
王都
- バルス・ラプタ
- 冒険者ギルドのギルドマスター。筋肉質で覇気を纏った老人。
- アベル
- 金髪のイケメンで、金ランク冒険者。“閃刃”の二つ名を持っている。キザな性格で4人の美女を侍らせている。ギルド本部でハジメに難癖をつけていたところ、その場に居合わせたマリアベルを化け物呼ばわりしてお仕置きを受けてしまい、さらにハジメへの暴言に怒ったユエから男の象徴を潰された。
- ウォルペン
- ハイリヒ王国直属の筆頭錬成師。大結界のアーティファクトを修復出来るというハジメに胡乱な眼差しを向けていたが、実際にやってのけたことでハジメに弟子入りを懇願するようになる。
ヘルシャー帝国
- ガハルド・D・ヘルシャー
- ヘルシャー帝国皇帝。40代ぐらいの野性味溢れる男。短い銀髪に鋭い碧眼、スマートでありながら鍛え抜かれた肉体が特徴。強者が全ての価値観を持っており、奴隷である亜人たちを物のように扱っている。
- 2章で初登場し、勇者である光輝の実力を確認する為に彼と模擬戦を行い、光輝の内面の弱さを指摘すると共に圧倒的な実力差を見せつけた。その際居合わせた雫のことが気に入ったのか、積極的にアプローチしては断られている。その後ハイリヒ王国との同盟の為、リリアーナと息子であるバイアスとの婚約パーティーを執り行うが、ハウリア族に乱入され交戦するも敗北。バイアスや部下たちを殺され、ハウリアの要求通り帝国の全奴隷解放を宣言した後誓約の首輪を付けられた。
- 最終決戦では連合軍の大将として連合軍を指揮した。
- バイアス・D・ヘルシャー
- 皇太子。ガハルドに似て極度の女好きで、戦闘の実力もある。婚約パーティー前に衣装合わせ中だったリリアーナの部屋に押し入り、彼女を強姦しようとしたが、ハジメが操っていた蜘蛛型ゴーレムに気絶させられる。その後婚約パーティーの最中ハウリア族の襲撃を受け、ガハルドが中々ハウリアの要求を飲まなかった為首を切り落とされた。
- グリッド・ハーフ
- 帝国の第三連隊隊長。かつてシアたちハウリア族をライセン大渓谷に追いやり、シアの仲間を殺害、誘拐した部隊の隊長。勇者パーティーとハジメ一行が帝城に入城する際本人確認の為に現れたが、シアのことを知っていたようで彼女に絡むも、ハジメの物言いにやり込められた。
- ネディル
- 帝国警邏隊の第四隊で、元牢番。ハジメとユエにより地獄のような拷問を受けた後、帝城内の構造情報を吐かせられた。
- マスター
- 冒険者ギルド・帝都支部内にあるバーのマスター。ロマンスグレーの初老の男。情報を聞き出そうとするハジメに「酒を飲まない奴は客じゃない」と突っぱねるなど、酒場のテンプレともいうべきシチュエーションを再現した。アルコール度数95%の酒を数秒で飲み干したハジメを客として認め、彼に情報を提供した。
竜人族
- アドゥル=クラルス
- 竜人族の族長で、ティオの祖父。外見は緋色の髪をした初老の男。
最終決戦時、竜人族を引き連れて連合軍への参加を表明した。ハジメとティオの関係に関しては、両者の想いが本物であることを認め、ティオをハジメに託した。 - カルトゥス
- アドゥルに並ぶ長命の竜人。監視者の天職を持っており、定期的に大陸に異変が無いか確認している。
- ヴェンリ
- ティオの側仕えの女性。
- アイロス
- ティオの婚約者候補の一人。ベテラン調査員。
- リスタス
- 竜人族の青年。外見は藍色の髪をした20代前半ぐらいの美丈夫。ティオの婚約者候補の一人。憧れかつ片思いの相手であったティオの変貌ぶりに驚き、彼女を洗脳したとしてハジメに激昂するもアドゥルに取り成された。
- ハルガ=クラルス
- 故人。ティオの父親で、元竜人族の王。500年以上前の人間族との戦争で戦死した。死に際にティオに竜人族の“本当の敵”を伝えた。
- オルナ=クラルス
- 故人。ティオの母親。500年以上前の人間族との戦争で戦死した。
教会関係者
- イシュタル・ランゴバルド
- 聖教教会の教皇。エヒトに心酔している。神の使徒と魔人族の王都侵攻の際、ティオのブレス(と愛子の能力)で教会ごと吹き飛ばされ死亡した。
- フォルビン
- 聖教教会の司教で、初老の男。アンカジでハジメを異端者として処刑しようとしたが、ランズィとアンカジ国民の怒りを買い、石を投げつけられながら神殿騎士達と共に引き返して行った。
神殿騎士
- デビッド=ザーラー
- 神殿騎士専属護衛隊隊長。愛子の護衛任務に就いている内に、他の騎士共々愛子に惚れてしまう。聖教教会への信仰心が強く、亜人に対する差別意識も強い。
- チェイス=ドミノ
- 神殿騎士同副隊長。敬語口調で話す。(※Web版の人物紹介ではチェイス=ルーティンとなっている)
- ジョシュア=オキーズ
- 近衛騎士。
- ジェイド=ハット
- 近衛騎士。
真の神の使徒
- ノイント
- 神の使徒。銀髪碧眼の神秘的な美女だが、無感情で機械的な瞳をしている。修道女姿でハイリヒ王国の王宮内に潜んでおり、魅了の力で王族や貴族たちを操っていた。“神”の命を受け、イレギュラーたるハジメの排除の為彼と死闘を繰り広げるも、敗北し命を落とす。死後、体を香織の魂を定着させる為の器として使われる。
魔人族
- フリード・バグアー
- 赤髪と浅黒い肌が特徴の魔人族の男。魔人族のリーダー的存在で、魔人族が崇める神の敬虔な信者でもある。二つの神代魔法を保有している。ウラノスという白竜を使役しており、グリューエン火山で極光のブレスを放ちハジメに致命傷を与えた。その後王都でユエと交戦するが、ハジメを傷つけられたことによるユエの怒りが凄まじく、ウラノス共々大打撃を受け敗走。最終決戦では神の力を与えられて使徒のような姿となり、竜化したティオを相手に圧倒的な力で追い詰めるも、龍神化し超巨大化したティオの閃光を受けウラノスと共に死亡した。
- ミハイル
- 魔人族の男。王都侵攻の際、婚約者であったカトレアの敵討ちとしてシアと交戦するが、100近い数の部下共々シアのドリュッケンにより屠られた。
- カトレア
- オルクス大迷宮で勇者パーティーを襲った魔人族の女。魔物を放って王国騎士団を殺害し、圧倒的な強さで光輝たちを殺す寸前まで追い詰めるも、香織たちを救出に来たハジメに逆に圧倒され、止めを刺された。
その他
- モットー・ユンケル
- ユンケル商会の商人。(その名前から)ハジメからは「栄養ドリンクの人」と覚えられている。
ハジメへの護送依頼中、シアに奴隷としての価値を見出したり、ハジメの持つアーティファクトに興奮し狂的な態度を見せてしまうが、ハジメから受けた威圧に只ならぬものを感じ素直に引いた。こうした一幕を見せたものの商人としては善良な方で、お忍びとして隊商に同乗させていたリリアーナが報酬の相談をしようとした際、彼女からの信頼が何よりの報酬であるとして料金を受け取らなかった。
用語一覧
世界観
- トータス
- 本作の舞台。魔法やモンスター等が実在する、剣と魔法のファンタジー作品をモデルとしたような異世界。
大きく分けて人間族、魔人族、亜人族の三つの種族が存在し、この内人間族と魔人族が何百年も戦争を続けている。
国名・地名
- ハイリヒ王国
-
ハジメたち地球組が召喚された国家。
- ブルックの町
- ホルアドほどではないが、露天が多数出ている活気のある町。
- 湖畔の町ウル
- 水源が豊かな湖畔の町。町の近郊は大陸一の稲作地帯となっている。
- 宿場町ホルアド
- 【オルクス大迷宮】が近くに存在する宿場町。迷宮を求めて冒険者や傭兵、国の兵士らがこぞって集まり、彼ら相手に商売をしようと多くの商人も集まってくる為大変な賑わいを見せている。
- 海上の町エリセン
- 西の海の沖合にある海人族の町。海上の町という名の通り、木で編まれた巨大な人工の浮島から形成されている。北大陸に出回る魚介素材の八割がエリセンから供給されている為、亜人差別を掲げている王国も例外として海人族を唯一の保護対象としている。
- 王都
- ハイリヒ王家や貴族たちが住んでいる王宮があり、地球組もそこを拠点としている。外敵から守る為、三つのアーティファクトが生成した大結界が張られている。
- フェアベルゲン
- ハルツィナ樹海深部に存在する亜人族の国。人間族や魔人族から迫害を受けていることから他国との関わりを持とうとせず、国民は樹海内で閉鎖的な暮らしを送っている。
- 中立商業都市フューレン
- 高さ二十メートル、長さ二百キロメートルの外壁で囲まれた大陸一の商業都市。経済力という武器を最大限に使い、どの国にも寄らず中立を貫いている。「欲しいものがあればこの都市に行けば手に入る」と言われているほどの巨大都市。
- アンカジ公国
- グリューエン大砂漠のど真ん中にある公国。地下水脈から湧き出る水を水源としたオアシスは国の生命線となっている。エリセンから輸送された新鮮な海産物を各所に運ぶ為の要所でもある。
- ヘルシャー帝国
- およそ三百年前の大規模な魔人族との戦争中にとある傭兵団が興した新興の国で、強力な傭兵や冒険者が集まった軍事国家。実力至上主義を掲げており、亜人族は奴隷として酷い扱いを受けている。
用語
- 七大迷宮
- 神の反逆者が作ったとされる七つの迷宮。迷宮名にはそれぞれの制作者の名前が冠されている。
攻略すると神代魔法が得られるが、迷宮に攻略したと認められるだけの行動と結果が必要となる。 - オルクス大迷宮
- 制作者はオスカー・オルクス。多種多様のモンスターが存在し、下層に行くほどモンスターの実力も上がっていく。全百層から成るとされていた迷宮だが、世間に認知されていたのは表層部分で、百層の下にさらに百層のフロアがある深層部分が存在する。ハジメが落ちた場所も深層部分。最深部には制作者であるオスカー・オルクスの隠れ家がある。攻略報酬の神代魔法は【生成魔法】。
- ライセン大迷宮
- 制作者はミレディ・ライセン。ミレディ命名『ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮』。
全フロアに渡って強力な魔法分解作用が働いている為まともに魔法が使えず、嫌らしいトラップが随所に設置され自己修復するゴーレム騎士が襲いかかるなど、挑戦者の精神を削るようなギミックが多数仕掛けられている。攻略報酬の神代魔法は【重力魔法】。 - グリューエン大火山
- 制作者はミナイズ・グリューエン。進入前に巨大な砂嵐を突破する必要がある。
モンスターの強さはオルクス大迷宮の四十層レベルだが、周囲がマグマに囲まれており、狭い足場と尋常ではない暑さの中、奇襲してくるモンスターに対応しなければならない。攻略報酬の神代魔法は【空間魔法】。 - メルジーネ海底遺跡
- 制作者はメイル・メルジーネ。通常の人間では進入できないような海底にあり、進入前に自動再生する凶悪な巨大クリオネが襲いかかってくる。
迷宮内では物理攻撃が効かない亡霊からの襲撃や、狂った神がもたらした残虐な光景を見せつけるなどして挑戦者の精神を削る。攻略報酬の神代魔法は【再生魔法】。 - 神山
- 制作者はラウス・バーン。ティオのブレスにより神山の迷宮は崩壊してしまったが、迷宮のコンセプトが「神に靡かない確固たる意志」だった為、エヒト神への信仰が皆無だったハジメ、ティオ、愛子は攻略を認められた。攻略報酬の神代魔法は【魂魄魔法】。
- ハルツィナ樹海
- 制作者はリューティリス・ハルツィナ。攻略報酬の神代魔法は【昇華魔法】。
- 氷雪洞窟
- 制作者はヴァンドゥル・シュネー。攻略報酬の神代魔法は【変成魔法】。
呼称表
1/2 | 呼ばれる側 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハジメ | ユエ | シア | ティオ | 香織 | 雫 | 愛子 | ||
呼ぶ側 | ハジメ | (僕) 俺 |
ユエ | シア | ティオ | (白崎さん) 白崎 香織 |
(八重樫さん) 八重樫 雫 |
先生 愛子 |
ユエ | ハジメ | 私 | シア | ティオ | 香織 | 雫 | 愛子 | |
シア | ハジメさん | ユエさん | 私 | ティオさん | 香織さん | 雫さん | 愛子さん | |
ティオ | ご主人様 | ユエ | シア | 妾 | 香織 | 雫 | 愛子 | |
香織 | 南雲くん ハジメくん |
ユエさん ユエ |
シアさん シア |
ティオさん ティオ |
私 | 雫ちゃん | 愛ちゃん先生 | |
雫 | 南雲君 ハジメ |
ユエ | シア | ティオさん ティオ |
香織 | 私 | 愛ちゃん先生 | |
愛子 | 南雲君 ハジメくん |
ユエさん | シアさん | ティオさん | 白崎さん | 八重樫さん | 先生 私 |
|
リリアーナ | 南雲さん ハジメさん |
ユエさん | シアさん | ティオさん | 香織 | 雫 | 愛子さん | |
ミュウ | パパ | ユエお姉ちゃん | シアお姉ちゃん | ティオお姉ちゃん | 香織お姉ちゃん | |||
レミア | あなた ハジメさん |
ユエさん | ティオさん | 香織さん | 雫さん | 愛子さん | ||
光輝 | 南雲 | ユエさん | シア シアさん |
ティオ ティオさん |
香織 | 雫 | ||
龍太郎 | 南雲 | ユエさん | シアさん | ティオさん | 香織 | 雫 | 愛ちゃん先生 | |
鈴 | 南雲君 | ユエさん ユエお姉様 |
シアシア | ティオさん | カオリン | シズシズ 雫ちゃん |
愛ちゃん先生 | |
恵里 | 南雲君 南雲 化け物 |
香織ちゃん 香織 |
雫ちゃん 雫 |
2/2 | 呼ばれる側 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リリアーナ | ミュウ | レミア | 光輝 | 龍太郎 | 鈴 | 恵里 | ||
呼ぶ側 | ハジメ | 姫さん リリィ |
ミュウ | レミア | (天之河くん) 天之河 勇者 |
(坂上くん) 坂上 |
谷口 | 中村 |
ユエ | リリィ | ミュウ | レミア | 鈴 | ||||
シア | リリィさん | ミュウちゃん | 勇者 | 鈴さん | ||||
ティオ | ミュウ | 勇者 | 龍太郎 | |||||
香織 | リリィ | ミュウちゃん | レミアさん | 光輝くん | 龍太郎くん | 鈴ちゃん | 恵里ちゃん | |
雫 | リリィ | 光輝 | 鈴 | 恵里 | ||||
愛子 | リリィさん | 天之河くん | ||||||
リリアーナ | 私 | ミュウちゃん | レミアさん | 光輝さん | 恵里 | |||
ミュウ | リリィお姉ちゃん | ミュウ | ママ | |||||
レミア | 王女殿下 | ミュウ | 私 | |||||
光輝 | リリィ | 俺 | 龍太郎 | 鈴 | 恵里 | |||
龍太郎 | 光輝 | 俺 | 鈴 | |||||
鈴 | 光輝くん | 龍太郎くん 龍くん |
鈴 私 |
エリリン 恵里 |
||||
恵里 | 光輝くん | 龍太郎くん | 鈴ちゃん 鈴 |
私 ボク |
関連商品
関連項目
- 3
- 0pt