くじら座単語

クジラザ

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くじら座 Cetus
略符	Cet
象徴	the Whale or Sea Monster
起源	古代　プトレマイオス
概略位置	赤経：2 赤緯：-12
正中日時	11月28日 21時
広さ	1231平方度(4位)
3.0等以上の恒星数	3(ミラを含む)
最輝星	デネブ・カイトス(2.04等)
メシエ天体数	1
隣接する星座	おひつじ座みずがめ座うお座ちょうこくしつ座ろ座エリダヌス座おうし座

くじら座とは、トレミーの48星座の一つ。

全天で4番目に大きな星座である。

概要

アンドロメダ座の南に位置する秋の星座で、鯨の怪物ケートスが天に昇ったもの。

鯨の心臓にあたる変光星ミラは有名。肉眼でも変光の様子がよく分かり、観測にオススメの星である。

また、秋の空は全体的に暗いため、2等星を含むくじら座は比較的観測しやすい。

α：メンカル(Menkar)
- 3等星の赤い星。名前の意味はアラビア語で「鼻」。
β：デネブ・カイトス(Deneb kaitos)またはディフダ(Diphda)
- 2等星で、くじら座の最輝星。自転が非常に遅い(3km/s)。
  名前は「海の怪物の南の尾」というアラビア語が由来。
ο：ミラ(Mira)
- 恒星が収縮することで明るさが変わる脈動変光星。約332日周期で2.0～10.1等の間を変光する。
  「明るさが変わる星(＝変光星)」の存在が確認された最初の星である。この星はヨハネス・ヘヴェリウスの著書の表題から、「不思議な」を意味するミラの名で呼ばれるようになった。

くじら座は銀河南極に近いため、銀河系外の天体を多く観測できる。

NGC 246　惑星状星雲
- 大型で淡い星雲。その形状から「どくろ星雲」や「パックマン星雲」などと呼ばれている。
  ちなみに、「パックマン星雲」といえばカシオペヤ座のものを指すことが多い。
M77　渦巻銀河
- 中心部が明るいセイファート銀河。1500万太陽質量のブラックホールが存在し、その影響で明るく輝く。
AzTEC-ASTE-SXDF1 100.001　モンスター銀河
- 今から90億年より前の初期宇宙に存在する、スターバーストが激しい銀河をモンスター銀河と呼ぶ。一般にモンスター銀河では、1年間に500～1000 太陽質量の星形成が行われている(銀河系などは年10個程度)。
  この銀河は当初、1年間に11,000太陽質量もの星形成が行われていると考えられ、モンスター銀河の頂点にふさわしいとして「オロチ」と名付けられた。しかし、オロチの手前の銀河による重力レンズ効果によって明るくなっているという観測結果が得られた。これによるとオロチの星形成は年間870太陽質量程度で、実際には一般的なモンスター銀河であるという見方が強い。