アリババ・グループ(阿里巴巴集団)とは、中華人民共和国のIT企業である。
概要
1999年設立。複数のECサイトを中心事業として決済、物流サービスなどを提供している。
社名の由来は「千夜一夜物語」の「アリババと40人の盗賊」に登場する同名のキャラクターから。1999年、ジャック・マー(馬雲)ら18人の創業者により浙江省杭州市にあるアパートの一室にて起業された。企業間卸売市場サービスのアリババドットコムは現在まで同社の中心事業となっている。
これまでに、一般消費者向けECサイトの淘宝網(タオバオ)(2003年)、オンライン決済サービスの支付宝(アリペイ)(2004年)、ECサイトの天猫(TMALL)(2008年)、パブリッククラウドサービスのAlibaba Cloud(2009年)、海外消費者向けECサイトのAliExpress(2010年)を開始している。
2014年にニューヨーク証券取引所に上場した。また、アリペイや他の金融事業を担う部門としてアント・フィナンシャルを設立。
2015年、中国で人気のある動画サイトYoukuの経営権を取得。翌年には東南アジア向けのECサイトLAZADA(ラザダ)の経営権も取得した。
2020年に入ってからは傘下の金融会社アント・グループが計画していた370億ドル規模のIPO(新規株式公開)を差し止められた他、市場で独占的な地位を乱用したとして27億5000万ドルの罰金を科されるなど逆風に晒されている。[1]
関連リンク
関連項目
- ジャック・マー
- BAT : 中国のIT大手企業「百度 (Baidu)」)「アリババ (Alibaba)」「テンセント (Tencent)」の頭文字。これに「ファーウェイ (Huawei)」を加えた4大企業として「BATH」とする場合も。アメリカの4大IT企業「GAFA」と比較して語られることが多い。
- 中華人民共和国
- ソフトバンクグループ - アリババに出資し、一時期はアリババ株の20%以上を保有していた。今は売却をすすめており、2023年には保有比率は3.8%にまで下がる。[2]
脚注
- *情報BOX:中国の規制強化、巨額の時価総額吹き飛ぶ 2021.9.13
- *ソフトバンクG、アリババ株ほぼ全て売却へ=FT 2023.4.13
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