アンパンマンパチンコとは、パチンコ(遊技機のほう)を模した、アンパンマンのおもちゃである。
販売元はアンパンマン玩具の最大手企業として知られる、株式会社アガツマ。
概要
もう一度言うが、遊技機のパチンコを模したアンパンマンのおもちゃである。
バネを自分で弾くタイプの小さなおもちゃはアンパンマンに限らず様々なキャラクターのもの(きかんしゃトーマスやセーラームーンなど)を見かけるが、ここでいうアンパンマンパチンコは、電動で玉が打ち出されるのは序の口、動く役物や開閉するチャッカーがあったり、チャッカーに入ると出玉が溜まっていく演出が存在したり、ある程度出すと「打止」の表記が出てきてストップするなど、無駄にリアルな造りとなっているのが特徴。
その本格さはパチンカス大人達からも「英才教育」「子供をパチンカスにする気か」「昔これで3万負けた」などと絶賛のようだ。[要出典]
こんな商品だが現在までに何度かマイナーチェンジも含めた機種が出ており、実際にもそれなりに人気はあったと見て良いようだ。しかし現在は「おしゃべりフィーバー」を最後に展開は終了しており、打ちたいという方は中古品を探すしかない。
なお、「アンパンマンパチスロット」と呼ばれるパチスロ版玩具も数機種が発売されており、こちらもコインが排出されるなど無駄に凝っている。
機種
機種に関しては種類が多い為調査中であるが、フリマサイトで画像が確認できた物も含めた調査内容を以下に記載する(より詳しい情報を提供してくださる方を求む)。
アンパンマンパチンコ 無印(非電動)
問題の玩具を紹介する前に、一応、バネを自分で弾くミニタイプの玩具があることを明記しておく。
プラスチックのボディに厚紙を貼り付けた簡素なもので、この商品程度のクオリティならばこの記事が出来る事もなかっただろう。だが、低価格という事もありシリーズ化されたとみられパート2、パート3といったのバリエーションが存在するほか、明らかに1988年放送開始時の初期デザインの絵柄でキャラクターが描かれたものも存在する。
歴史の長さを感じさせるとともに、ここからどういうわけか「アンパンマン」のパチンコ玩具だけが、独自の進化を遂げてしまった事は今をもって謎である。"幼児層にパチンコを与える"という狙いは一体何だったのだろうか…と考えると、少し怖い気もするが。
アンパンマン 電動ちびっこパチンコ
上記の非電動タイプと同サイズでありながら電動化を実現したもの。絵柄のデザインや技術的に発売年は2000年代だと思われる。ノウハウやシリーズ化あっての代物だと言える。
ここまで紹介したものはあくまで「パチンコを模した玩具」の域を出ないが、概要で説明した問題の玩具は下記の"デラックス"と呼ばれるシリーズである。
アンパンマンパチンコ デラックス
電動デラックスタイプの初代となる機種。MAD作られたり3万負けられたりしてるのはこいつ。
いわゆるフィーバー機となる前の羽根物を模しており、造形物がせり出すといった構造になっている。後のバージョンに比べると演出はおとなしめだが、当たり時にはしっかりBGM(アンパンマンのマーチ)が流れる仕様付き。対象年齢3才以上。
出玉が貯まると機体下部の絵が動いていき、一定量に達すると「打止」が出てゲームクリアとなる。
1990年代にテレビCMとして放送されたのはこの機種であり、「打止」の表示機能もしっかりと宣伝されている。
アンパンマンパチンコS(スタンダード)
廉価版だが小さい子供が座って遊ぶには丁度いい大きさであり、ハンドルも付いている。
アンパンマンパチンコフィーバーDX
長らく詳細不明の商品で「アンパンマンパチンコ デラックス」と混同されることも多いが、オークションサイトで存在が確認できる辺り実在するようである。
中央のルーレットが揃うとフィーバー状態になりアタッカーがオープンする仕組みになっており、ルーレットはアンパンマン、ジャムおじさん、しょくぱんまん、ロールパンナ等が確認できる。また、ばいきんまんがアタッカーを塞いでいる。
台の内容は後述する「フラッシュフィーバー」の構成に近いが、出玉演出は初代「デラックス」同様、機体下部の絵が動いていき、一定量に達すると「打止」が出てゲームクリアとなる方式を引き継いでいる。
絵柄的にこちらも1990年代の発売であるとみられ、演出面では後述の「フラッシュフィーバー」には劣るものの、デザインはロゴやスピーカーのメタリックさや空と海の中を模した絵柄がかなり細かいこともあって、見た目の本物っぽさは随一。
アンパンマン フラッシュフィーバー パチンコDX
2003年発売。「パチンコフィーバー」からフィーバー要素を継承しつつ、デジパチ化によって演出面を大幅強化した3代目。CR機を模しており、カードリーダーに付属のパッキーカードを差し込むことで起動する。
中央のデジタル部はアンパンマン・ばいきんまん・ドキンちゃんの絵柄が表示されるスロットとなっており、各絵柄が当たればアタッカーがオープン。更に機体下部はこれまでとは大きく異なり、ケース内に保護された出玉のモニュメントが得点に応じてせり上がる本格化した仕組みになっている。
デジタル画面にはリーチ演出や「アンパ~ンチ!」のボイスと共に再抽選が行われる演出が存在したり、アンパンマンを揃えると確変する要素が存在しているなどこれまでの機種と比べてもかなり本格志向な商品となっている。アンパンマンを揃えた場合の確変大当たりでは、ドキンちゃんやばいきんまんとは異なりアタッカーが2度開閉し出玉が増えるほか、稀に「アンパ~ンチ!」が二度繰り返されるダブル再抽選も存在する。
持ち玉を示すランプが消えるまで規定回数大当たりを出すと打止となり、エンディングとなる。パッキーカードは一度のゲーム内で3回差し込むことが可能だが、依存症対策なのか3度目の持ち球が無くなるとゲームオーバーとなり出玉が没収される。
デラックスタイプの極みとも言える代物だが、唯一惜しまれるのはデザインが「パチンコフィーバー」よりもマイルドになっている事だろうか(但し近年のパチンコは内容に合わせて台自体がファンシーなデザインのものも多い)。また、NEWフラッシュフィーバーというマイナーチェンジ版も存在しているらしい。
アンパンマン おしゃべりフィーバーDX
4代目、最新機種(とはいえ発売が2010年なので最新というには古いが)。
おしゃべりフィーバーの名の通り、アンパンマンのボイスやBGMによるうるさい音響面が強化された機種となった。
一方で従来のような出玉や打止の演出などはなく、ルーレットで規定回数当たりに止めればクリアという、リアルさはやや抑えたゲーム性となっている為大きなお友達からの人気は今一つ。
関連動画
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いずれも在庫がないので中古屋を当たることを推奨する。
近年はyoutuberが取り上げるなど再注目されている事もあって、amazonでは価格が高騰している。
関連項目
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