キギロとは、ダイの大冒険のスピンオフ作品、勇者アバンと獄炎の魔王に登場するキャラクターである。
概要
魔王時代のハドラーが率いていた魔王軍の幹部の一人で、数百年に一度現れるといわれる亜人面樹である。
「しぶとくコソコソ生き残る」ことをモットーとし、ハドラーや他の幹部に野心の無さをアピールし謙遜するような素振りをするが、実際は野心的で武功をあげることに熱心で、特に自分より弱い相手を倒すことで武功を挙げられる機会を見つけたときは嬉々としてその武功を得ようとする。
戦闘では相手の戦闘スタイルを事前に観察し、勝てる相手と判断したうえで戦闘を挑むという慎重(悪く言えばずる賢い)な面もあるが、慢心が過ぎて自分の能力を相手に詳しく解説してしまう悪癖があり、それが敗北につながってしまうことがある。
能力
亜人面樹は植物系の魔物の常識を超えた存在であり、キギロもその評判にそぐわぬ力を持つ。
・身体
彼の身体は人型をとっているが、普段見える手足は根が発達したもので人面樹としての本来の腕を隠している。身体の表面の密度を自由に変えることができ、鋼鉄以上に硬くすれば剣を受け止めるほどの防御力と鎧を貫くほどの攻撃力を発揮する。また、柔らかくしなやかにすれば根を巨大なムチのように使い攻撃することもできる。
・樹液
植物系の魔物であるため一見炎が効きそうに見えるが、彼には元々高温の樹液が流れているため炎系の呪文を喰らっても燃えることはない。また、樹液に魔力を流すとさらに温度は高まり、その樹液を弾丸のように打ち出すことで強力な遠隔攻撃を行うことができる。この高温の樹液が命中した者は一瞬で発火してしまう。
・その他
他の植物系の魔物と根を直結させることで繋がってる魔物の魔力を使うことができる。作中ではネイル村周辺の森に潜んでいた巨大なマンイーターが蓄えていた魔力を用いて上記の能力をさらに強化している。
作中での活躍
※1~2巻まで
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1話で他の魔王軍幹部とともに初登場している。自分が拠点としているネイル村周辺の森に勇者アバンが来るかもしれない、という話を聞き、怯えているかのように振る舞うが、実際は自身の武功にしたくて勇者一行が来ることを今か今かと待ちわびていた。そして、勇者一行が森を訪れたことを知ると持ち前の能力を用いてアバンたちを圧倒するも、前述の悪癖やアバンたちの連携の前に撤退を余儀なくされる。その後、アバンに一人で自分の元に来るよう脅し、マンイーターから得た魔力によって自身を強化し再戦するも、大地斬を完成させたアバンには太刀打ちできず、再び敗北してしまう。種子となって何とか生き延び地底魔城まで逃れるも、すっかり弱体化しハドラーによって種子を岩だらけの殺風景な場所に植えられてしまった。屈辱に濡れるキギロはアバンへの復讐と再戦を誓うのであった…。
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関連項目
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