COMIC CITY(コミックシティ)とは、有限会社ケイ・コーポレーションの一部門である赤ブーブー通信社が主催するオールジャンル同人誌即売会である。
ここでは、同社の男性向け即売会:青ブーブー通信社が開催する「こみっくトレジャー」についても記述する。
概要
良くも悪くも、企業主催の同人誌即売会の代名詞。
コミックマーケット(以下『コミケ』)を除けば、アメリカで開催される「コミコン・インターナショナル」と並び世界最大規模の即売会である。1988年よりCOMIC CITYを主催する。第1回は神戸国際展示場にて開催された。
コミケと違い、女性向け作品が中心。女性向け作品の即売会としては、最大規模とも言える。
コミケと同じくオールジャンルだったのだが、千葉県青少年健全育成条例の適用に伴う1994年の幕張メッセ開催の中止により男性向けジャンルは激減する。したがって、現在のサークル参加者層の殆どは女性向け作品が99%を占める。現在でも男性向け作品のジャンルが設けられているが、女性サークル中心の即売会となっている。男性向け作品のサークル層は、後述の「こみっく☆トレジャー」主催により住み分けを行っている。
現在は東京ビッグサイト・インテックス大阪・福岡ヤフオク!ドームを主会場に開催される。
各会場の年間の開催回数は東京6回・大阪6回・福岡3回が基本とされる。
大規模イベント:1月大阪・3月HARU・5月SUPER・8月SUPER関西・10月SPARK
3,000~6,000スペースの中規模の場合もあれば、大阪での1月・8月、東京での3月『HARU』・5月『SUPER』・10月『SPARK』などは14,000~20,000スペースに達する。特に、2日間に渡って開催されるSUPER COMIC CITY以外は単日開催であるため、上述の大規模イベントの1日当たりの参加スペース数ではコミケをも上回る。
2013年10月からはWEBカタログサービスのNAVIOを提供する。こちらは登録不要・利用無料のサービスで、これまで店頭購入しなくては見る事の出来なかった参加サークルのカットや会場配置図をWEB上で見る事ができる。(詳細検索などの高度機能の使用には有料プレミアムIDが必要)
2014年5月からはNAVIOをプラットフォームにした、即場会連動のレンタル同人誌サービスNAVIOプラスをリリースする。
SUPER COMIC CITY(通称『スパコミ』『超都市』)
COMIC CITYの中でも最大にして代表的なイベント。
5月に東京ビッグサイト、8月にインテックス大阪の、毎年2回開催される。
- SUPER COMIC CITY (東京ビッグサイト)
東京ビッグサイト全ホールを使用して、5月ゴールデンウィークの2日間に渡って行われる。
2日間合計で約24,000スペースが募集され、来場者数は約100,000人に登る。これはコミケに次いで他を寄せ付けない規模であり、COMIC CITYの中でも最大規模となる。
企業出展エリアがある。
西棟4Fをコスプレ特設会場とし、サークルも一般も参加が可能(有料登録制)
基本的にただ『スパコミ』と言えば、(大阪ではなく)このイベントを指す。
- SUPER COMIC CITY 関西 (インテックス大阪)
インテックス大阪 全館を使用して、8月下旬(コミケの翌週であることが多い)に行われる。
こちらは以前2日開催だったときもあったが現在は1日のみの開催。
ただし約14,000スペースが募集され、入場者数は約50,000人。1日あたりの入場者数では東京開催に並ぶ。
関東で行われる夏コミの翌週に行われることで、盆などで参加出来なかった参加者や近畿圏同人ファンの補完イベントという位置付けとなっている。
男性向けサークルは夏コミが終わった時点で一息つくことも多いのに対し、女性向けサークルはこのイベントに向けてより一層張り切ることも多い。
COMIC CITY 大阪(開催地:インテックス大阪)
インテックス大阪にて開催される。年5回。(1989年より同会場で開催)
通常、1月・3月・5月・6月・10月に開催される。
2013年・2014年実績では、3月・6月・10月をCOMIC CITY開催ではなく、複数の作品を対象にしたオンリーイベントを軸とした開催スタイルを採用する。また、6月は男性向け作品のオンリーも開催する。
COMIC CITY大阪で特に大きいのは、冬コミの直後に行われる1月で、これは上述のSUPER関西同様に15,000スペースが募集される。
次いで、5月のイベントも大きい。東京で行われるSUPERの直後ではあるものの、やはり約6,000スペースが募集され、関西のイベントとしては1月開催・SUPER関西に次ぐ規模である。
主に「インテ」と呼称される。SUPER関西についても「インテ」と呼称する場合が多い。
会場アクセスについては、駅舎構造が大規模催事の輸送に耐えうる面積を保持していないため、交通局・所轄警察の要請を受け、最寄り駅は【中ふ頭駅】ではなく中央線の【コスモスクエア駅】下車を推奨している。詳しい情報については「インテックス大阪への公共交通機関でのアクセスについて」を参照のこと。
COMIC CITY 東京(開催地:ビッグサイト)
『COMIC CITY 東京』と冠するものは、基本的に1月・6月の年2回で11月に行うこともある。(1996年より同会場で開催)
東京ビッグサイトで行われるCOMIC CITYでは、上述のスパコミと、3月に行われる『HARU COMIC CITY』=通称『春都市』、10月頃行われる『COMIC CITY SPARK』=通称『火花』が有名である。
こちらの春都市や火花は、スパコミ大阪に並び約15,000〜20,000サークルが参加する上、入場者数は約62,000人、約74,000人(2013年の公式レポートより)とCOMIC CITYの中でも最も人が集まるイベントとなる。
その他では、8月開催の『GOOD COMIC CITY』がある。普段のCOMIC CITYとほぼ変わらない規模だが、夏コミに参加できなかったサークル・一般来場者救済の意味合いが強く、名前が変えられている。
福岡(開催地:福岡ヤフオク!ドーム)
福岡ヤフオク!ドームで開催。年3回。(1998年より同会場で開催)
1月・5月・9月に開催。いずれも3,000スペース募集で、大阪・東京のCOMIC CITYと比べると小規模だが、九州最大規模である。また、現在では九州で行われる数少ない大型オールジャンル即売会のうちの1つである。
特長として、コスプレ参加が可能なイベントである。専用更衣室・撮影エリアを設ける(有料登録制)
東京・大阪開催と違い、男性向けサークルの参加も比較的多い。告知イラストや当日のパンフレットには男性向け作品のイラストが採用される傾向がある。
オンリーイベント(ZRシリーズ)
擬人化オンリーの『擬人化王国』など、様々な作品をピックアップし、大規模イベント開催月以外の、東京ビッグサイトやインテックス大阪で開催される。
こみっく☆トレジャー(開催地:インテックス大阪)
2003年に第1回を開催。以後夏冬年2回、インテックス大阪で開催される男性向け作品中心のオールジャンル即売会。通称『こみトレ』。
有限会社ケイ・コーポレーションの男性向け作品の即売会として「青ブーブー通信社」を主催名称を使用する。
オンライン申し込みのシステムはCOMIC CITY同様「b2-online」 が採用されている。
夏期と冬期に開催され、冬期は1月のCOMIC CITYの翌週辺り、夏期は9月初頭に開催。
COMIC CITYと同様に年2回のコミケの間を補完、あるいはコミケに参加できなかった西日本在住のサークル層を参加させる役割を担うイベントとなっている。
夏期は8月最終週に開催されていたが、2008年から9月初頭に変更された。
開催規模は開催当初500SP程度だったが、現在は2,000SP程度まで増加している。これでもCOMIC CITYに比べればかなり小規模だが、東京で開催されるCOMIC1に次ぎ、男性向けオールジャンル即売会としては最大規模である。
男性向け中心ということもありジャンルも二次創作では深夜アニメやPCゲーム、オリジナルでは男性向けのシチュエーションを中心に調整されており、企業ブースも男性向けのPCゲームメーカーを中心に参加している。
また、館内企画として、コスプレ参加や館内向けライブステーション(MO-Wave)、メイドさんによるドリンクサービスなど、COMIC CITYには無い独自の企画やアレンジで開催されている。
混雑度合い
夏コミ>冬コミ>>(越えられない壁)>>超都市>春都市≧火花=1月インテ≧スパコミ関西>5月インテ>その他
関連動画
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関連コミュニティ
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関連項目
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