曖昧さ回避
- ゾイドシリーズに登場する架空兵器。「サーベルタイガー(ゾイド)」の記事を参照。
- SABER TIGER - 札幌のヘヴィメタルバンド。
- 横須賀SAVER TIGER - 横須賀のヘヴィメタルバンド。X JAPANのHIDEが結成。元々SABER TIGERという名前だったが上記した札幌のバンドと被ったため綴りを変えた。
概要
日本語では剣歯虎(けんしこ)と呼ばれる。鋭く伸びる巨大な犬歯を持った肉食のネコ科もしくはネコ科に近縁な動物の総称(有袋類のティラコスミルスを含むこともある)。トラとは無関係であることを踏まえて最近では「セイバートゥースド・キャット」「剣歯猫(けんしびょう)」と呼ぶのが正しいとされる。
スミロドン属がサーベルタイガーの代表格であり、スミロドン属の別称としても使われている傾向がある。他にマカイロドゥス、ゼノスミルス、ニムラヴス科のホプロフォネウスなど。
創作作品などでは非常に巨大な動物のように描かれることが多いが、実際は現在のトラと同じくらいの大きさであったようである。
身体に対して大きすぎる牙はそれだけで男子の心を揺さぶるアイテムであり、同じく巨大な牙を持ったマンモス同様人気のある絶滅動物。
牙は外に出ている部分だけでなく歯根の部分も発達していて、スミロドンでは鼻面の左右から眉間にかけて歯根により大きく出っ張って、ネコ科らしからぬ角張った横顔になっていた。よくあるようなただトラの牙を長くしたように描かれた絵はあまり実物に似ていないといえる。
巨大な牙を過剰なものとして、実際には役に立たず絶滅の原因となった虚飾にすぎないという見方もあったが、時代・地域・分類の離れた多くの種がこのような牙を備えていたことから、特定の条件下では有用なものであったと考えられる。
とはいえ長大な牙を用いた狩りや食事の仕方には謎が多い。マンモスのような大物の体に突き刺して一気に大きな裂傷を作り失血死を狙うか、首に牙を突き刺して気道に血液を流入させ窒息死させたと想像されている。食べるときには再度牙を突き刺して肉を(可能なら小骨も)えぐり取って食べただろう。種類によって牙の細かい形状は異なり、狩りや食事の仕方も少しずつ異なったと思われる。
スミロドンを始めサーベルタイガーはいずれも顎が大きく開き、前肢が発達し後肢はそれほどでもない。これらは獲物に確実に牙を突き刺すための適応だと考えられる。
また、多くは下顎が下に出っ張っていて長い牙をカバーするようになっていた。スミロドンにはそのようなカバーはない。
現在の肉食獣のなかではウンピョウが、サーベルタイガーと呼んでもおかしくないぐらい頭骨に対して長い剣歯を持っている。口を閉じると牙は完全に口の中に隠れるので、外見はサーベルタイガーのイメージとはやや異なる。またサーベルタイガーと違って下顎の牙も上顎ほどではないが発達している。
関連動画
関連項目
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