『スターフォックス ゼロ』(Star Fox Zero)とは、任天堂より2016年4月21日に発売されたWii U専用シューティングゲームである。
ロゴに漢字の「零」が付いていることから『スターフォックス零』とも呼ばれる。
概要
スターフォックス ゼロ | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 2画面3Dシューティング |
対応機種 | Wii U |
開発元 | 任天堂企画制作本部 プラチナゲームズ |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2016年4月21日 |
価格 | 5,700円+税 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
ゲームソフトテンプレート |
E3 2015にてタイトルとゲーム映像を公開(ゲーム画面初公開はE3 2014)。
『スターフォックス』シリーズとしては『スターフォックス64 3D』(以下、3DS版)以来5年ぶり、完全新作としては『スターフォックス コマンド』以来実に10年ぶりの作品となる。
今作のストーリーは『スターフォックス64』(以下、64版)をベースとして、シリーズの他作品の要素なども加えて大胆に再構成したものとなっており、当時のファンや3DS版を遊んだ人にはニヤリとする要素も多い。
システムとしても64版をベースに『アサルト』の要素を一部足したようなものだが、操作性という面においては3DSTG全体として見ても未だかつてないものとなっており(後述)、STGとして新感覚の操作性と、さらに臨場感あふれるなりきり要素を実現し全く新しいゲーム性を実現している。
初見は操作難易度の高さに驚く場合も多いが少し繰り返しプレイするだけで驚くほど速さで上達できるため、昨今のゲームで忘れられがちな繰り返しプレイによるスコア稼ぎや上達する楽しさが良く分かるゲームになっている。
グラフィックは3DS版と同様の方向性で、昨今のゲームとしては金属的な質感ですっきりしたものとなっているが、操作系と組み合わさることで抜群の臨場感を生み出す。
このようなわけで、「純粋な新作でも単なるリメイクでもない」ということから『ゼロ』というタイトルになった。今作で時系列が一度リセットになったため、その意味でも『ゼロ』であると言える。
開発・発売は任天堂、加えて『ベヨネッタ』シリーズや『The Wonderful 101』等を製作したプラチナゲームズが開発協力として参加している。
操作
本作では今までのシリーズと同様にLスティックで機体の旋回、上昇、下降を行うが、機体の加減速及び傾斜はRスティックで行いレーザーの発射はZRボタンで行う。宙返りは従来と同様にLスティック下と同時にブースト(Rスティック上)、オールレンジモードでのUターンはLスティック下と同時にブレーキ(Rスティック下)で行うが、それぞれXボタン、Bボタンで代用が可能。
また、今までのシリーズでは機体の向きにレーザーが飛ぶ仕様のため機体の向きを調整しながら敵を狙撃していたが、本作ではWii U GamePadのジャイロセンサーで目標に狙いを定めて攻撃する。
そのため、自機の軌道をコントロールしつつ照準を同時に動かす必要があり、これまでよりも操作負担はかなり大きいが慣れれば明後日の方向へ飛びながら次々に敵を倒したり、ボスの弱点を横をすれ違いながら攻撃したりすることができる。
これまでのスターフォックスと異なりFPSに近い操作法になっている言える。
Wii U PRO コントローラーかWiiリモコンとヌンチャクを持った操縦担当とWii U GamePadを持った攻撃担当に分かれてプレイする「協力プレイ」にも対応。
2つの視点の使い分け
今作では、これまでのスターフォックスと同じ所謂TPSの視点の「ビークルビュー」と、FPSの視点である「コクピットビュー」の二つの視点があり、それぞれがメイン画面とPADに表示されて常に同時に表示されている。
視点以外は見ている実際の光景も操作によって発生するレスポンスも全く同じでありながら体感的な操作感の差が極めて大きくそれぞれかなり大きな一長一短がある。
(-)ボタンでいつでも切り替え可能なので、この視点の使い分けが極めて重要となる。
ビークルビュー
これまでのスターフォックスと同じような三人称視点。
周辺の障害物や背後の敵の状況が解りやすく周辺の確認や敵の攻撃の回避は行いやすいが、照準箇所がスティックによる機種の傾きとジャイロによるレーザー砲塔の傾きが加算されるためコントロールが難しくエイムには相当な慣れを必要とする。
オールレンジモードではZLボタンで目標に注目し画面内に収めながら飛行する「ターゲットビュー」が可能。これによって3D空間内で敵を見失うことが無くなるが、『ゼルダの伝説』シリーズのZ注目と異なり自機や照準が敵のほうを向く機能は無く、寧ろターゲットビュー状態の画面ではほとんど敵を狙えなくなる。
なので、ターゲットビューモードにして敵の大体の位置を確認した後は、解除して追いかけに行くか、コクピットビュー画面を見て狙う必要がある。
コクピットビュー
フォックスから見えている画面を映した一人称視点。
ただし、画面の上下は固定されており、ローリングや急旋回をしても画面が回転する心配はない。
前方の広い範囲を見ることができ、照準も自機も極めて感覚的に動かせるので自機の移動も照準も容易にこなすことが可能である。フォックスの視点になれることによる抜群の臨場感も魅力。
ただし、結果として周辺視野が狭まり左右や後ろの状況が見えなくなるので、オールレンジモードで敵を一度見失うと探すのが難しくなる他、攻撃されるとどこからダメージを受けたのか認識できないということが起こりうる。そうならないように、あるいはそうなった場合はビークルビューやターゲットビューで周囲の状況を確認すると何が起こったか解りやすい。
人によっては寧ろこちらの視点をメインにし、ビークルビューをたまに見るという方が戦いやすい場合もある。
機体
「超高性能全領域戦闘機」という肩書きを持つスターフォックスの主力戦闘機。
今作でも基本的な性能は変わらないが、Aボタン一つで対地強襲用二足歩行形態「ウォーカー」に変形し、飛行が困難な場所に侵入することができる。
今作では物理攻撃を受けても翼が折れることはなくなり、ハイパーレーザーになると2か所まで同時にロックオンできるようになったが、代わりにハイパーレーザーになってもダメージを数回受けると普通のツインレーザーにパワーダウンするようになった。
サブウェポンのスマートボムはこれまでより範囲が狭い分超高火力になっており、敵戦艦や敵ボスの弱点部位の破壊で活躍する。
アーウィンの「対地強襲用二足歩行形態」。幻の『スターフォックス2』のネタがまさかの復活。
アーウィンが使えるステージならいつでもAボタン一つで変形でき、飛行が困難な箇所の探索に利用でき、ハッキングも可能。それだけではなく、通常のシューティングステージでも「オールレンジモードならその場に静止できる」「最小回転半径が0である」という特性が大いに役に立つ。
ランドマスター
地表探索用の車両を改造して作成された「超高性能回転式地対空戦車」。
今作ではAボタン一つで反重力飛翔形態「グラヴマスター」になり、ブーストゲージを消費しながらそこそこ以上の距離を自由に飛行することが可能。
また、タメ攻撃がミサイルになっており、目標を3つまで同時にロックオンすることが可能。
ミサイルはある程度直進してから目標に飛ぶので、うまく撃てば目標の上側や下側を狙える。
飛行機のような見た目に水平回転翼を備えた「AI搭載型作業機」。
元はフォックスの持ち物ではなくコーネリア軍の備品だったようである。
ヘリコプターのように空中に静止し上下前後左右に自由に移動でき、作業用とはいえレーザーと、チャージ射撃ではランドマスターのようにミサイルを射てる(ただし、マルチロック機能はない普通の単発型)。ブーストやローリングができないので戦闘には不向き。
小型ロボット「ダイレクトアイ」を搭載している。
ダイレクトアイ
ジャイロウィングに有線で接続されたロボット。見た目はHVC-012そのもの。
下ろしている時はコクピットビューがダイレクトアイの主観視点になる。
コンピューターへのハッキングやステージ内の道具の運搬などが可能、レーザーも撃てる
「 イ キ マ ス 」 「 キ ャ ッ チ 」 「 ア ッ 」 かわいい。
舞台
今までのシリーズと同様にライラット系が舞台になっているが登場する惑星がいくつか変わっており、宙域も今までのセクターX、Y、Zではなくα、β、γ、Ωとなっている。その他にもエリア3やアステロイドなども登場。また、一つの惑星に2つのステージがあったり、敵の巨大戦艦など惑星ではないところもステージになりうる。
尚、今作では正規が赤(黄)ルートで、分岐が青ルートとなっている。
コーネリア
ライラット系の首都であり、政治、経済、文化の中心地。典型的な地球型惑星。
また、ペパー将軍率いるコーネリア防衛軍の本拠地でもある。
前半は64版のコーネリアに似せられており、開始直後は敵の出現パターンまで再現されている。
「ココまでおいで」「コラ!スリッピー 無茶をするな!!」
後半はオールレンジモードとなり、空中から地上の目標を狙うという今までのアーウィンでは不可能なことが要求される。今作のコクピットビューやオールレンジモードの練習と言えるステージになっている。
「GamePadの照準でしっかり狙うんじゃ!」
ボス:サルレシア
ラフレシアのような姿をした『超巨大戦艦』。
砲台を破壊するごとにその部分の花弁がどんどん壊れて落下していき、最後は芯だけになって飛び去ってしまう。特定の方法を使えば完全に倒すことができ、それが作戦完了の条件になっている。
最初なので強くはないが強制的にターゲットビューにされてしまうのでコクピットビューで戦う必要があり、操作に慣れないうちは戦闘が長引くというのは64版のグランガと同様。
「アンドルフさまぁ〜〜 ごめんちゃい」
シーレシア
惑星コーネリアの分岐ルートを通ることで対戦できる『超巨大海上移動基地』。
見た目はコーネリアのボスであるサルレシアの色違いにすぎないが、
「電磁バリアニ 守ラレテ イルヨウデス 気ヲ付ケテ フォックス」
かなり速い間隔で拡大と縮小を繰り返す電磁バリアによって守られており、ぶつかると大ダメージを受け跳ね飛ばされてしまう。コクピットビューでなければ狙いが定まらない一方、ターゲットビューでなければ避けづらい攻撃をしてくるため、2つの視点をうまく使い分けられないうちは撃破はまず不可能。
ここではHit数は記録されず、代わりにクリアタイムが記録される。
「ううう 海でも奴らが上手なのかーーー」「そういうことさ!」
クリア後、サテライト1(エリア3)とサテライト2(ゾネス)のうち好きなほうへ行ける。
セクターα
コーネリア軍の主力艦隊がいるコーネリアの最終防衛ライン。
64版のセクターYにあたるステージで、進路上の敵戦艦を素早く倒さないと味方戦艦がやられてしまう。
戦艦はレーザーで倒すのはかなりシビアだがボムを直撃させれば一撃で轟沈させることができる。
「すまない 助かった」「応援に感謝する!」
後半はウォーカーに変形し、敵の巨大戦艦を内部から破壊するステージになる。
まだ初登場ということもありあまり厄介な仕掛けはない。
基本的に制限時間は無いので、敵を倒してhit数を稼ごう。
「飛べない鳥も悪くないかもな」
ウルフェン
セクターαで煽ってくるピグマを追い、スターウルフと戦うことに・・・
敵戦艦の艦隊の隙間を舞台にピグマ・デンガー及びアンドリュー・オイッコニ―との1vs2での戦いになる。双方ともかなり強化されている上、体力が半分を切ると特殊攻撃をしかけてくる。
「とっておきやで~ ピグマボム」
「覚悟はいいか? プラズマシールド」
ここではhit数は記録されず、代わりにクリアタイムが記録される。
クリア後、コーネリアの本隊から大きく離れ、グレートフォックス(アステロイド端)へ
エリア3
ドーナツ状の宇宙コロニーが浮かぶ宙域。
軍事施設にはアンドルフ軍から奪った巨大兵器が眠っている。
「全機 目標はコロニーの中だ!」「やつらにギガリラを渡してはならん!」
「ウッワ~ コロニーの周りは 敵の戦闘機だらけだ」「片っ端から落としてやるぜ いくぞ フォックス!」
前半戦はコロニー周辺でのオールレンジモードとなる。時間内に規定数の敵を倒すとさらにHit数にオマケがもらえる。
ボス:ウルフェン(ピグマ・デンガー)
スターウルフに先駆けて単独での登場。
後ろを取れば比較的隙を晒してくれるが、64時代のように宙返りしただけで後ろを取れるほど甘くはない。
「スターウルフのエースパイロットとは わてのことや~」
後半は宇宙コロニー内部に入り、巨大機動兵器「ギガリラ」を奪おうとする敵を阻止するのが目的となる。
何とかして都市の電源と通信を復旧しギガリラを起動することができればこちらの味方となり、敵を叩き潰せるようになるので存分に暴れさせよう。
「そろそろ転送装置の行き先を調べてくれんか?」
転送装置に入り、そのままゾネスへ。
サテライト1
「・・・くっ!ここは」
コーネリアの転送装置を抜け襲撃中のコロニー内部に偶然来てしまったフォックスはアンドリューを発見し、敵を蹴散らしながら追いかけることに。
エリア3の別ステージで、色々なことをやった元のエリア3と異なり本格的なシューティングステージとなっており、敵弾は少ないが障害物が多く、ウォーカーで移動していたところをアーウィンで飛ばなければならないのでかなり通路が狭い。
アンドリューはプラズマシールドをばら撒きながら前を飛んでいるが倒すことはできず、ゴールまで行くと撤退していく。
「あいつらここで一体何をしようとしていたんだ?」
ペパー将軍からの緊急招集を受け、セクターβを目指すべくアステロイドベルトへ。
ゾネス
地下資源が豊富な水の惑星。アンドルフ軍の進攻で海洋が汚染されてしまっている。
作戦の舞台となる海上基地はアンドルフ軍に乗っ取られており、シールドが張られている。
転送装置によって潜入したゾネスの海上基地を探索し、2か所あるバリア発生装置を破壊するアドベンチャー的な要素が強いステージ。
バリア発生装置の片方には、なぜかキャットが・・・
「閉じ込められちゃったの 私を外までエスコートして下さらない?」
ジャイロウィングの機能を使えば敵を爆破したり鉄骨の下敷きにしたりキャトルミューティレーションしたりと色々なことができ、特殊な倒し方をするとHit数にボーナスが得られる。
ライトに見つかると敵が出現してしまうので、見つからないように慎重に探索しよう。
そのまま避けるにはかなりシビアな配置のライトもあるが、壁つけのライトは爆弾で破壊でき、床置きのライトはハッキングで何度も何度も何度も何度も何度も何度もつけたり消したりできる。
そして、バリア発生装置を2か所とも解除すると基地の爆破装置が起動される。
「あらボウヤ お困りのようね おねえさんと出口までデートする?」
逆にキャットにエスコートされ、セクターβへ。
サテライト2
転送装置から出てきた先は、なぜかゾネスの海上基地だった。
フォックスはわけも解らぬままに、基地から脱出を試みるハメに・・・
ゾネスの別ステージ、ジャイロウィングではなくアーウィンで基地脱出を図る。
元のゾネスでは敵に見つからないように慎重にやっていたが今回は制限時間が7分しかないのでそんなことを言っている場合ではない。ゾネスの構造が頭に入っていれば何とかなるだろう。
ここではhit数ではなくクリアタイムが記録される、遊んでいる場合ではない。
その後、セクターβへ。
アステロイドベルト
小惑星が飛び交う天然の要塞になっており『航行禁止区域』とされている。
「事態ハ 急ヲ 要シマス 危険デスガ アステロイドベルトヲ 抜ケマショウ」
エリア3からセクターβへと急ぐフォックスはここを通過することにする。
航行するグレートフォックスに並走して当たりそうな隕石を破壊していき、目的地到達まで守りきればクリアとなる。前半は隕石だけだが、後半敵に発見されると敵機も襲ってくる。また、攻撃ロボが積まれたミサイルが発射される場合があり、攻撃ロボが付着するとグレートフォックスのシールドがどんどん削られてしまう。アーウィンで攻撃してやれば剥がすことが可能。
グレートフォックス
フォックスはコーネリア軍本隊から大きく離れ、アステロイドの端を通過することに。
別ステージ扱いだが事実上アステロイドベルトの別ステージ、アステロイドよりやや航行距離が長く、ボスも登場する。
ボス:スペース・ドドラ
『宇宙機械鳥竜』の名を持つモナーク・ドドラの色違い。
モナーク・ドドラの空中時と同じ行動パターンを持つが、アーウィンが離れすぎるとグレートフォックスを狙って攻撃してくる。しばらく攻撃すると怒り出しこちらへ向かってくるが
「主砲デ 撃退シマス 敵ヲ 誘導シテクダサイ」
グレートフォックスの主砲を2発当てれば撃破できる
セクターβ
コーネリア軍とアンドルフ軍の両艦隊が熾烈な戦闘を繰り広げる宇宙戦争の最前線。
フォックスはコーネリア軍と合流し親友ビルと再会、ここに敵味方が入り乱れる大会戦が幕を開ける。
前半戦は敵戦艦を倒していくことになるが、敵戦艦の乗組員をよく見ると・・・?
ボス:グランビー
「準弩級戦略護衛艦」の名を持つ防御兵器で、極めて強力なシールドに守られている。
艦隊戦なら無敵だが航空機への対策が薄く、シールド内部に侵入して解除してやればあとは味方艦が主砲で撃沈してくれる。巻き込まれないように脱出を。
「よぉし!戦闘中の全機に告ぐ 射線上から退避せよ! カウントは省略だ!発射!」
後半はキャットとスターウルフまでもが登場し、戦闘機によるオールスター戦となる。
ボス:ウルフェン(レオン・ポワルスキー、アンドリュー・オイッコニー、ピグマ・デンガー)
性能はエリア3でのウルフェンと同様だが今回は3人同時というのが厄介。
仲間が後ろを取られた時が寧ろこちらが後ろを取るチャンスとなる。
ウルフが来る前に早めに倒してしまいたい。
ボス:ウルフェン(ウルフ・オドネル)
3人にやや遅れて登場するスターウルフのリーダー。
他のウルフェンより明らかにAIが強化されており後ろをとってもすぐに振り切られてしまう。
時間制限もあるため、倒すのはかなり難しい。
ウルフに勝利できればフォーチュナへ、一定時間が経過するとウルフがペッピーを撃墜しタイタニアへ。
「良く持ちこたえて後はくれた 後は増援部隊に任せてくれ」「チッ!ここはいったん退くぞ」
タイタニア
砂漠と岩山が一面に広がる荒れ果てた惑星。
今回は砂嵐のかわりに磁気嵐が舞っており、宇宙船の残骸までもが噴き上がってくる。
フォックスはランドマスターに乗り、ペッピーの捜索へ向かうことに。
「じいさんもしょうがねぇなぁ・・・」
地形の起伏が激しく、足元に段差や流砂があるため移動が大変。
破壊できるものが多い為
「うわああああ 引きずりこまれるよ~」
グラップリングビームを発射するアリジゴク状の生物やストライダーにも注意、敵の大型兵器は周辺の石柱を破壊することで下敷きにして倒すことも可能。
ボス:スクラップワーム
地面に潜航して襲い掛かる「地底潜航兵器」。
グラップリングビームや倒れこみ、横回転で攻撃してくる。いぼの部分が弱点。
「外側にあるコアを狙うんじゃ!」
強制的にターゲットモードになってしまうので、コクピットビューで戦う必要がある。
サルバドーラ
フィチナとフォーチュナの間に居座る『超弩級要撃艦』
ランドマスターで転送装置から出てきた先は宇宙空間で、そこに待機中の敵の大型戦艦を発見。
「フォックス そいつじゃ宇宙での戦闘は無理だ ここはワシに任せろ!!」
かくして、フォックスにかわりペッピーが超巨大戦艦に単身戦いを挑む。
「たった一機とは舐められたものですね 主砲準備 とっとと撃ち落しなさい!」
ペッピーの性能はフォックスと同様。
大型戦艦の上に9つ、下に5つの計14個ある大砲を破壊し、敵戦艦を無力化すればクリアとなる。
クリアするだけなら無理をせず周辺の細かい砲も破壊しながらゆっくりやれば難しくはないが、勲章を取ろうとすると全速力で巡回セールスマン問題をやる羽目になる。
ここではhit数の代わりにクリアタイムが記録される。
「まさか、たったの一機に・・・!」
「どうだアンドルフ!これがスターフォックスだ!」
クリア後、フォーチュナかフィチナのどちらか好きなほうへ行ける。
セクターγ
「沈黙の宙域」と呼ばれ、何もない空間が広がっている。
しかし、最近になってアンドルフ軍が転送装置を建設したようである。
フィチナから発射した大型ミサイルをどこかに転送して攻撃するという計画を防ぐため、フォックスはマン・ドリルを撃沈するべく出撃する。
「あれか!」「やってやるぜ!」 マン・ドリルから攻撃ロボを搭載したミサイルが発射される時があり、グレートフォックスや仲間に付着するとシールドが削られ0になると撃墜されてしまう。アーウィンで攻撃すれば除去可能。当然だがミサイルのうちに撃墜してしまえれば最良であり、ちゃんと積まれている攻撃ロボの数だけhit数が加算される。
「くそ 動けないフォックス 何とかしてくれ!」
ボス:マン・ドリル
すごく大きい「惑星間巡行ミサイル」
構造的には『アサルト』に登場するアパロイドミサイルに似ており、3つのパーツで構成され、側面に現れるコアを後ろから順に攻撃することで破壊できる。破壊するたびに加速するので注意。
64版のころからアレな見た目と名前であったが、今回は弾頭が赤い、側面に突起がある、(転送装置の)穴にツッコむなど、絵面が悪化している。
クリア後、フィチナへ
フィチナ
雪と氷に閉ざされた惑星。
べノムに最も近い惑星のため、コーネリア軍が情報基地を建設した。
敵の巨大兵器を発見した、という情報を元に調査へ向かうことに・・・
初めは散開して敵を撃破していくことになる。
ボス:ウルフェン(レオン・ポワルスキー)
敵機を30機撃墜すると出現する、スターウルフの機体。
前回より強くなってはいるものの、1機だけなので苦戦はしないだろう。
「こざかしいキツネめ 私が始末してやろう」
「ん?なんだあれば!! 敵の無人機か!?」
後半は敵の無人兵器ストライダーが登場し、ランドマスターに乗り換えての地上戦となる。
ストライダーはまず下から次に上から攻撃する必要があるので、ミサイルの軌道を調整して全滅させよう。
「グラヴマスターの力 試してみてよフォックス」
ボス:マザーストライダー
8本の足を持つ、蜘蛛のような「超巨大無人兵器」。
リング状のレーザーや大ジャンプからのボディプレスなどで攻撃してくる。
足の付け根が弱く何本か破壊するとバランスを崩して倒れるので、その後頭上の弱点を狙う。
『アサルト』経験者はつい上に乗りたくなるが、今回は乗らなくても頭上の弱点を狙うことは可能。
フォーチュナ
ライラット系の外れにある自然豊かな惑星。
大気汚染のために巨大化・狂暴化した生物が跳梁跋扈し、クリーム色のもやの上に真っ青な蔦が鬱蒼と生い茂り野性味あふれる光景が広がっている。どこまでが原生生物どこからが環境汚染の影響かは不明だが、どうやら巨大なハエトリグサは敵のバイオウェポンらしい。
SFC版及び『アサルト』とは全く景観が異なるが、青い蔦や巨大植物、蛇やイモムシなど長い敵が多いことなどSFC版から着想を得たと思われる部分も散見される。
「来るよ! 奴だ!」
敵の数が多く、ステージ中でもボスが登場して妨害してくるため難易度は高め。
「ファルコー あいつに何か言ってやってよ~」
「一緒にすんじゃねぇ!ケンカ売ってんのか!」
ボス:モナーク・ドドラ
SFC版及び『コマンド』に登場していた双頭の「古代機械鳥竜」。
中央部にウォーカーが乗れる舞台がある大空での戦いとなり、首からの火炎弾、尻尾からのビーム、竜巻による攻撃、SFC版の足払いなど多彩な技を保持している。
胸の前に一か所、飛行時の本体後方に二か所の弱点があり、それらすべてを破壊する必要があるが、オールレンジモードで的確な狙いをつけられないと恐ろしく苦労する。
ハンター
ウルフェンにもあった『対地強襲用歩行形態』、文字通り狼のような姿になる。
フォーチュナで登場したウルフの後を追いかけフィチナまで来たフォックスはウルフとの一騎打ちに臨む。
「誰にも邪魔されずにお前を狩れる いくぞ!スターフォックス!」
ここでのウルフは今作最強のAIをもち、飛行形態と地上形態を使い分ける上後ろを取りづらく、取っても撃つ前に逃げられてしまう、しかもジグザグな機動で逃げる時がありますます攻撃が当てにくい。
今回は地面があるためこちらもウォーカーで戦うのも一手。
「大したもんだな お前の親父との戦いを思い出すよ」
ピグマやアンドリュー同様、ウルフもシールドが半分を切ると特殊攻撃を仕掛けてくる
「調子に乗るなよ! ライトニングトルネイド」
まさかの突進攻撃、発動中は無敵な上横や後ろからやれれると攻撃が見えず、前からの場合は視界外に飛んで行ってしまうため脅威となる。
「この俺が やられるとは・・・!」
クリア後は通常ルートに戻り、セクターΩへ
セクターΩ
「宇宙の墓場」と呼ばれる危険地帯。
オメガ型天体の発する強力な磁場のためか、原因不明の事故を起こす機体が後を絶たない。
「Gディフューザーシステム最大出力!高速で突破する!」
このステージでは本当に機体が超高速になるため、敵が撃墜確認前に画面外に消え去る、レーザーが体感的に遅く感じる、ボムに至ってはアーウィンが追いついてしまうなどの現象が発生する。
その上障害物がやたら多いため高度な操作が要求されるが、なんとかぶつからずに突破したい。
障害物には64版のメテオやエリア6、ワープゾーンなどの懐かしいネタも多く、中盤の障害物を潜るシーンは伏見稲荷の鳥居を思わせる。
後半、突然ワープのような反応が起こり、別の場所へ・・
「みんな大丈夫か?」「機体の反応が鈍い…何が起こってやがる!」「わああ どうなってるの~」
ボス:アタック・キャリア
SFC版及び64版でコーネリアのボスとして登場していた「惑星間戦闘空母」がまさかの登場。
BGMも64版と同じで、台詞も本拠地一歩前とは思えない1面ボスらしい小物感が再現されている。
しかし、今回はオールレンジモードでの戦いとなるため開いたところを狙うチャンスは意外と少なく、しかも弱点の当たり判定もかなりシビアになっている。だが実は・・・?
空母部分を破壊された後は本体を回転させながら四方にレーザーを発射してくる、これもまたレーザーの発射口をしっかりと狙う必要がある。
「まさか・・・俺があの世へ行くというのかー」「悪いな 先を急いでるんだ!」
戦闘後、何故かべノムが消滅してしまい、ペパー将軍の指示で一旦コーネリアに帰還することに
「やはり べノムは消えたか・・・」
コーネリア2
ペパー将軍の指示でコーネリアに戻ってみると、そこには既にアンドルフ軍が・・・
ペパー将軍を救うため再びコーネリアに立ったフォックスは、そこで計画の真相を知ることになる
最終決戦の前哨戦となる、64版のエリア6に相当するステージ
地形はコーネリア1とほぼ同じだが敵の量も質も尋常ではなく、これまでの惑星で戦ったアンドルフ軍がオールスターで襲い掛かってくる。敵を倒しながら地形にも対処しなければならないという意味ではエリア6より厄介。
フェーズ2もコーネリア同様、散開して敵を倒していくことになる
「この装置は封印したはずだったが・・・アンドルフ軍が操っているようだ・・・
だがこれこそ・・・ べノムへと通じる道なのだ・・・ 後に続け・・・」
「そうはさせん!」
ボス:ギガリラ
やはり取り返されてしまったアンドルフ軍の『巨大機動兵器』。
手からのエネルギー弾、背中からのミサイル、鉄拳や踏みつぶしやコンテナ投げつけなどパワフルな攻撃を仕掛けてくる。手の部分や胸のあたりに弱点部位こそあるものの装甲が強力なため根本的な破壊は不可能で、後ろにあるハッチからハッキングして電源をOFFにすることでようやく倒すことができる。
人型兵器で背中が弱点であることなど、ある意味で極限まで強化されたグランカとも言える。
「お前が あのジェームズ・マクラウドの息子か お前が来るのを 楽しみにしているぞ!!」
「ここから先は俺一人で行く!」
転送装置の中へ・・・
べノム
物語の10年前、Dr.アンドルフが追放された辺境の惑星。
強力な磁場の先にあり、詳細は不明。
転送装置に入ると、そこには異空間に浮かぶべノムが。フォックスの最終決戦が始まる。
ボス:ウルフェン(スターウルフ)
飛行形態のウルフェンと地上形態のハンターを使い分けて向かってくる
4vs1での戦いとなるが、正直なところかなり隙があるためそこまで苦労はしないだろう
ちなみに、惑星にある溝部分に誘導すると宙返りなどができなくなり有利。
転送装置へ飛び込むとそこには異空間が広がっており、なぜかそこには死んだはずの父が・・・
「この先に行けば もう戻れないかもしれない
覚悟はできているようだな・・・ついてこい、フォックス!」
ボス:アンドルフ
遂に登場した「天才科学者」、例によって巨大な首と手だけの姿をしたメカになっている
SFC版のナマポリを思わせる全身銀色の姿で、背面は心なしかクラゾアの顔を思わせる
半透明のシールド状の壁に守られており、シールドの外と中を行き来しながら戦うことになる
シールド外にいる時は回転ビーム攻撃、シールド内にいる時は左右の手による押しつぶしやグラップリングビーム、さらにSFC版のような板吐き出し攻撃も仕掛けてくる。
他のボスに比べて体力が高く相当な長丁場になるが、アーウィンとウォーカー、二つの視点、そのすべてを使わなければ倒すことはできない。
「逃がしはしないぞ お前も道連れにしてやる!」
アンドルフを倒した後は異空間からの脱出となるが・・・
「強くなったな、フォックス」
システム、その他
- 今作ではステージは1ステージ毎に完全に独立しており、一度クリアしたステージにいつでも再挑戦できる。
- 中間地点のかわりにステージがいくつかの「フェーズ」で区切られており、各フェーズ毎にHit数が計算され最後に合計される。
- ステージ終了時に仲間が生き残っていると、シールドの残量に応じて撃墜数のボーナスが加算される。
- 64版と同様にチャージ弾による誘爆で巻き込んだ敵機の数だけボーナスが得られるほか、墜落中の敵機を追撃することでもHIT+1のボーナスが稼げる。
- 各ステージにはいくつかの「勲章」があり、取得すると記録される。
トレーニングモード
アーウィンの操作を学べるモードだが
それだけでなく、ウォーカー、ランドマスター、ジャイロウイングそれぞれで、敵を倒す時間を競ったりコインを集めたりする「チャレンジミッション」が用意されており、ここでもハイスコアを競うことができる。
今作は操作難易度が高いので、本篇開始前に一回やっておくことをおススメしたい。
アーケードモード
本編をエンディングまで到達するとプレイ可能になるモード
スターフォックス64のように全分岐&全機能解放状態の本編を分岐しながら進んでいき、ハイスコアとベストタイムを競う。今作はルートによって合計ステージ数も変化する仕様なのでルート選択も重要となる。
全分岐パターンそれぞれでのベスト記録も記録してくれるので、やる気があれば全パターンやってみてもいいだろう。
本篇同様仲間やパワーアップの状態は引き継がず、残機は0固定で「ミスした時ゴールドリングを3つ持っていればやり直せる」、という仕様になっている。
サウンドテスト
アーケードモードをクリアすると解放されるオマケ
今作は忙しすぎてしっかり音楽を聴いてられないため、ゆっくり聞けるいい機会である
関連動画
発売前PV
TVCM
短編アニメ
2016年4月21日には発売記念として短編アニメ『スターフォックス ゼロ ザ・バトル・ビギンズ』が公開された。制作はプロダクションI.Gとウィットスタジオ。
関連商品
『スターフォックス ガード』のパッケージ版を合わせたダブルパックも発売された。
対応amiibo
本作では以下のamiiboに対応しており、出撃前に読み込ませることでアーウィンの意匠及び性能に変化をもたらすことができる。
フォックスの場合は機体がSFC版のものを再現したアーウィンFXに変化し、敵機をロックオンしないチャージ弾を発射可能になるほか、効果音やボムの演出もSFC版のものが再現される。
ファルコの場合は機体がブラックアーウィンに変化し、最初から同時にターゲット2つをロックオンできるようになるが、耐久力が通常機体より遥かに劣る。
関連項目
関連リンク
- 6
- 0pt