デノスマブ単語

デノスマブ
1.3千文字の記事
  • 1
  • 0pt
掲示板へ
医学記事 ニコニコ大百科:医学記事
※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。

デノスマブ(Denosumab)とは、骨粗鬆症悪性腫瘍などの治療に用いられる分子標的治療である。商品名はプラリア®(Pralia®)、ランマーク®(Ranmark®)。

概要

デノスマブは、ヒトRANKLモノクローナル抗体である。アメリカ合衆国バイオテクノロジー企業Amgenが開発し、日本では第一三共株式会社よりプラリア®やランマーク®の名で製造販売されている。価は、プラリア®が約3万円/筒、ランマーク®が約5万円/瓶。

RANKL(RANKリガンド)とは、破細胞および破細胞前駆細胞の表面に発現しているRANK(NF-κB活性化受容体)の基質である。細胞やT細胞などの細胞表面に発現している細胞か、酵素によって切断された可溶として存在し、破細胞の分化誘導、吸収機生存維持に関与する。

骨粗鬆症悪性腫瘍転移などでは、破細胞の活性化により吸収が異常進している場合がある。デノスマブは細胞ないし可溶RANKLと特異的に結合することにより、破細胞の分化や活性化を阻して病的な吸収を抑制する。また、代謝回転抑制作用のほか、密度増加作用もあるとされている。

・効果 用法・用量
プラリア®皮下注60mgリン デノスマブ60mgを6かに1回、皮下投与。
  • 関節リウマチに伴うびらんの進行抑制
デノスマブ60mgを6かに1回、皮下投与。
ただし、6かに1回の投与でもびらんの進行が認められる場合、3かに1回の投与も可。
ランマーク®皮下注120mg
  • 多発性髄腫による病変
  • 固形転移による病変
デノスマブ120mgを4週間に1回、皮下投与。
デノスマブ120mgを第1日、第8日、第15日、第29日に皮下投与し、以降は4週間に1回、皮下投与。

プラリア®の低カルシウム血症の患者への投与は禁忌。また、プラリア®とランマーク®はいずれも妊婦への投与が禁忌である。

重大な副作用として低カルシウム血症や壊死がある。低カルシウム血症の期発見や症状軽減のため、ランマーク®投与の際は頻回の血液検査や十分な経過観察を行い、カルシウムおよびビタミンDを経口補充する。壊死は抜などへの刺を伴う施術によって引き起こされやすくなるため、歯科治療は投与開始前に終えておくこと、痛みや腫れなどを感じたらめに受診することが推奨される。また、プラリア®による治療中止後は、一過性の吸収進による骨折を予防する的で吸収抑制を投与することがある。

なお、デノタス®は、デノスマブなどのRANKL阻投与に伴う低カルシウム血症の治療や予防に用いられるカルシウムビタミンD炭酸マグネシウム配合剤であるが、その商品名はデノスマブに足して用することに由来する。

参考文献

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 1
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

結月ゆかり (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: 閣下
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

デノスマブ

まだ掲示板に書き込みがありません…以下のようなことを書き込んでもらえると嬉しいでーす!

  • 記事を編集した人の応援(応援されると喜びます)
  • 記事に追加して欲しい動画・商品・記述についての情報提供(具体的だと嬉しいです)
  • デノスマブについての雑談(ダラダラとゆるい感じで)

書き込みを行うには、ニコニコのアカウントが必要です!


ニコニコニューストピックス