マラト・サフィン単語

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マラトサフィン
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マラト・サフィン(Marat Safin)とは、ロシアの元テニス選手である。

概要

いわゆるニューボールズ世代(1980年前後生まれ)の代表的選手の一人。

とにかくメンタルムラしく、好不調の波が大きいことで有名な選手である。四大大会では2000年オープン2005年オープン優勝。「ハマったら強い選手」というのは探せばそこそこいるが、このタイプで四大大会で2度も優勝する選手はしいのではなかろうか。一方でテンションが下がるとラケットを破壊してしまったり、集中を切らしてしまう場面もよくみられた。

プレースタイル的には強サーブストロークの強打を武器にしていた。特にスピンサーブバックハンドの評価が高い。スペインテニスクラブで育ったため土のコートもそれほど苦手にはしていなかったようだ。2002年には全オープンで準決勝まで進んでいる(このときは同世代のファン・カルロス・フェレーロに敗れた)。

2005年オープン優勝直後はロジャー・フェデラーの勢いを止めるかと期待されたが、結局その後ツアーで1度も優勝できず、2009年限りで惜しまれながら引退した。引退時のランキングは61位だった。

引退後もときどきエキシビションをこなしていたようだが、2015年シーズンオフIPTLではジャパン・ウォリアーズに参戦、神戸での日本ラウンドにも出場している。現役時代、ジャパンオープンには一度も出ていなかった(来るといっててドタキャンした年もあった)ので、来日はファンには非常に驚かれた。

才能だけならフェデラー以上?

サフィンをるときよく聞かれる言葉が「才だけならフェデラー以上」という言葉。本気でフェデラーより上だと考えている人はファンでも少数だと思うが、一方でハマッた時限定なら最強の選手ではないかと思わせるものはあった。2000年の全オープンでは90年代の王者ピート・サンプラスストレートで圧倒しているし、2005年の全オープン準決勝で当時全盛期にあったフェデラーフルセットで下した試合は半ば伝説化している(次にフェデラーハードコートの四大大会で敗れたのは2008年の全オープン準決勝なのだ)。5年に1回あるかないかの才の大爆発が起きれば、そのときだけは全盛期フェデラーにだって勝ててしまう、というのを表した言葉が「才だけならフェデラー以上」ではないだろうか。

2000年2005年と四大大会で優勝したので次の爆発2010年かと期待したファンもいたかもしれないが、結局2005年の全オープンが最後のツアータイトルとなってしまった。優勝はできなかったが四大大会での最後の活躍としては2008年ウィンブルドンでの準決勝進出がある(フェデラーに敗退)。このときは当時ランキング3位に定着していたノバク・ジョコビッチを2回戦で破っている。また、これで全ての四大大会で準決勝進出となった。

そして政治家へ

2011年、まさかの政界入り。12月4日投票ロシア下院選に与党:統一ロシアから立補して見事当選した。この件についてサンプラスは「彼ならきっと大統領にもなれる」とコメントしたとか。ロシア大統領といえば、故ボリス・エリツィン大統領は熱狂的なテニスファンとして知られ、デビスカップやフェドカップ(前者は男子後者女子別対抗戦、たく言えばテニスW杯的なもの)の会場にも応援に来ており、選手からも慕われていたらしい。サフィンもいつか彼のような存在になるのだろうか。

ちなみにこの選挙では女子テニス選手のアンナ・チャクベターゼも立補していたが、こちらは残念ながら当選ならず。彼女過去に最高ランキング5位を記録しているが、この当時は病気や故障もあってツアーから離れていた。2012年に復帰したが、かつてのきは取り戻せず引退している。

本人は否定しているが、2015年になって脱税疑惑が出ている。同年2月スイスのプライベートバンク情報が漏洩し、顧客に対する脱税助が明るみになったスイスリークス事件において、サフィンも口座を持っていたことが判明している。ただし判っているのは口座を持っていたことだけで、本当に脱税していたかは今後の捜結果を待つことになる。

その他のエピソード

主な実績

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四大大会での活躍

ツアー大会ではパリMSで強かった。引退試合もこの大会を選んでいる。

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1 ななしのよっしん
2010/06/20(日) 13:02:10 ID: 64EYRXLvhB
GSタイトルを二つ以上持っている歴代の選手の中で
一つと二つの間が最もいている選手だったりする
もう一個くらい間に取っておけよと
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2 ななしのよっしん
2010/07/16(金) 08:02:12 ID: p3lCvSOs0R
>>1
まあその間はサンプラスアガシフェデラーの順に大暴れしてるプレイヤーがいるからしょうがない気も
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3 ななしのよっしん
2010/07/19(月) 15:25:21 ID: 8xTKo+w592
>>2
サフィンが全優勝した頃にはサンプラスは衰えて勝ちきれなくなってましたよ。
その後はヒューイット中心の戦国時代フェデラーの時代ですよね。

オープンの準優勝2回が惜しかったですね。
特に2002年は決勝の相手がGS初決勝のトーマスヨハンソンだっただけにチャンスだったと思うんですが。
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4 ななしのよっしん
2010/10/10(日) 23:34:51 ID: p3lCvSOs0R
サフィンヒューイット以上に熟の選手だった。
何しろ2000年にサンプラスを圧殺してるからね。

ただし本人が余りにそのに囚われ過ぎた。
「あの時のようにプレイできるはずだ」と考えて、失敗するとあっという間に集中を切らした。
それが理由で大成できなかった、まさに未完の大器だと思う。
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5 ななしのよっしん
2010/11/06(土) 20:22:21 ID: 8xTKo+w592
さすがに熟さではヒューイットの方が上では?
サフィンツアータイトルは99年、ヒューイットは98年。
サフィンの方が1個年上です。
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6 ななしのよっしん
2012/03/02(金) 23:51:07 ID: SY7n/zFkgQ
もう少し冷静だったらフェデラーとの2強時代もあったんだろうな
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7 ななしのよっしん
2012/04/30(月) 01:16:12 ID: pNpBKeYEkE
今何やってんのかと思いきや政治家かよw
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8 ななしのよっしん
2017/02/16(木) 14:54:16 ID: arB+eJ803S
>>1
フェデラー更新したねw

しかし2005年フェデラーに勝ったのは今考えてもすごい。この年はフェデラーはわずか4敗というチートだったからね。
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