ラグボールとは、寺沢武一の漫画『コブラ』(Cobra)に登場するベースボールとアメリカンフットボールを合わせた全く新しい格闘技球技である。
概要
ラグボールはコブラの世界においては最も人気があるスポーツであり、その中でも最も大きいチームであるレッド・サクソンズの運営をおこなっている海賊ギルドの構成員ランドがこれを隠れ蓑にした麻薬取引がおこなっていることからコブラが普段は敵対することが多い銀河パトロールに協力し麻薬捜査のために潜入捜査をおこなった。この「ラグボール編」において取り上げられた架空のスポーツである。
基本的なルールはベースボールの色が強く、ラグボール場は野球場に酷似している。前半後半30分ずつの時間制限があり、その制限の中で3アウト交代の攻守変更がおこなわれる。時間制限が来た場合攻撃中であってもそこで終了となる。球は5キロあまりの重量があり、打ち方が悪ければ打った方が怪我をするケースも珍しくない。また、球を打たれた場合、ボールを持っている内野手に限り走者に対し素手によるものであればあらゆる妨害が許されるが、走者も同様に妨害する内野手に対する攻撃が認められているため当たり前のように怪我人や死人が出る。電光掲示板にあらかじめ「DEATH」の表示が用意されているほどである。しかも、選手交代は試合中おこなうことはできない(残った選手のポジションは自由に変更することができる)。
選手はアメリカンフットボール風のヘルメットをかぶり、ユニフォームシャツの上からプロテクターをつける。投球は投手が直接投げるのではなく、スロー・マシンと呼ばれるピッチングマシンを用いる。投手はその操作役である。捕手はおらず、ストライクゾーンにはキャッチャー・マシンと呼ばれるボール投入口が開いている。キャッチャー・マシンに入ったボールはボウリングさながら地下を通ってスロー・マシンに戻り、再び投球に使用される仕組みである。マシンを操作する都合上投手はグラブを装着しないため、自身に向かってくるボールの捕球ができないほか、マシンの前へ転がったバントへの対応が遅れるといった守備上の不利を負っているのも特徴である。
走者と最も多くの接触機会がある一塁手はラグボールにおける最重要ポジションと言って差し支えなく、コブラが二軍チームを率いた際は自らここの守備についた。
往年のコブラファンからはこのラグボール編は非常に人気の高いエピソードであるのだが、ニコニコ動画においてはネタに使いづらいことから、ラグボールをネタに使った動画は現時点では少数である。ただし、実際にラグボールをやってみた動画が海外にあったり、ネット全体を見回すと、少なからず存在している。
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