ルドルフ・シュタイナー単語

ルドルフシュタイナー

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ルドルフ・シュタイナー（1861～1925）とは、20世紀の代表的な神秘主義者の一人であり、人智学協会の創設者である。

概要

現在のクロアチア領クラリイエヴェックで生まれたが、父親がオーストリア南部鉄道の電信技士を務めていたため、あちこちを転々とする生活を送っていた。11歳で実業高校に進み、18歳でウィーン工科大学に入学。卒業後は家庭教師として生計を立て、最初の結婚相手も家庭教師として住み込んだ先のアンナ・オイニケであった。

1899年にブラヴァツキー夫人の設立した神智学協会に加入し、1902年にはドイツ支部長となる。しかしブラヴァツキー夫人の没後、協会内で進行していたクリシュナムルティを救世主とする運動に反対し、1912年に協会を離脱して人智学協会を設立した。

シュタイナーは若いころはゲーテ研究家として名をあげたが、その一方で幼いころから霊の世界を見ることができ、「アカシック・レコード」にアクセスできたと主張する。その結果彼の設立した人智学協会は、シュタイナーのこうした霊的知覚を得て手に入れた知識が盛り込まれており、物質偏重の時代にあって、科学と霊界を仲介することで個人個人のより高次の認識能力を開発、それとともに社会の進歩にも資する方法を提示する、というのが根本思想となっている。

人智学は物質的世界の他にも霊界や神界が存在するとし、7段階の惑星期とそれぞれに7種類の根源人種を想定した独自の進化論、死後の世界や輪廻転生の存在などを唱え、様々な分野に関連している。シュタイナー教育にも代表されるその在り方は、マスター / マハトマによる導きを前提にした神智学協会とは対照的に、人間主体でだれでも高次の認識を得ることができるとするものであるようだ。