一人で実況偉いねとは、ゲーム実況動画のシリーズを示す言葉である。
概要
一人で留守番偉いねと電話で褒められた受付嬢(あにぃ)のゲーム実況プレイ動画。
そのエピソードを裏付けるように大変幼い声をしており、初めての実況でありながら初日から父性愛に目覚めた一部のニコニコユーザーから熱い支持を受けている。
褒められ上手。いいこいいこ。偉いね。
その特徴的な声から「ちよちゃん」「メソウサ」などと呼ばれていたが、ハンドルネームは主人公につけた名前と同じ「あにぃ」に決まったようだ。
あにぃの秘密
- 主人公およびハンドルネームの「あにぃ」は、お気に入りのミュージカル「アニー」からとったらしい。
- バスガイドではないらしい。
- メラが苦手らしい。
- 某12人の妹とは関係ないらしい。
- 気持ちの切り替えが非常にはやい。
- ヤンガスを「ヤンガス先生」と慕い丁重に扱う。
- 一方でクックルー(ククール)への態度がやたらと冷たい。
- 時々喋る英語の発音がきわめて正確(そのため帰国子女ではないかとコメントされているが、すーしーとのラジオにてニューヨークに住んでいたことがあると発言)。
- また、ドラクエⅧpart38でモンスターチームを「ぼんじゅーる」と名付けた際に、正確なフランス語の[r]の発音を行っている。やはり語学には非常に堪能であることが伺える。
- M-1を1回戦から(有休を使ってまでも)観戦するほどお笑いが好き。
ドラクエⅧ、名場面覚え書き
●過保護動画の誕生(2008/9/20:part2)
part1でその特徴的な超甘々ヴォイスによって爆発的な再生数と注目を集めたあにぃ(当時はまだ名前も確定していなかった)。最初の頃はゲームの内容やあにぃの声について、「~~偉いね」というコメントが主であった。しかし、part2がUPされた翌日の9月20日、それは現れた。13:35地点、メラゴーストがメラを連発してきたことに対し、「やめてって言ってるのに!」と悲鳴を上げたあにぃ。すると突如、
というようなコメント弾幕が発生。そこまではまばらだったコメントが濃密に、しかも同じ意思を持って弾幕として画面を埋め尽くす様は見るものに衝撃と爆笑をもたらした(過去ログが見られる方は2008/9/20の16時以降のログを見てもらいたい)。「おまえらは絶対ダメな父親になるw」「過保護すぎw」などのコメントも付き、程なくして過保護動画のタグも付けられた。コメントが動画の重要な要素になった瞬間であり、コメントの方向性がpart2にして確立された瞬間だった。
一方で、ヤンガスに対し過保護故のきつい叱責が飛び交っていた。これがエスカレートして動画が荒れる原因になってしまうのでは、という危険性も生んだ出来事だった。
●ゼシカの乱(2008/10/7:part7)
過保護コメントを眺めるドラクエⅧ既プレイ者の中には、シリーズ開始当初から楽しみにしている事があった。“ゼシカが出てきた時どうなるか楽しみだ”と。あにぃさんもプレイ・実況に慣れ始め、視聴者も荒らしや過保護コメント飛び交う動画の雰囲気に慣れ始めた頃、ついに3人目の仲間、ゼシカが登場した。登場直前まで一切悟らせることなく、ついにpart7のリーザス像の塔最上階にて、ゼシカ派工作員の一斉蜂起が起こった。
「進む道が違っても…俺達…ずっと…友d」「おまいらと過ごした二週間…悪くなかったぜ」「なんだ、この胸騒ぎは……まさか!?お前ら、待て!」「( ゚∀゚)o彡°ゼシカ!ゼシカ!」「これまではしょせんゼシカのための前座にすぎんわ!」「み…みんな!どうしたんだ!?」「裏切ることは絶対に許s…( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!」
二週間ともに過保護した仲間との決別を名残惜しそうにするものもいる中、変革の波は容赦なく流れていった。
「そういえば、こいつらゼシカさんの屋敷で怪しい事してましたよ!」「騙されないで!そこのデブとか見るからに怪しいじゃないですか!」「おれも見てました!こいつらがタルを壊すところを!」「じゃあ隣のデブはなんだよ!明らかにボストロールじゃないか!」
ゼシカの屋敷の樽を破壊したことや、衣服を奪ったことなどについて言及し、煽り立てるゼシカ派。このまま血で血を洗う抗争に発展するかと思いきや、兄サーベルトの説得によりゼシカは敵対関係を解消。それに伴い、ドルマゲスという共通の敵が生まれたこともあり、二派は再び堅固な結束を築いたのだった。
…というネタであった。最も激しかったのは10月7日の午前1時~2時である。過去ログが見れる方は13:10地点くらいから視聴することをオススメする。この他の時間はそれほど濃密では無く、それほど印象に残っていないかもしれない。数時間でコメントが流れきってしまうが故の輝き、この動画の魅力の一端であろう。
●全力で『なかったことに』(2008/12/1:part19)
願いの丘へ向かうあにぃ一行。ここは結構迷った、と告白する視聴者も居たが、そんな場所でやや方向音痴気味のあにぃが一発で正解へたどり着けるわけもなく間違った道を進んでいたことに気づく。ここまでならよくあることだった。「道が間違えた」「もっとわかりやすくしろスクエニ」などおなじみのコメントがされていた。しかし、あにぃが
「ちょっと待って、無かったことに、させて?」
と、一言つぶやいた瞬間であった。
お、あにぃの動画きたか。うp乙 夜中にうpできて偉いね 0コメすんなカス 0コメ多いな自重しろ 怖くないホラーゲーム……新ジャンルですね! うp乙です! 今日の動画は12分かぁ… 怖くないホラーってホラーじゃなくね? 新作キター ごめん…0コメしちゃった… 今日も癒されに来ました サイレントヒルとかどう? 今回はちょっと短いなぁ
いかがだろうこの過保護っぷり。「お前らスタンド攻撃でも食らったのかw」「映像は編集してないのにコメントがw」などと呆れと感心の入り混じったコメントもついた。今現在も6:30地点でこの一体感は味わうことが出来る。ちなみにホラーゲームの話題は、part1の20万再生達成記念に「何か怖くないホラーゲームはなありませんか?」と、いう主コメにリアクションしたものである。もちろん、動画の最初でその話題には触れられている。その上でこの繰り返しである。その後も、二回目の登場であるパペットこぞうをさも初登場のように扱ったり、開けてしまった宝箱に「おい、バグじゃねえか?」「誰かが盗んだんだろ」などというコメントがつく徹底ぶりであった。
コメントにもパターンが生まれてきている。もう飽きた、という声もある。しかし、このようなあにぃのふとした一言をきっかけに一体感抜群のお祭りが開催される。これがあるから、あにぃの動画はやめられないのである。
●新ジャンル『酔っ払い幼女』(2008/12/26:part23)
part23……謝罪:ちょっと飲んでしまいまして…少し変なテンションになってしまいました。途中からはいつもの感じになってますが最初の方は本当ごめんなさい。しっかりします!
part24……前回と同じ日にとったので、いまだに酔っ払いです。新年早々、この動画を上げるべきなのか迷いました。不愉快にさせてしまったら申し訳ないです。本人は真面目なのですが
酔っ払い実況といえば実況としてはポピュラーな手法である。珍しい、さてどんなもんだ?と油断して再生を開始した視聴者はまずオープニングの「ヽ(゜∀゜)ノどーーーーん!うふふふふ…」に強烈な一撃を見舞われることとなった。『少し変』どころではない。詳しくは動画を見ていただきたいが、簡単にまとめると、
- 底抜けに陽気。とにかく喋りが途切れない。一人二役で会話を成立させる。
- テンションは上がりっぱなし。どこにあるかわからない上に、いたる所に笑いの壺が存在する。
- 大事なことでもありませんが2回言いました。時々3回言いました。
- 唐突に歌いだす。唐突に英語が飛び出す。
このような感じである。普段はわずかに感じられる“大人”が今回まったく消え去っており、完全にようじょである。しかし黒い発言や妙に鋭いツッコミは健在なので、さしずめ“口の悪いようじょ”がそこには存在した。ちなみに、『途中からはいつもの感じ』と説明文にはあるが、part24でも引き続き絶好調で酔っ払い状態であるし、いつもの感じで火垂るの墓のマネはしないので、勘違いであろうと思われる。
視聴者には概ね好評であったようだ。ゲーム内容的にはほとんど進展は無く、町を歩き回るというものがほとんどだったにもかかわらず再生数・コメント数ともにかなり高かった。いつ見ても、また酔っ払い実況をやってほしいという声はあり、そのような内容のボタンもそこそこ盛況のようだ。ただあにぃ本人は相当に後悔しているようなので、再び“酔う女(ようじょ)”に出会える日はもう無いかもしれないのが残念である。
●みんなで土下座orz(2009/1/14:part28)
トラップボックスを倒し、無事ビーナスの涙を手に入れたあにぃ一行は、いち早く馬姫様(ミーティア姫)を奪還すべく、ゲルダのアジトへ向かう。ビーナスの涙と馬姫様の交換を条件にしていたはずだが、突如ゲルダが約束を反故にする。その時、漢(おとこ)、ヤンガス先生は仲間のために自ら頭を下げ、地に手をついた。
『やめて! ヤンガス先生にそこまでやらすのなら、私が頭を下げるよ!』
ヤンガス先生の心意気に触れたのだろう。紳士たちも一斉に土下座を始めた!
orz orz OTZ orzorzorzorz ここは俺が下げるorz いや、俺がorz or2 orz=3 いやいや、俺がorz ←どーぞどーぞ お前らwwww たまに変なもの混ざってるなww
コントを思わせるような見事な結束である(ダチョウ倶楽部)。この弾幕は未だ健在なので雰囲気を味わいたい方はぜひ参照されたい。動画前半のトラップボックス戦のヤンガス先生のスーパーハイテンション(スーパードドリアさん)や、幼少時の甘い思い出エピソードなども必見である。
●緑の日(2009/1/23:part30)
『あー・・・ この、岩肌から早く逃れたいわぁ・・・ 緑が見たいわぁ・・・』
緑です、姫 緑をどうぞ!! 緑をお持ちしました どうぞご覧下さい 木 木 木 木 木 葉 葉 葉 葉 葉 森 森 森 森 森 芝生置いときますねWWWWWWWW ナメック星からわざわざきてやったぜ 微力ながら参戦するぜ 緑化運動ですねわかります グリーンだよ~
突如、画面を埋め尽くす程の緑コメント(コマンドgreen)。あにぃの動画はこういった何気ない一言からでも突然弾幕が発生することがある。それはコメントをしているであろう本人たちでさえも予想がつかない場面で起こりえる。初見の視聴者は思わずPCの前で吹き出してしまう。まさに、ニコニコ動画の真髄といえよう。訓練された視聴者の多いうpされたての時期はコメントカラーが数秒で白に戻り、その統制と行儀の良さをうかがうことも出来る。
直後のヒャダルコ記念日も余韻を残して面白いコメントが続いている。
●ヤンガス無双(2009/2/1:part33)
ドラゴンクエスト8において、トロデーン城は多くのプレイヤーにとって難関のダンジョンである。当のあにぃも、クックルーやゼシカ姉さんが倒れるなど、苦戦を強いられていた。だが、このダンジョンにはひとつ、大きな魅力があった。そう、シリーズを通して経験値稼ぎの絶好の獲物、『はぐれメタル』である。「オレ、ここでレベル上げした」などのコメントからもわかるように、やはり多くのプレイヤーがここで戦力強化を謀っていたようだ。
動画の冒頭、
はぐれメタル現る! はぐれメタルキタ────(゚∀゚)──── !!!!! よし!逃げるなよ! スクエニ、分かってるよな? じっとしていろよww
と、色めき立つ視聴者達。その時、ヤンガス先生の「まじんぎり(一定確率で会心の一撃をねらう技)」がはぐれメタルに ☆炸裂☆ はぐれメタルは倒れ、快音とともに連続レベルアップがなされた。
この回のすごいところはむしろこれからである。以降も2匹のはぐれメタルが出現、ともにヤンガス先生のまじんぎりがHIT!まさに『ヤンガス無双』である。ザオラルやメラミなど新たな呪文を習得しつつ、大幅な戦力強化がなされた。まじんぎりで会心の一撃が出る確率は約25%。3回連続ならば1.5%という低確率である。「ようやくスクエニも過保護になったか・・・」 過保護を抜きにしてもあにぃの強運が発揮された神回であった。
覚えたザラキで視聴者が倒れ伏していく様も必見である連続ファンファーレの快感を知りたい方は、ぜひ視聴してみることをお勧めする。
●息止め令(2009/2/22:part37)
あにぃ達は月影のハープを手に入れ、異臭さん(イシュマウリ)に無事届けることができた。これで魔法船を復活させてドルドルを追うことができる。魔法船の眠る荒野で異臭さんがハープを奏でると、周りの景色が海のそれへと染まってゆく。ひときわ感情移入度の高いあにぃはそれを見て苦しみ(?)はじめた。
「ぐっ・・・くるしっ・・・ 息ぐるしっ・・・ みんな息を止めて><」
これに食いつかない視聴者達ではなかった。
はい! はい!止めます おk! 仰せのままに (止めました・・・) (く・・・苦しい) (死ぬwww) ごぼっぷはあぁ まだ・・・まだだ・・・ 助けて、苦しい 息があぁぁ もう無理ww 動画を見ながら溺死する羽目になろうとは・・・ ノフ● 諦めんなよ! もう息していいですか?
相変わらずの、ノリのいい視聴者達であったが、これが思わぬ伏線となった。この時の息止め令は後の動画まで継続し、次回のpart38でも「息していいですか?」のコメントがちらほら見られた。それから数ヶ月経った現在にいたるまで、たまに「もう息していいですか?」のコメントが流れ、ユーモアを引き立てている。
それにしても、ミュージカルが好きなせいか、あにぃのドラクエへの感情移入度は常人のそれを遙かに超越しているといえよう。
●あにぃ、キレる(2009/3/27:part45)
それはあにぃの誤算か!?それともスクエニの陰謀か!?part42にてドラクエシリーズ史上最大の問題児、チャッス(チャゴス王子)の登場。part43~44とさんざんあにぃを憤慨させつつ、奔放にふるまうチャッス。そしてpart45、王家の谷で試練の途中、休息をとっていたあにぃ一行は、馬のいななきで目を覚ます。見ると、チャッスが馬姫様に文字通り馬乗りになって暴れているのだ。
「怒らない(#^ω^)・・・ 怒らないよ(#^ω^)・・・」
part44で少しいらっとしてしまったことを反省していたあにぃ。しかし、それをあざ笑うかのようなチャッスの暴挙。大切な婚約者であるはずの馬姫様にムチを叩き込む。それを目の当たりにしたあにぃは・・・
「そっからも落ちて崖からも落ちて、海の藻屑となるがいいよ(#^ω^)」
視聴者も震え上がらせるような静かで激しい怒りのセリフであった。恐らくここまでキレたの動画内で初めてであろう。あにぃを怖がるコメントもあったが、多くがあにぃに共感するコメントが流れた。やはりチャッスはどのプレイヤーにとっても嫌われ者らしい。
●酔う女再び!(2009/4/23~28:part53・54)
視聴者の待ち望んでいた瞬間がついに訪れた!!part52にてドルドルを討ち倒し、喜びに溢れたあにぃはついに禁断の杯を手に取る。
「ヽ(゜∀゜)ノどーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」
酔う女の降臨である。
喜怒哀楽総てを兼ね備えたその見事な酔いっぷりは、視聴者を大いに沸かせ、動画を盛り上げた。今回はゼシカ姉さんの蒸発というイベントもあって、泣き上戸も見られた。ゼシカ姉さんの心象を察したり、「ごはんも作れるようにしますのでー;;」など、甲斐甲斐しい一面も見受けられる。街人の発言から、「めもちょ、はいめもちょ」と座右のメモ帳も健在。そして名言も連発。
などなど・・・視聴者達もこぞってコメントを続け、動画内はさながらお祭り状態である。落ち込んだ時は、ぜひこの回で気分をリフレッシュして欲しい。飲酒に以前よりかは抵抗が無くなったようで、これからも飲酒回を望める日が来るであろう。
●あにぃが右向きゃ俺(ら)も右(2009/5/10:part56)
part55にて、多数のギミックを突破してライドンに会うことが出来たあにぃ。このpartではとり逃していた宝箱の回収にまず向かった。「これだけ苦労してるんだから相当いいものじゃないと、納得しないよ」と一言。あにぃは程なく宝箱を発見。気になるその中身は、歩くたびに体力の回復する“命の指輪”だった。「これはいいものを手に入れましたね( ̄∀ ̄)」と、ご機嫌で塔を後にするあにぃであった。
──さて。この時に流れていたコメントがどうなっていたか、少しご紹介しよう。まず、宝箱の中身に期待する旨の最初のあにぃの発言の直後には、 わかってんだろうなスクエニ タンバリンくらい入ってないとなぁ など、プレッシャーを与えるコメントが流れた。この類のコメントは時折見られ、珍しいとは言えない。しかし、この日は少し濃密だった。かすかに違和感を感じていると、
見つけた宝箱の中身が“命の指輪”であることが発覚した瞬間、突如弾幕が現れた。
空気読めやスクエニ! もうちょっとマシなもん入れとけよ! 微妙に使えないもの入れてんじゃねえよ… スクエニは後で体育館裏に来るように DSとかやめろよスクエニ 見損なったよスクエニ… 名前だけのクソじゃねえか! もうスクエニのゲーム買わない… さすがの俺もこれは引くわ スクエニの株売るわ いい加減考えろよスクエニ スクエニは謝罪すべき
画面を埋め尽くすスクエニ弾劾コメント。しかし、あにぃが「いいものを手に入れた」と言った瞬間、
良いものをありがとうスクエニ スクエニGJ スクエニすごすぎだろ…前から信じてたぜ スクエニやっぱ神だな やってくれると思ってたよスクエニ 佐藤藍子「スクエニは最初から神だと思ってました」 だからスクエニは人気なんだよ! さっきはゴメンスクエニ すごいじゃんスクエニ!俺には真似できないわ! まあDSでもいいかもなスクエニ スクエニは任天堂以上の優良企業
目にも留まらぬ速度で翻される手のひらたち。コメントとコメントが重なって読めないほど濃密な大型弾幕であった。期待しているぞスクエニ ⇒ 何やってるんだスクエニ ⇒ さすがだなスクエニGJ と、あにぃの発言をトリガーに連続で叩き込まれる過保護コメント。腹筋が割れるほど笑った後、この弾幕に参加された視聴者も居るだろう。気持ちが一致した、久しぶりのお祭りであった。
最後に、弾劾コメントと賛美コメント、微妙に後者の方が多かったようで、みんなやっぱりスクエニが好きなんだなぁと嬉しく思ったことを追記しておく。
●クックルー株最後の日(2009/6/28:part75)
実況プレイ動画は二種類に分けられる。実況主が既プレイであるか未プレイであるかである。実況主が未プレイの場合、ゲームに対するリアクションや感想を一緒に、あるいは自分の初プレイの頃を思い出して楽しむのが主な楽しみ方だと思う。そんな視聴者がいつか見たいと思っていた瞬間が訪れたのである。
レティスの助力を得て久々に色のある世界に戻ってきたあにぃ。そんなあにぃが訪れたのは滝の近くの怪しげな扉の前だった。「情報を頂きまして、私全然気づかなかったんですけども」「なんか、クックルーで来ることがミソらしいんですが」
ここは……ww ここは来ちゃ駄目だw そしてクックルーw 誰だ情報教えた奴ww そんなコメもあったなw はめられたクックルーw またあにぃ怒るぞw クックルーじゃなくてもいいんだよw クックルー濡れ衣じゃねえかww ぱふぱふ来れて偉いね
そう、ここはドラクエ伝統の“ぱふぱふ”のお店である。情報提供者を褒め称える人やあにぃの心配をする人のコメントが入り混じる中、状況が理解できないあにぃ。そして、哀れみと爆笑を誘うあにぃの無言の中、クックルーのプレイが終了する。そして、クックルーの例の発言である。
「ここでぱふぱふをしてもらいながら一生を終えるのも悪くないな」
この男でも軽く引く発言に対し、なんとか平静を保とうとするあにぃの我慢は崩れた。「じゃあ、一生居れば!? そこに居たらいいじゃないのよぅ!」「今あたし達世界を、ね?そのために戦ってるんでしょ?れっちゃんが知ったらどう思うの!?」「私は恥ずかしいよ。恥ずかしい思いをした…!」クックルーにてんばつを落とそうとてんばつの杖を振りかざすあにぃであった。
とはいえ、その後あにぃ自身にぱふぱふをさせてひと笑いとるあたり、まあ、しっかりわかってはいるのだろうw さすがにその後の自己嫌悪が大きかったようだが。なんだかんだで、クックルーのことが結構好きなんだろうなぁというのが伝わるシーンであった。
過保護のユーザ達
彼ら(彼女ら)の過保護ぶりは、すさまじいものであり、その姿は、上記の覚書などからよく理解できるであろう。その姿は、一種の信仰的な集団(part4のコメントから)とも言えるかもしれない。
part4の20777の「信者エロキモイ」という発言に対して、20939の返信は「おれは信者ではない狂信者」というやり取りを見ることできる。それに対して「信者じゃねーか」というコメントを見ることができるが、この狂信者が言いたいのは、おそらく、「信者?んな生易しい表現を使うんじゃねーよ。父性に(母性に)目覚めてただけだ。もはやあにぃしかみえないだけだ。過保護ユーザは狂信者だ!」
と、このパラグラフを書いている編集者の想像で言ってみたが、どうだろうか?おそらく、多くに人が共感できるのではないだろうか。動画を見ていくと、この統制された意志の表現、信者を通り越して狂信者・・・いや、あにぃの愚民とも言うべきかもしれない。
一見、彼ら(彼女ら)の過保護ぶりは、第三者からみれば、ただの・・・と思うかもしれないが、彼ら(彼女ら)は、あにぃという一人の人間に惹かれているだけである。それを考えれば、彼ら(彼女ら)の、コメントを楽しむことができるのではないだろうか。
過保護ユーザの、コメントは非常に興味深い。このコメントから、声の魅了という一つのパラメータの有効さ、素晴らしさ、奥深さを垣間見ることができるのではないだろうか。
新たなる旅立ち ~ 一人で留守番偉いねと電話で褒められた受付がFF9を実況
多くの過保護ユーザーに惜しまれつつ大団円を迎えたドラクエⅧ実況に続き、2009年9月17日より新シリーズ「一人で留守番偉いねと電話で褒められた受付がFF9を実況」が幕をあけた。
part1~10 | 11~20 | 21~30 | 31~40 | 41~50 | 51~60 | 61~最終回 |
FFⅨ 名場面覚書
●殺陣師あにぃ、一発OK (2009/9/20:part2)
1ヶ月の充電期間を経て視聴者の前に戻ってきたあにぃ。そんなあにぃをゲームタグデイリーランキング1位という相変わらずのパワーで出迎えた視聴者。そして、「デイリー1位にFF9があるのでチラッと覗いてみたらそこは魔境だった。何を言ってるかわからねぇ(ry」 状態でカオスの嵐の中に飛び込んできた新規視聴者たち。あにぃの動画らしく賑やかなスタートとなったpart1に続いてUPされたpart2で、あにぃはそのポテンシャルを見せ付けた。
華々しいムービーと、ドヤ顔の人や食欲を失う顔の人、そしてBBちゃんとともに観覧した舞台。その終盤で訪れるちゃんばらミニゲーム。内容は画面で指示されたボタンを押していくというもの。「こういうのわたし苦手なんですが」というあにぃの言葉を、疑う視聴者は多くなかった。チャンバラが始まってもいつもどおりトークを飛ばすあにぃ。操作のミスは無い。テンポもいい。
意外と上手いww うめえww っていうかめちゃめちゃうめえww しゃべりながらこれかww おい、普通に上手いぞww ノーミス?ww 過保護無しでやばいww上手い 初見でこれは普通にすごいww
徐々に理解していく視聴者達。まさにざわ…ざわ…という感じで笑いと驚嘆が広がっていく。結果、満足させたのは100人中91人。続けてプレイしたtake2では95人を満足させた。プレイ中トークを全く切らなかったことが特に視聴者の心を掴んだようである。「過保護しに来たのに」と肩透かしをくらった紳士たちのために“満足しなかった5人”を用意したことも心憎い演出である。
この人はゲーム勘がいい。ドラクエⅧのときもそう思った方は少なくないだろう。若干の低レベル攻略でありながら、ほとんどのボスに負けはしなかったのだ。今回、ゲーマーとしてのポテンシャルを見せ付けたあにぃ。その魅力はまだまだ底が見えず、これからも違うあにぃを見せてくれるだろう。楽しみでしかたがない。
●風雲!リンドブルム城!(2009/11/6:part12)
あにぃ達の訪れたリンドブルム城。その城下町では国民達が血湧き肉躍らせるお祭り、狩猟祭が開催されようとしていた。親愛なるBBちゃんには(カードよりもお金が欲しいために)負けられなくなってしまったあにぃ。見るだけで焦ってしまうため苦手な時間制限イベントに挑むのであった。主にお金のために。
さて、この狩猟祭、モンスターを倒してそれぞれに割り当てられたポイントを最も多く稼いだ出場者が優勝である。そして、このお祭りに優勝するためには、避けては通れない奴が居る。「アレを見つけられるだろうか」「あれを倒せれば大丈夫」というコメントの流れるとおり、プレイヤーの誰もが、心の底から会いたくて盗みたくて倒したくて仕方が無い、ザグナルちゃんである。さて本番、スタイナーとホイミのBBちゃん贔屓による孤立無援っぷりにもめげることなく、きっちり高ポイントモンスターを選んで倒していくあにぃ。そして3分を残してザグナルとの遭遇。ここで、我々はあまりにも美しく完璧なあにぃの戦いを見ることになる。
- 第1ターン … ジタン 行動:盗む⇒成功(ニードルフォーク)
- 盗むだと! さらっとフォーク盗んだw
- 第2ターン … ジタン 行動:盗む⇒成功(ミスリルのこて)
- しかもこて盗んだw 余裕の盗みw 一発かよw いい盗みっぷり なんという豪運w
- 第2ターン … ザグナル カウンター:サンダー(全体)⇒成功(ジタン、この攻撃でトランスに)
- キタ━━(゚∀゚)━━ !! きたああああああああ トランスすげえw なんという神タイミング キタ━━\(∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀)ノ━━ !!
- 第3ターン … ジタン 行動:スクープアウト
- 第4ターン … ジタン 行動:スクープアウト ⇒ 撃破
- きたああああああ うおおおおおおおおお すげえええええええ 普通にすごいw まさか優勝するとはw 残り3分で2回も盗みしといて倒すのはほんと神ww 完璧だなw 過保護じゃなくてもすごすぎるw 初見でここまで完璧なのは神としか言いようが無い
わずか90秒あまりの出来事であった。あまりに完璧さに思わずザグナルちゃんも断末魔に「偉いね」と褒め称えるほどのプレイであった。初プレイで出現時間制限付きのザグナルを発見できたこと、ザグナル戦でトランスが発動したこと、2回で盗むを打ち切ったたこと。これらはさすがに計算づくではないと思うが、それが運だとしてもとんでもないことである。前シリーズ、はぐれメタルに対して「まじんぎり」を決めまくったヤンガス先生を思い出すゲームの過保護っぷりであった。運だろうが計算だろうが、神ががり的な熱い展開であることに違いは無い。面白い実況主、コメント、そしてゲーム展開。幸せである。
●動画が進まないという不具合 (2009/11/11:part13)
狩猟祭の劇的な幕切れの余韻も覚めやらぬ中、ブルメシアへ向かうこととなったあにぃ。パーティが分裂するため、回復薬のホイミが居ないため、回復アイテムの在庫が心配だったり、レベルの上がっていないメンバーでの戦闘に不安を感じるあにぃ。
そんな時、唐突に現れる な ぜ 戻 し た 何度目だい? というコメント。動画内時間は6:55頃。そして、タグには気になる"7:10"の文字。一体何が起こるのか、そしてその時は訪れる。
「まだレベル6で大丈夫なのかな…? まだいけるのかな、たぶんね。きっとね、そう信じてる。
信じてるもんっ♥」
実況プレイヤーあにぃ、ゲーム実況を始めて1年と2ヶ月。渾身のブリっ子(スポ根少女風)である。その破壊力は、多くの視聴者を昇天させるには十分であった。画面を埋め尽くさんばかりのかわいいwコール、もちろん賢者も。中には 「動画が7:30から進まないぞ!」 と手動ループから抜け出せない視聴者も現れ、二桁を余裕で超える回数でリピートした人も居たようだ。
おまえら反応しすぎww なにこの動画怖い 訓練されてるなぁww というコメントもあるとおり、やや過剰な反応である。しかし、これには理由があるのだ。あにぃという実況主は、これまで視聴者やコメントに対して反応を返すということが少なかった。今回のような、視聴者を意識したファンサービスのようなことは初めてではなかっただろうか。おそらくみんな、それが嬉しくて、盛大に盛り上げたんだろうと思う。
この直後に、2回目の「信じてるもんっ♥」で視聴者をオーバーキルした後、「ちょっと調子に乗りました」と気を取り直すあにぃ。慣れないことをしたのだろう、きっと。しかし、FFⅨという物語の雰囲気が、今後、あにぃをどんどんノリノリにしていくのであった。
諦めたら、そこで試合終了です。 (2009/11/19:part15)
新たな仲間、クイナとともにギザマルークの洞窟に突入するあにぃ。その最奥で待ち構える洞窟の主、ギザマルークである。プレイヤー達に少なからず嫌な思い出を刻みつけたこのボスに、若干低レベル、回復はポーションという陣容であにぃが挑む。
開始早々、HPが減っていたクイナが"体当たり"の一撃で葬られる。驚いて負けイベントかと勘違いするあにぃ。その後も、最大HPの半分以上を容赦なく奪っていくギザマルーク。バトルスピードが最速アクティブということもあり、押されに押されるあにぃ。しかし、地道ではあるが着実に敵HPは削れていた。
5分ほど戦闘を続け、もうすぐ動画も終わろうかという時、全体化ウォータ→体当たり→全体化ウォータのコンボによりジタンを残してパーティが壊滅する。
「もういいよ!w もう殺せよw 殺してくれもういっそひと思いに!回復もしないよ!w」と開き直るあにぃ。
ヤケクソ気味に放たれるジタンの攻撃。消えるステータス表示。悲鳴を上げて水没していくギザマルーク。画面を埋める 勝ったwwww えええええ 倒したwww マジかよwwwというコメント。ファンファーレの中いつもよりも心なしかドヤ顔でポーズを決めるジタン。安西先生もビックリの、諦めた瞬間に訪れた勝利であった。
戦いの最中には、当たれば死ぬというタイミングでの回避もあった。あまりにも過保護なゲームである。スクエニさんもかなりわかってきたようだ。FFⅨシリーズの、"いいところを盗むことに定評のあるジダン"と、"あまりにもロマンシングなボス戦"はここから始まったのである。
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