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函館市企業局交通部とは、北海道函館市駒場町に本部を構える地方公営企業である。
別名「函館市電」。
概要
1894年、亀函馬車鉄道が発足。その後1911年に函館水電(現在の北海道電力株式会社)が馬車鉄道を買収し電化営業を開始。その後、電力統制や陸上交通事業統制法に伴い、1943年函館市に移譲され「函館市交通局」となった。
2011年、函館市水道局と合併し鉄道事業は現在の名称に変更となる。
最盛期は12系統(総延長17.9km)もの路線を持っていたが、1978年~1993年にかけて一部路線が廃止され、2系統(総延長10.9km)を持つのみとなる。
以前は1943年の移譲時にバス事業も持つことになるが、2003年までに全路線が函館バス株式会社に移譲された。
軌間は1372mmで、電化方式は直流600V。
2017年3月25日よりIC乗車券「ICAS nimoca」を導入。これにより全国相互利用サービスに対応しているICカードの利用が可能となった。
系統
停留所一覧
運行系統 | 停留所番号 | 停留所名 | 接続路線/バス乗継指定停留所 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
2 系 統 ・ 5 系 統 |
DY01 | 湯の川 | 函館バス:湯倉神社前 | 湯川町二丁目 |
DY02 | 湯の川温泉 | - | 湯川町一丁目 | |
DY03 | 函館アリーナ前 | - | ||
DY04 | 駒場車庫前 | - | 駒場町/深堀町 | |
DY05 | 競馬場前 | 函館バス:競馬場前 | ||
DY06 | 深堀町 | 函館バス:深堀町 | 柏木町 | |
DY07 | 柏木町 | - | ||
DY08 | 杉並町 | - | 松陰町/杉並町 | |
DY09 | 五稜郭公園前 | 函館バス:五稜郭 | 本町 | |
DY10 | 中央病院前 | - | ||
DY11 | 千代台 | - | 千代台町 | |
DY12 | 堀川町 | - | 千代台町/中島町 | |
DY13 | 昭和橋 | 函館バス:昭和橋 | 堀川町 | |
DY14 | 千歳町 | - | 千歳町/新川町 | |
DY15 | 新川町 | - | ||
DY16 | 松風町 | - | 松風町 | |
DY17 | 函館駅前 | 北海道旅客鉄道:函館駅 函館バス:棒二森屋前、函館駅前 |
若松町 | |
DY18 | 市役所前 | - | 大手町 | |
DY19 | 魚市場通 | - | 豊川町/大手町 | |
DY20 | 十字街 | - | 豊川町 | |
5 系 統 |
D21 | 末広町 | - | 末広町 |
D22 | 大町 | - | 大町 | |
D23 | 函館どつく前 | - | 入舟町 | |
2 系 統 |
Y24 | 宝来町 | - | 宝来町 |
Y25 | 青柳町 | - | 青柳町 | |
Y26 | 谷地頭 | - | 谷地頭町 |
車両
- 30形
1993年デビュー。愛称は「箱館ハイカラ號」。レトロタイプの観光型車両。降雨時・真冬は走らない。 - 500形
1948年デビュー。名古屋市電BLA形の兄弟車で、札幌市電600形の同系列。直接制御車であり降雪時にフランジ付けを行う運用にはいる。うち1両はアミューズメントトラム改造をされており、営業に入らず貸切専用となっている。 - 710形
1959年デビュー。700形をベースに、都電8000形の影響を受けている部分が見られる。
1985年に711号車は車体更新で近代的なスタイルに魔改造されたが、2010年廃車され現存しない。 - 800形
1962年デビュー。710形をベースに、制御装置が非自動制御(手動進段)になっている。(710形は自動進段) - 2000形
1993年デビュー。VVVFインバータ+カルダン駆動の新世代型路面電車。 - 3000形
1993年デビュー。愛称「マリンブルー号」。2000形をベースに、函館市電初の冷房・回生ブレーキを搭載。空調設備もあり快適である。 - 8000形
1990年デビュー。800形をベースに、車体更新で近代的なスタイルに魔改造された。見た目は新しいが中身は古いままで変わらず、抵抗制御+吊り掛け駆動である。 - 8100形
2002年デビュー。8000形をベースに、部分低床化を行ったモデル。 - 9600形
2007年デビュー。愛称は「らっくる号」。アルナ工機製リトルダンサーシリーズタイプC2(2両編成)を採用。 - 排形
1937年デビュー。ササラ電車(除雪車)。 - 装形
花電車。パレード等で出てくる。 旧300形を改造した車両。
車両広告
車体広告を出稿が可能な車両があり痛電車広告を歓迎している。過去に鉄道むすめによる痛電車の運行実績あり。
延伸構想
時折話題に上るものの採算性や急勾配、バス路線との競合問題(函館バス、函館帝産バス)などがあり実現にいたっていない。
また函館駅前広場乗り入れ構想もあったが信号処理の問題から実現にいたっていない。
登場作品
関連動画
関連項目
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