大ナマズとは、巨大なナマズの事。あるいは体を震わせて地震を起こすといわれている伝説上の生物。
概要
魚類というものは成長限界というものが存在していない。哺乳類などは一定の大きさまで成長するとそれ以上大きくなることはなくなるが、魚類の場合、生きている限り体は大きくなり続ける。
すなわち、長年生き続けていればどのナマズも大ナマズへと変貌する可能性はあるのである。もっとも、通常はその前に寿命を向かえ、一般的な大きさのまま終わることがほとんどである。
伝説について
日本では古来から地震は地中に眠る大ナマズが体を震わせることによって発生すると考えられていた。
これはナマズが地震が起こった際に激しく暴れまわる例が多く見られたためであるといわれており、そこから発展して巨大な大ナマズが創造されたと考えられる。
現代ではナマズは人間には感じ取れない微細な地震の兆候を感じ取りパニック状態に陥って暴れたと解釈できるが、科学が発展していない時代では因果関係が逆転し、『地震が起こるのを感じ取る→暴れる』だったものが『暴れる→地震が起こる』と考えられていたのである。
地震のメカニズムが解明された近代・現代においては、地震予知の研究の一環としてナマズが用いられることもある。
要石との関係
関東でも屈指の古さを誇る神社のひとつである鹿島神宮では、『要石』によって大ナマズを封印しているとされる。このためこの地域では古来から大地震が起こらないといわれている。
ただし、本来要石で封じられていたのは龍のはずであり、江戸時代はじめごろからナマズに変化したようである。
創作の中の大ナマズ
天外魔境 ZIRIA
洞窟の奥で眠っている。起こすと地震が発生する。CV:宮内幸平
俺の屍を越えてゆけ
また、彼に由来する術の『土々呂』は地震を起こして攻撃する術。
ポケットモンスター
『みらいよち』『じしん』を使うなど、古来からの大ナマズの特徴が強く出ている。
東方非想天則
※ゲームのネタバレを含んでいます。注意してください。
東方非想天則の紅美鈴のストーリーモード・ステージ5に登場するキャラクターである。
紅美鈴に魔理沙、アリス、霊夢といった刺客を仕向け、力を奪うことで復活することができた。
最強最悪の妖怪「太歳星君」の影の一つで伝説の大ナマズ様である。
大地を揺るがす力を持ち、大ナマズが動けば大地は揺れ、地上は崩壊するといわれている。
災厄を齎さんとする大ナマズから幻想郷の平和を守る為に、美鈴は単身大ナマズに挑みかかるが……
東方憑依華
※ゲームのネタバレを含んでいます。それでも知りたい方は反転してください。
東方憑依華の女苑&紫苑のストーリーモード・ステージ6にて、対戦相手の比那名居天子のスペルカード墜符「大気圏に落ちて、夢は地表に降り注ぐ」と「大地を造り直そう、夢のある世界へ!」の中で再登場。天子に召喚される形で現れ、体当たりを仕掛けてきたり巨大化したりとやりたい放題しはじめる。
東方非想天則の時点では紅美鈴のストーリーはただの夢オチと考えられていたが、東方紺珠伝での夢世界の登場、そして今作での夢世界にも住人がいるという事実により、大ナマズは夢世界で本当に実在している可能性が高くなった。また夢世界の住人は現実の世界の住人が普段抑圧している感情を誇張した性格をしており、紅美鈴のストーリーで登場するキャラクターの言動がおかしいことに対する裏付けにもなっている。まさしく、東方非想天則から8年かけての壮大な伏線回収となった。
ちなみに大ナマズが実在し、それが幻想郷に侵攻しようと目論んでいたことを考えると、紅美鈴のストーリーは真面目に幻想郷の危機だったようだ。その大ナマズの侵攻を食い止めた美鈴は幻想郷の隠れた救世主と言えるのかもしれない。
補足
- 性別については設定上オス、メスとも表記されていないので判断できない。口調は老齢の男性を思わせる。
- 東方プロジェクトによく出てくる妖怪と違い、明らかに人間の形のかけらすらない妖怪ともいえる。
- プレイヤーとして使用することは不可能である。
- またの名をナマZUNとも呼ばれる。
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