「村越伊知郎」(むらこし・いちろう 1930.12.2 ~ 2007.5.23)とは、「サザエさん」の初代「波野ノリスケ」役や、「超人バロム・1」の「バロム・1」の声および「イナズマン」等の特撮番組での落ち着きのあるクールなナレーション、「仮面ライダー」の怪人「シードラゴン」の声に定評のある男性ナレーター・声優である。
概要
「サナギマンは待つ!イナズマンに成長する時が来るのを、ひたすら待ち続けるのだ!」
「超人バロム・1」での「バロム・1」役等のヒーローの声や、前述のサナギマン時の解説で知られる「イナズマン」のナレーション等、空想の出来事に現実味を与えるようなクールなナレーションや、「サザエさん」の初代「波野ノリスケ」役でのコメディな演技に定評がある。
個人的には、オタクアミーゴスなどでよくネタにする、仮面ライダーの怪人“シードラゴン1世、2世、3世”の声を担当したのがこの村越さんであった。怪人であるから、その鳴き声を吹き込むわけであるが、このシードラゴンというのは三人おり、1世の鳴き声が
「イーチ、イーチ!」
2世が
「ニィィー!」
そして3世が言うまでもなく
「サーン、サーン!」
なのであった。普通だったらふざけてんのかテメエ、的なこの鳴き声をなぜか子供たちが納得してしまったのも、これが村越伊知郎の説得力ある声で叫ばれたから、だったに違いないと思うのである。
アニメ・特撮作品・洋画吹き替えと長年活躍していたが、1998年に突然声が出なくなり、リハビリ後も元の声が出せなくなったことから声優を引退した。
その後はテアトル・エコーの劇団員から放送映画部門に移り、演技の基礎よりもアテレコを重視する生徒達に対して、
あてる技術は今後、現場に出ればいやと言うほど学べるし上達する。
今必要なのは演技力・表現力を高める努力をすることだ。
声優は、役者なんだよ。
と説いて演技の基礎を中心に授業を行う等後進の指導や舞台に精を出していたが、2007年5月23日76歳の生涯の閉じた。
主な出演作品
主役
ナレーション |
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※その他の出演作についてはWkipediaの該当記事参照の事
関連動画
関連項目
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