東方桃源宮とは、東方桃源宮製作チームによって製作された、東方projectの二次創作STGである。
正式名称は「東方桃源宮 ~ Riverbed Soul Saver.」
東方弾幕風ph3を使用したフリーソフトであり、現在は公式サイトにて、完成版(無料)の配信が開始されている。
待望のEXステージが追加されている。
特徴として、自機以外はほとんどがオリジナルキャラクターで占められる。
苦手な方はご注意。
あらすじ
幾多の人と妖怪を熱狂させた宗教ブームが過ぎ去った反動か
はたまた、気温が上がり続けるという外界の気象異常のせいか。
その年、幻想郷を再び酷寒が支配した。
怠惰な巫女・博麗霊夢と、普通の魔法使い・霧雨魔理沙は神社の炬燵から動かなかった。
動かないまま、遠く次元を隔てた場所に居た。紫「あら二人とも大変よ、このままでは幻想郷最大の危機が訪れるかも知れない」
妖怪の賢者にして幻想郷の管理人・八雲紫が、二人を自邸に召喚したのだ。
すぐ傍の炬燵では、彼女の友人の西行寺幽々子、その従者の魂魄妖夢、
なぜ此処に居るのかいまいち不明なパチュリー・ノーレッジといった面子が
台上に広げられた解読不能な戦略図を囲む。
矢継ぎ早に不平不満を畳みかける霊夢・魔理沙に対し、賢者は次のように説明した。近年多発している、巨大建造物や天を貫く大樹といった規格外の大物が
外から流れ込んで来る事例を受け、紫はこの数年、密かに対策を講じていた。
幻想郷のオーバーフローを防ぐべく、外界と幻想郷の境界部に緩衝地帯となる領域を
大きく増設したのだ。異空間、或いは異界という言葉がしっくり来るだろうか。
今パソコンでこれを読んでいる賢明な諸氏ならばお分かり頂けるだろう。
「こちらの世界」から日々幻想となってゆく存在。
狭い狭いこの幻想郷単体で、いかにして受け入れられようか。
そして今ついに、その不思議な世界に、外側からかつてない
大質量の何か(と冷気)が押し寄せて来たので。
先に異界に派遣された妖夢は、あまりの異様な寒さに、真相を知る事無く
風邪を引いて戻って来ただけであった。
本格的に幻想郷に侵攻される前に、協力して犯人を水際で成敗して追い返す。
その為には霊夢の力が必要だ――紫「そう、これはスペルカードルール成立以来、およそ初めての試みとなる『幻想郷防衛戦』よ」
魔理沙「(初めてじゃないだろ…間欠泉の時そんな感じだったろ…)」
霊夢「(結局私らが動かなきゃいけないなら、いつもの異変と大して変わらないような…)」
魔理沙「まあ結界の外で戦うってのは心が躍るな。私も連れて行ってくれよ」
紫「勝手になさい、はい鍵」
魔理沙「やったぜ」結界の外は、霊夢達のような幻想郷の人間にとっては
本来なら生涯立ち入れない閉ざされた世界。
そこに立ち入る為に結界に穴を作る「鍵」(妖夢の失敗を踏まえて暖房機能付きだ)を
持たせて、二人をかつてない異界での戦いに送り出す紫。
その姿を、物陰から密かに見つめている影があった。豪族である。神子「聞こえたな。幻想郷を我らの手で治める為、秘中の秘(ブラックボックス)である
境界の仕組みを今こそ我らの英知で解き明かす好機である。
鍵か…私が希望の鍵を作ってやる!」
布都「ククク…我にお任せを!」
屠自古「やってやんよ…」――幻想郷という小さな神域を守り、また奪うべく、三者三様の人間達が未知の異世界へと挑む。
幾重の境界の深淵に沈む、光の届かぬ昏い王城へ。
ゲームシステム
基本的には原作同様オーソドックスな弾幕シューティングゲームである。
派手にばら撒かれる敵弾を回避しつつ、敵に攻撃を当てて先へと進んでいく。
詳しくは動画を見ていただくのが手っ取り早いだろう。
今作では画面右側に鍵で装飾されたゲージが存在し、敵から放出される結晶や点符を集め、ゲージを最大まで貯めると「力の解放」を発動することが可能となる。
「力の解放」はボムを1つ消費するものの、非常に強力なシステムである。
まず、発動時に強化された自機ボムが放たれる。さらに自機周辺に円形のゲージが出現し、ゼロになるまでボム、ショットともに強化が施される。これはすごい。
さらに今作でのエクステンドは敵から放出される紫(残機)、緑(ボム)の結晶を取得する、または一定量の点符を集める事で行われるが、この時の結晶取得量を2倍にする。これは嬉しい。
そしてトドメと言わんばかりに、「力の解放」中は被弾するとオートでボムを発動し、被弾をキャンセルしてくれる。なんてこった。
またまた、体験版がVer0.02に辺り、更なる強化が施された。
前述の通り、点符を集める事でエクステンドを狙うのだが、そのための点符の放出まで2倍である。至れりつくせり。
……ただし欠点として、オートボムを発動した場合、自機の持っているボムが全て吐き出され、解放状態も強制終了となる。
1~3面辺り、4面以降を攻略するボムを貯めている時に発動すると、とっても切ない。
操作キャラクター紹介
操作キャラクターはいずれも原作に登場するお馴染みのキャラクターである。
自機は3人、各3タイプ。霊夢、魔理沙に加え、今回は物部布都が参戦。
また、それぞれサポートキャラが(主に力の解放時に)手伝ってくれる。
神出鬼没の結界チーム 博麗霊夢&八雲紫
いつものホーミング巫女。
前作とは違い、低速時にはホーミング座布団が追加射出され、ボス戦にも対応。
初心者にも優しい装備。
通常ショット:ホーミングアミュレット。いつもの御札。
強化ショット:マルチプルアミュレット。自機左右のスキマから札弾が追加射出。
その恐ろしいまでの攻撃範囲は、ぜひ自らの目で確かめていただきたい。
オーソドックスな針巫女仕様。低速時は攻撃範囲が狭まり、正面の敵への火力が上がる。
少々攻撃範囲は狭く、近距離で驚異的な火力を発揮することもないが、クセがなく誰にでも扱いやすい。
製作チームいわく、前半の道中は殲滅力が劣っていてもカバーしやすいらしいが……?
通常ショット:パスウェイジョンニードル。いつもの針。
強化ショット:八雲式ピンホール。自機より中距離程度の正面にスキマが出現。追加弾を射出する。
そのため、敵とできるだけ距離を取ることが肝要。
適正距離を保った最大火力での攻撃は、恐ろしいほどの勢いでボスの体力を削る。
タイプC 商売繁盛の物欲装備
前作のバズソー(魔理沙B)を想起させる変わり種。
自機の中距離程度手前で大幣がくるくると回転し、敵をずばずばと切り裂く。
低速ではホーミング座布団が一枚射出され、攻撃範囲もちょっぴりカバー。
バズソーよりは控えめだが、それでも体験版の中では最大火力らしい。
通常ショット:大幣ブレード。配置は固定なため、敵に近づけないともどかしい。
強化ショット:欲張り大幣ブレード。大幣ブレードが3枚に増量。
画面横幅いっぱいをカバーし、触れた点符を自動回収するオマケ付き。
そのあまりの強さに、道中はほぼオートメーション化するとかしないとか。
反面、広すぎる攻撃範囲はボス戦では持て余し気味。
通常ボム:霊符「夢想封印」。見た目は派手だが威力は地味。
強化ボム:境界「永夜四重結界」。見た目が派手な上に威力も派手。
近距離で威力が上がり、ボスのスペカも一瞬で溶かす。
和洋折衷の魔法チーム 霧雨魔理沙&パチュリー・ノーレッジ
タイプA 絶え間ない攻撃の貫通装備
いつものレーザー魔理沙。
そこそこ広い攻撃範囲、そこそこな攻撃力を持つ。
高速では拡散(それでもあまり広くはないが)、低速では収束のショットを放つ。
メガシンカすると操作感は一転。
高速では収束、 低速では拡散、と真逆に変化する。
ただし、どちらも性能は非常に高い。
最初こそ扱いにくいかもしれないが、慣れれば慣れるほど、そのスペックを引き出せるだろう。
通常ショット:イリュージョンレーザー。いつものレーザー。
強化ショット:水剣フラガラッハ。
オプション追加で攻撃範囲も追加。
オーソドックスなミサマリ。
射線こそ狭いが、命中すれば爆発するミサイルは、予想以上に広い範囲への攻撃を可能とする。
メガシンカ後は、オプションが追加。
メインショットが着弾した対象に、これ幸いと追撃を掛ける。
全体的に癖が少なく、非常に扱いやすい機体。迷ったらこれを選ぼう。
通常ショット:マジックミサイル。いつものミサイル。
強化ショット:雷槍ブリューナク。
弱った相手を追撃するハゲタカ系オプション。
バズソー復活! バズソー復活!! バスソー復活!!!(ただしメガシンカ中のみ)
星蓮船でみんなに愛された、あのスーパーショートウェーブが桃源宮にも登場。
広い範囲に低威力のショットを撒き散らすこの装備は、意外なことに今作品の道中では非常に強力。
メガシンカ後はみんな大好きバズソーが復活。
自機の周囲を賢者の石がぐるぐると回転。攻撃範囲は狭いものの、うっかり触れた敵を鬼のように殴る。
中型妖精や陰陽玉程度の相手なら、ぺしぺしと叩き落とす火力は爽快この上ない。
ただし、インファイトしないと火力が発揮出来ない都合上、ステージ構成をしっかり把握する事が肝要。
通常ショット:スーパーショートウェーブ。癖の少ないワイドショット。
強化ショット:賢者の石鎚。賢者の石で敵を攻撃!(物理)
通常ボム:魔符「スターダストレヴァリエ」。近距離で真価を発揮するボム。
強化ボム:賢砲「エレメンタルスパーク」。遠距離でも圧倒的な威力を発揮。
ただし、移動速度低下のデメリットは、点符収集でエクステンド出来る今作では結構痛い。
せっかく2倍放出になった点符がボロボロと画面下に落ちていく姿は、どこか物悲しい物がある。
温故知新の豪族チーム 物部布都&豊聡耳神子
タイプA 停滞する矢の破魔装備
一度停止してから再加速する、とても見覚えのある軌道の矢弾を放つ。
三段階に変化するチャージ式の高火力貫通レーザーで道中は勿論、ボスのスペカすら一撃で溶かす。
通常ショット:貴竜の矢。ワイドに展開する矢弾。低速時に近くの敵を捕捉する。
強化ショット:礼をもって光線とせよ。 ショットキーを押している間はメインショットしか撃てなくなってしまうが、ショットキーを押している長さに応じて三段階にレーザーをチャージ、キーを放すと十七条っぽい貫通レーザーを照射する。神霊廟の妖夢っぽい使い心地だが、溜めている間は当たり判定は小さくならないので苦戦を強いられる事になる。豪族の子かわいそう。
設置型オプション「屠自古」により、風神録魔理沙Cを思わせる独特な攻略を可能とする。
攻撃範囲はそこそこ、屠自古と一緒に攻撃すれば、桃源宮自機の中でも指折りの火力を発揮する。
尚、屠自古はあくまでもオプションなので、この機体だけ会話シーンに屠自古が参加する・・・なんて事は無い。大根の子かわいそう。
通常ショット:豪族の舞。ショットキーで正面に屠自古を『設置』、キー押し直しでお好みの位置に設置し直すことが出来る。
強化ショット:蘇我の雷陣。屠自古が近くの敵を自分から攻撃してくれる。でも自分の思った様に動いてくれない事も・・・?
みんなの人気者、バズソー(風)が布都周囲の敵を瞬殺。しかも普段より遠くのアイテムまで引き寄せてくれる。
攻撃範囲は狭めだが、メガシンカ無しでバズソーを使えるのは魅力と言える。金髪の子達の石かわいそう。
通常ショット:風の凶穴。布戸周囲の敵を猛撃。低速ではどこかの烏天狗宜しく任意の方向に画面端まで届く竜巻を追加放射。しかも貫通するため、道中では画面最上部の居座りによるオートメーション化が可能。
強化ショット:合局嵐。全体的な火力の増強に加え、近くの敵弾の速度を大幅に低下させるというCPU泣かせの追加効果を持つ。そのため画面下部にとどまっていると逆に逃げ道を塞がれてしまう点に注意。
通常ボム:聖童女「大物忌正餐」。お馴染みラストスペル。低火力ではあるが画面全体を攻撃。道中では有り難いが、ボス戦ではやや役不足。
強化ボム:聖童女「太陽神の贄」。お馴染みの強化ラストスペル。威力と美しさが向上。
ボスキャラクター紹介※ネタバレ注意!
1面中ボス
寒いので出てきたらしい。
Normalでは正面安置の弾を適当にばら撒き、ごく普通に撃ち落とされる。
ほとんど雑魚と同じ扱いで、スペカも無い。
1面ボス
二つ名:桜雨の亡霊少女
テーマ:六花繚乱 ~ Sakurachill Blossom
能力:死を操る程度の能力
みんな大好き一面ボス。たぶん黒幕。
「お前がこの先に進むに足る力を持っているか…試させて貰う!」というのがやりたかったらしい。
例によってスペカ3枚に加え、ラストでは派手に扇を展開する。ちっとも自重していない。だがそれがいい。
「桜の季節はまだ早いけど、貴方の中に眠る力、この戦いで一足早く開花させなさい!」
「最近ちょっと食べ過ぎで、運動しようと思ってたのよね!」
「ここから先は異界への架け橋。紫に認められていない人は通せないわ」
◆木霊(こだま)
2面中ボス
前作にも登場した中ボス木霊が今回も登場。
ドット絵のパターンも増え、桜、松、菊の三種(自機により変化)が登場することも予告済み。
◆曲辻 初名(まがつじ はつな)
2面ボス
二つ名:天神様の末裔
テーマ:プリティーアプリコット
能力:電気を操る程度の能力
珍しく人間の2面ボス。
前作『導命樹』と深く関わるキャラクターでもある。
禍原命廟(前作を参照)に仕える巫女さんであり、薄いものの彼女の血を引いている。
そのため、外界の人間としては霊力は強い。
この制作チームのご多分に漏れず、彼女も2ボスとしてはなかなかの強敵。
今回はこちらにもメガシンカ「力の解放」があるため、遠慮なく使ってみよう。
「さあ其処をどいて! 天満宮を建てる場所を下見して行かなくちゃ!」
「雷神の血を引く私の力、特別に見せてあげちゃうんだから!」
「実力を示せと言う事ね! 禍公様の血の力、思い知らせてやる!」
◆瑠璃(るり)
3面ボス
二つ名:式神の成れの果て
テーマ:深淵のソウルイーター
能力:何でも冷凍する程度の能力
虫の式神という珍しいキャラクター。
式神と言っても彼女を使役する人物は確認されていないため、どうやら棄てられたらしい。
存在自体が魔力の塊、野生化しており主人の事を覚えていない、などなど謎が多い。
Ver0.02において、ゲスい表情差分が追加。
「そろそろ式神を顧みてくれないと…羽化しちゃいますよ?」
「まずは貴方が物言わぬ氷人形となり、私の式神として働いてくれるといいな!」
「私の氷に支配され、今度は貴方達人間が冷遇される番です!」
二つ名:千尋に咲く花
テーマ:歴史から消された姫君
能力:神剣と響き合う程度の能力&時の海を揺蕩う程度の能力
儚げな雰囲気ながら力強さも感じさせる少女。
幼き頃に権力争いに巻き込まれ剣と共に深き水の中へと沈んだ歴史の敗北者。
三種の神器の一つである草薙剣と深い関わりがあり、その剣と精神を共鳴させる不思議な力を持つ。
本編ではその力に目を付けたある人物の策略によって異変の大元である桃源宮へと導かれ
草薙剣を求めた先に主人公チームと敵対することになる。
因みに4面ボス時は無名の剣で応戦しているのだがその時点でも十分に強かったり。
あと下のセリフを見ればわかるが言葉のルビが素晴らしいくらいに厨二満載。
「深海に眠る星の記憶(ヨグ=ソトース)よ! 私に禁断の叡智(たたかうちから)を与え給え!」
「深海に眠る草薙の剣竜(コシノヤマタノオロチ)よ! 禁断の叡智(たたかうちから)を与え給え!」
「姉君より新たに賜った呪剣(ソウルセーバー)よ! 私に禁断の叡智(たたかうちから)を与え給え!」
◆野見 埴得(のみのはにえ)
5面中ボス
長い時間の果てに神性の宿った人形の一種、要は付喪神という奴。
しかし深海に適応できないのでこの戦いが終わったら辞表を出すつもりだとか何とか。
因みに名前は埴輪と愛天使ハニエルにかけている。
二つ名:血脈を統べる宝珠
テーマ:ワールドヤマタイザー
能力:満ち引きを操る程度の能力
三種の神器の一つ、八尺瓊勾玉に宿る不死の使者として生まれ変わった蘇我氏の祖ともされる人物。
藤原の呪いに蝕まれた桃源宮とその主の為に三種の神器の力を利用してその封印を解こうと画策している。
尚、当初は剣の所持者である皇女のことは利用するだけの腹積もりだったのだが、同じ歴史の表舞台から抹消された過去を持つ者同士痛み入ることがあり、共に桃源宮に住まわせるという優しさも見せている。
厳かな雰囲気を持つ軍神のようでいてリフォームを勧めたり論者口調だったり、弾幕がネタ要素満載だったりと意外と茶目っ気もある。
「その転がる玉こそは、潮流を統べる潮満珠。その地面も瞬く間に海の千尋と化しましょう!」
「そのパワーすら、果たして我らに敵う物でしょうかな!」
「では聖徳王と桃姫様、どちらの威光がより強いのか思い知らせて差し上げましょう」
6面ボス
二つ名:冥海より来たる日巫女
テーマ:幻想国家黎明 ~ Prayer Player
能力:鬼道を操る程度の能力
歴史に名高い邪馬台国をその圧倒的な力で統率した女王の娘、三種の神器の一つである八咫鏡を受け継ぐ者。
先代の女王の死後に作り出され藤原氏に歴史の表舞台から抹消され、脱出することもその中で死ぬことすらも出来なくなってしまった桃源宮のその主。
数百年の時の流れで藤原氏の力が失われ邪馬台国の汚名も削がれ三種の神器の集結によってその封印を解く目処も立ち
その先に望むのは従者である垂神と封印解除の力になってくれた皇女と日の光の下で三人一緒に暮らすこと、ただそれだけである。
封印解除のために最後の力を振るおうとしたその行為が、幻想郷の存続に関わる対立問題になってしまったのが悲劇の基とも言える。
イシュア、命廟とは毛色の異なる可愛さやあどけなさの残る無垢な少女タイプのラスボスである。
しかし三人がかりで三種の神器を用いたスペルを使う辺り、ラストのぶっ飛び具合は前者二名に劣らない。
あと桃姫だけに某赤いヒゲオヤジな配管工を思わせるスぺカのネーミングセンスもあったりする。
「悪者め、壊させないぞ。鏡・剣・玉は邪馬台王権の象徴、過去から未来へ人の想いを繋ぐ宝物なんだ」
「ありったけの力で、皇女ちゃんと垂神の想いに応えて見せる!」
「だから責任取るよ…貴方の国が沈んだらそこに邪馬台国を建てて弔ってあげますから!」
二つ名:ボスより明らかに強そうな中ボス
能力:終焉に導く程度の能力
ミシェルに続いてまさかの再登場なエルシャダイネタに定評のあるルシファーさん。
因みに前作東方導命樹で絶賛うっかり迷子中だったミシェルを送り返したのも彼女なんだとか。
今回は明けの明星として空に漂っていた所、自分と似た感じの新入りさんが現れたので
その正体を探るのをたまたまやってきた主人公チームに譲ることにした……という形で登場。
中ボスのくせにスペカが全く自重してない。
「話をしよう。あれは今から36万秒前――――。」
◆八俣 やと(やまたの やと)
二つ名:恨めしきヒュードラー
テーマ:星の源流、草薙の剣竜
能力:洪水とか起こせた程度の能力(過去形)
嘗てスサノオノミコトによって退治された大蛇の化身、歴史上でも有名な八岐大蛇、その一角。
ただ、やと自身は八岐大蛇の首のその一つでしかないため実質その力も8分の1、幻想郷ではちょっと強い妖怪でしかないとのこと。
自身の本体とも言える草薙剣を見つけ出すため、利害の一致した桃姫、垂神、皇女たち桃源宮メンバーと結託。
が、計画は順調と思えた矢先に本編ストーリーで主人公チームがその全てを解決してしまったので一網打尽を逃れるために一人逃走。
EXストーリーのボスとして登場し、決着をつけることになる。
神話の時点で色々根が単純と思えるエピソードもあり、更に元の8分の1でしかない故にどうにも小物臭が抜けきらないキャラになってしまってたりする。
後、草薙の剣を求めるあまりに剣マニアになってしまい、スペカにもそれがよく表れている。
具体的に言うとどこぞのうっかり大天使がまた無くした剣をぶん回してきたり。
ヤハウェはもうあのバカミシェルをクビにするべきなんじゃないかな。
「八つの首はバラバラにされてしまったが、お前らごとき小童、8分の1の力で十分だわ!」
「首一つになっても私は常に進化している! 昔が良かったからってな、そればかりは見ちゃいないよ!」
「ヤトノカミとは谷の神という意味ではないぞ。闇夜に刃閃かせ、命を奪う夜刀の神だ!」
◆瑠璃(るり)
PH中ボス
本編で登場した野良式神が再登場。主が幻想入りしたため本来の力と健康的な姿を取り戻した。その冷気の凄まじさは、霊夢達に異変の再発を疑わせる程。
ちなみに彼女は製作段階では1面中ボス止まりだったとか何とか。
「力を取り戻した私の術で、そのまま冷凍干物(フリーズドライ)になってしまえ!」(満面の笑み)
◆安部の清姫(あべ の きよひめ)(本名:土御門 静(つちみかど しずめ))
PHボス
苛烈な恋路の果てに、齢13にして蛇体に姿を変えた元・人間。意中の相手を焼き殺した後、ある陰陽師を喰らう事でその陰陽の力を手にし強大な妖怪となる。
今回の異変に偶然外の世界で遭遇し、ひび割れた結界の向こう(幻想郷)から自身(が喰った陰陽師)の式神の気配を感じ取り、興味本位で結界に開いた隙間から幻想郷に侵入。
しかし彼女の存在は幻想郷からすれば勝手に入り込んできた侵入者だし、間接的にではあるが凄まじい冷気を開放してしまったために主人公にシバかれる事になる。とは言え瑠璃の冷気は清姫自身もヤバいと思ったらしく、回収して抑えようと思っていた所に運悪く(?)主人公と遭遇してしまう。
しかし大妖怪・安部の清姫、相手が瑠璃を倒した巫女と知ればご褒美に本気を出すし、相手の魔法使いが自分を貶してくれば特に理由もなく襲い掛かり、目の前の豪族が人の話を聞かない奴なら殺意全開で襲ってくる。
「黒き歴史の混沌より這い寄る我が折り神(オリキャラ)、さあて何体耐えられるかの!」
「つまり?吾輩もう怒っちゃったぞ!」
「豪族と言う人間中で一番獰悪な種族は、死んで大平を得るが良い。南無阿弥陀仏――!」
関連動画
関連項目
- 東方二次創作ゲーム
- 公式サイト(コンテンツ早見表にリンク)
http://th-jss.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-769f.html - 東方邪星章 - 本作品の開発チームが制作。この作品の前々作にあたる。
- 東方導命樹 - 同上。この作品の前作にあたる。
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