皇あまねとは、『ワッチャプリマジ!』の登場キャラクターである。誕生日は6月2日。
CV:庄司宇芽香
概要
ワッチャプリマジ!の1年目から登場するプリマジスタの一人。王子様系の穏やかなメガネの少女だが、公式設定によると、プリマジでは性格が変わるらしい。
劇中では1話から登場していたが、本格的に話に絡んできたのは7話から。さらに、基本的なキャラクター造形が明らかになったのも14話以降である。
皇あまねのプリマジとは、全てがただただ自分を見初めた花屋敷翠子(CV:森なな子)のためにあり、ほぼ彼女の導くがままに打ち込んできたものである。このため、他のメインキャラクター同様ガチ勢ではあるのだが、自分のためやみんなのためというような分かりやすい目標設定とは無縁のようだ。
確かに明らかに一種のカリスマであるのだが、実力者でありながら、「秘すれば花」の言葉通り、普段は芝居がかかった口調で周囲をけむに巻くような、やや昼行灯も演じている気配がある。親しい友人である弥生ひなにすら、本気のマジまで踏み込ませないほど、この基本路線は徹底しているようだ。なお、翠子から与えられたメガネもおそらく伊達で、一種のペルソナの役割を果たしているのかもしれない。
ただし、公式設定の好きな食べ物が「水」であることが明かされているために、割とこの点はネタにされがちである。
また、18話にて苦手なものをところてんと自称しているが、トゥルーローズの効果が実際にあったのかどうかも含めて、謎が多かったりする。
秘すれば花なり、秘せずば…
依然として周囲を煙に巻く年長者的ポジションとして、他のプリマジスタ達にも接してきた皇あまね。しかし、陽比野まつりの眩しさに次第に当てられ、次第に生の「自分」の姿も、自他に対して見え隠れするようになってきていた。
そんな彼女が、常々悩んできたこと。それは、結局のところ自分は花屋敷翠子に育てられた花でしかない、要するに敷かれたレールをただただ歩んできただけの、虚ろな形代でしかないのではないか、という固く閉ざされた自意識であったのだ。とどのつまり、自分自身でさえ本当のオリジナルの「自分」がわからなくなっていたに過ぎない年相応の存在、それが皇あまねの基調であり、無意識のうちにアイデンティティを求めることが根源的な欲求と化していたのであった。
ここに助け舟を出したのがウンディーネである。ついに、皇あまねは自分の心に、それを尋ねる道のりを歩む。しかし、自分の主観のみでは、心に住まう花屋敷翠子の写像に惑わされるだけの結末となってしまった。
しかし、他人から与えられたイメージを塗り替えるのも、やはり他人。皇あまねはぱたのの言葉に勇気づけられ、自分のプリマジを始めた時の生の感情を思い出す。旅を終え、弥生ひなの手を取った皇あまねだが、花屋敷翠子の虚像は、最後まで自分の望む言葉を与える存在のままではあったのかもしれない。だが、人生という終わりのない一人で踊り続ける円舞曲の、新しいパートが始まったのも、確かなのだろう。
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