「盆回り」とは、バラエティ番組「8時だョ!全員集合」(TBSテレビ)のBGMである。作曲者は作曲家・たかしまあきひこ。
概要
ドリフターズのコントが終了し、舞台を転換する時のBGMとして使われ、「ドタバタ劇の終幕といえばコレ」と言えるほど有名なBGM。
実はこの曲、最初からコント終了時の音楽として使用されたものではない。
当初はコントの最中の揉み合いの際に流れる劇中曲として使用されていた。
曲調がハチャトゥリアンの代表曲として有名な「剣の舞」にヒントを得ているのもこの経緯からのものと思われる。
元々は1回のみの使用のために作られた曲であったが、ドリフターズのリーダー・いかりや長介が大変気に入り、以降も頻繁にこの曲を使用するようになる。1974年頃には完全に定着し、「全員集合」最終回までこの曲を使い続けた。これにより「大掛かりなコントのオチ=盆回り」というイメージが広まった。
暫定的な使用のつもりで作られた曲であったため当初はタイトルがなく、「全員集合」の台本にも「オト」とだけ書かれていたが、公会堂やホールでの公開生放送であった「全員集合」において大規模なセットチェンジの際には回り舞台を利用していたことから、「盆(ターンテーブルの業界用語)が回っている時に流れる曲」という意味でスタッフ内で「盆回り」という通称が付き、後に正式タイトルとなった。
ニコニコ動画では上記のものより「イチローのレーザービームで人類滅亡」のBGMとして有名。人類滅亡の瞬間をコントの終幕BGMにあわせるという比類なき発想によりニコニコで一気に定着。以後、人類滅亡シリーズに欠かせない存在となった。
音源
初代(1972~79)
「岡本章生とゲイスターズ」(「全員集合」の後ろにいるバンドの人達)が舞台上で演奏したもの。
放送回やコントに併せてテンポが変わっている。
2代目(1979~82)
フジテレビ「ドリフ大爆笑」で使用したオーケストラアレンジによるもの。
Bメロのアレンジが初代から若干変わっているのが特徴。
当時の音響スタッフが「全員集合」と同じ会社だった為に使用された。
ちなみに「オールスター感謝祭」で使用されているのはこのバージョン。
3代目(1982~1985)
「全員集合」最終回まで使われたもので、ステレオ音源となった。
特番やDVDに収録されていることが多い。
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関連項目
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