石原敬士(いしはら たかひと) とは、フリーアナウンサーである。ニックネームは イッシ、 イッシー、石腹さん(本人公認)。
略歴
小学5年生のときに聴いた「東海ラジオ ガッツナイター」で、実況を担当していた犬飼俊久アナウンサー(のちに東京支社長などを歴任)の表現力に感動し、アナウンサーを志す。
法政大学経営学部を卒業後、1991年にテレビ新広島(TSS)にアナウンサーとして入社。
TSSでは広島東洋カープやサンフレッチェ広島などの中継で実況を担当し、スポーツアナとして頭角を現す一方、「TSSスーパーニュース」のキャスターを務めるなど幅広く活躍した。
2005年3月末をもってTSSを退社し、フリーに転向。同じ愛知県出身で元広島ホームテレビ(HOME)アナウンサーの西岡明彦が主宰する事務所「フットメディア」に所属し、主な活動の場を首都圏に移した。現在はスポーツ実況を中心に活躍中。CS放送のプロ野球中継を中心に、MLB中継や高校野球、大学野球、海外サッカーの実況なども行っている。
緻密な取材活動で知られ、NPBやメジャーのみならず、アマチュア球界にも広く精通している。グラウンド上の情報収集のみならず、レアケースのプレー時にはいち早くルールを調べ分かりやすく解説して伝えるなど、随所に細やかな実況スキルを持つ。特にオフには審判研修に参加して自らルールを学ぶ程で、スポーツアナでここまでする人は珍しいとか。これらに関しては下記関連リンク、幻冬舎のインタビュー記事でイッシが詳しく語っているので、ご参照頂きたい。
ところで蛇足ですが、イッシご本人は、この大百科の記事をご覧になっているそうです(2013年8月4日放送のDeNA枠・対中日戦(横浜)より)。サンキューイッシ。
あと、フットメディアのWebサーバーはやたらと落ちやすいので、イッシブログの閲覧は計画的に。
ニコニコにおけるイッシ
ニコニコ生放送では、海外サッカーチャンネル(セリエA、ブンデスリーガ)、プロ野球チャンネル・横浜DeNAベイスターズ主催試合の実況などを担当している。いずれもニコ独自音声で、コメントモニターを見ながら実況するニコならではのスタイルで放送しており、イッシの実況スタイルもCSなどとは一味違い、視聴者のコメントを逐一拾いつつ、時折フリートークも交えたフランクなムードを醸し出し、さながら「実況生主」のような親しみやすい一面を垣間見せている。
恰幅の良い(?)体型から、海外サッカー枠では視聴者から「石腹さん」と呼ばれ、イッシがそれに対し「その“ハラ”じゃありません!字が違います!」とツッコむのがテンプレ化している。
またDeNA枠はニコ独自音声で、且つ解説者のいない実況1人だけの放送体制となっており、より多くイッシのフリートークが楽しめる。同枠では「ギョニキ」こと加藤暁、「ゆうちゃん」こと節丸裕一と共に人気の高い実況アナウンサーの一人である。
DeNA枠は2012年シーズンから放送が開始されたが、当初実況ブースにはコメントモニターが設置されていなかった[1]。しかし2013年5月11日・12日の対巨人戦(新潟)で、イッシが放送を通じてコメントモニター設置をリクエストしたところ、早速5月14日の対楽天戦(横浜)からコメントモニターが設置され、実況ブースでコメントが閲覧できるようになった。サンキューイッシ。
だが、イッシ自身のDeNA枠での「コメント拾いデビュー」は、他局の仕事や海外研修旅行などでやや遅れ、7月3日の対ヤクルト戦(横浜)からとなった。
しかし、この日のイッシの実況スタイルが端緒となり、ゆうちゃんやギョニキ、「クマー」こと熊谷龍一ら、それまで消極的且つ手探り状態でコメを拾っていた他のDeNA枠実況陣にも、大きな影響を与えることとなった。
アグレッシブに拾うも良し、拾って毒を吐くも良し、気まぐれに拾うも良し、もちろん、全く拾わぬのもまた良し。個性あふれる豪華実況陣と楽しく野球が観れるのも、ニコ生・DeNA枠ならではの醍醐味である。サンキューイッシ。
「さあ皆さん、気を取り直しましょう」
なお、イッシのコメ拾いデビューとなった2013年7月3日は、あの「女装ニキ事件」が発生した日でもあるが、例の映像の直後、イッシは「さあ皆さん、気を取り直しましょう」と冷静に視聴者に呼びかけ、笑いを誘っている。サンキューイッシ[2]。
グラサン実況
前述した2013年5月12日の対巨人戦はデーゲームで開催されたが、イッシは自らの姿が放映されないとあって、実況ブースに差し込む逆光を避けるため、サングラスをかけて実況に臨んだ。
3回裏の攻撃中、イッシはその旨を伝えた上で「もし、私がサングラスをかけている姿を見たいなぁ、という方がいれば、今日の夜にお見せします」と、同日深夜のセリエA中継での披露を予告した。
そして試合後に帰京し、深夜のセリエA中継に実況担当として出演。約束通りとっても怪しげなグラサン姿を披露した。サンキューイッシ。
関連動画
関連チャンネル
外部リンク
関連項目
脚注
- *DeNA枠黎明期には、イッシはタイムシフトや再放送でコメントを事後チェックしていたのではないかと言われている。そのせいか否か、イッシ実況の際には、コメントの流れとイッシの実況やトークの内容が微妙にリンクすることがしばしばあり、「イッシは実は、こっそりコメを見ているのではないか」というささやかな噂も立ったほどである。2013年9月7日のDeNA枠・対広島23回戦(横浜)の7回裏開始前、イッシはこの件について言及し「本当に(コメントは)見られていなかったんですけれど、『きっと皆さんはこういうコメントをしているだろうなぁ』と思って話をしていると、(予想通りコメントの流れと)合っていたのが楽しかった」と明かしている。
- *蛇足ではあるが、この台詞は、先発の高崎健太郎投手が、四球こそ出すものの4回まで無失点で抑え、3-0で勝ち投手の権利獲得を掛けて臨んだ5回表も二死一塁まで抑えたが、その後2HR含む4連打を浴びて3-5と炎上してしまった試合展開に対して発せられたものとも考えられている。しかしイッシはその直後、言葉を選ぶように「前半5回・・・、ちょっとコメントしきれないなぁと思いながら見ていましたが、ハイ・・・」と意味深長な一言を発しており、女装ニキと試合展開のどちらについて「気を取り直そう」と発したのかに関しては明言していない。まあ、ここはダブルミーニングという事でいいんじゃないでしょうか。
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