概要
茹でたパスタにオリーブオイルをかけただけの料理(?)である。ある意味汎用性は高いものの味はまったくない。
一人暮らしの男の人は食べた事があるかもしれないが、普通に生活していればこのメニューを食べる事はないであろう。
『人造昆虫カブトボーグ V×V』第7話や『サーバント×サービス』第10話にてこの料理が登場しているシーンがあるので、興味がある人は一度見てみると良いだろう。
おいしい素パスタの作り方
素パスタ
≪材料≫
- とりあえず近くの公園の水飲み場から水を鍋に注ぎ、塩を入れましょう。
- 燃やせるものを探して燃やして火を付けましょう。屋外なら消防法で通報されないように気を付けて。
- 鍋を暖めます。正直沸騰させなくても食える程度でいいでしょう。この状況では。
- パスタを茹でます。ふたをすれば小麦粉臭くなりますが早く茹で上がります。
- 湯切りします。地面に落として絶望しないよう気をつけましょう。
- オリーブオイルをからめてできあがり。とりあえずあと2週間は耐えられますね。
なお、乾燥パスタの代わりに強力粉と卵を購入して生パスタを自作すれば、原材料価格次第では更なるコストカットが可能である。
ケチャップ入り素パスタ
上述の素パスタにケチャップを追加した料理。
『人造昆虫カブトボーグ V×V』第45話に登場。わずかながら経済的余裕が生まれたベネチアンが弟と妹に振舞った(ケチャップは食卓において各人がセルフで追加する方式)。
作り方と材料は素パスタにケチャップをかけるだけなので割愛する。
ちなみに、このケチャップ入り素パスタは戦後に進駐軍の兵士が実際に作って食べていたらしく、これをあまりに味気ないと感じたホテルニューグランドの総料理長が工夫を凝らしたのが現在のナポリタンの原形とする証言がある(諸説あるナポリタン発祥の一説ではあるが)。
バターパスタ
素パスタから進化してちょっとリッチになったエクストリーム素パスタである。
イタリア庶民の味だとか(ないとか)。
≪材料≫
また、バターパスタにグリエールチーズと胡椒少々を足すと、フランス風家庭料理の味となる。
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(spaghetti aglio olio e peperoncino)とは、イタリアに実在すると言われている素パスタである。
アーリオ(にんにく)・オーリオ(オイル)・エ・ペペロンチーノ(唐辛子)という名前通りの「唐辛子入りニンニクオイルパスタ」であり、厳密には「素パスタ」では無い(唐辛子を入れない「アーリオ・オーリオ」の方が素パスタに近い)。なお、日本ではペペロンチーノと呼ぶことが多いが、これだとただの唐辛子という意味になってしまうのでイタリア人には全く通じない。
≪材料≫
- 鍋に適当に水を張って塩を入れて沸かします。
- パスタをアルデンテに茹でるつもりで鍋に入れて放置し、今度はフライパンを出します。
- 別のフライパンで、火をつける前にやる気無く芯芽を除き刻んだ(潰した)ニンニクを入れます。
- そのままじっくりと炒め、適当に唐辛子を入れます。
- 多分茹で上がったと思しきパスタを適当に湯切りし、フライパンに入れたら空腹任せに和えます。
- できあがり。
なお、『「どのような極貧状態でも作れる」ということから「絶望のパスタ」と呼ばれている』という説があるが、これは完全なる俗説である。
もっとも、イタリアでは店舗のメニューにはほぼ載らない(頼めば出てくる程度)くらい簡素な料理という扱いであり、貧しくても食えるというのは概ね事実であるらしい。和食で言えば卵かけご飯くらいの立ち位置である(素パスタは塩を掛けただけのご飯)。
香りは良いものの旨味が圧倒的に足りていないのが絶望ポイント。なので前述のバターパスタのようにオイルをバターに変えたり、醤油や味の素を加えたりして旨味を足せばかなり満足できる味になる。本場ではアンチョビを追加することが多いようだ。
ちなみに、ニンニクは生鮮食品なので単身者が常備しようとすると腐らせがちだが、裏技としてこれをチップ状のフライドガーリックで代用する事ができる。見た目の絶望感をさらに高めつつ、味としてはそうそう見劣りしない物が出来上がる。ただし歯や皿にやたらとくっつくのが欠点である。
関連項目
- パスタ
- 人造昆虫カブトボーグ V×V
- サーバント×サービス
- DYNAMIC CHORD(正体不明のパスタが登場し視聴者から素パスタと呼ばれている)
- ベネチアン
- 料理の一覧
- 追いオリーブ
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