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自粛警察とはある種の不謹慎厨である。
概要
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、都道府県レベルでの自粛要請、さらには政府からの緊急事態宣言を受けて不要不急の外出自粛や店舗運営の時間短縮・休業が続いているわけだが、こうした状況下で自警団気取りの輩が出るようになった。主な事例を挙げると
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- 他の県のナンバープレートを付けた車に傷が付けられていたりガラスが割られる被害が
他県ナンバーの車を破壊する、他県ナンバー狩り、しかし本当の問題は違うと話題
ちょっと待って
さて、こうした事について、聡明な方は分かるはずである。店舗への貼り紙は威力業務妨害罪、最後の車に関しては器物損壊罪にあたる。もとより法律上自治体や警察でも自粛な権限を持たない以上、一般市民がこのような行為をすることは愚行に当たる。
また、東京都は休業要請に応じた店舗への協力金給付に関して各種ガイドラインを公表
しているのだが、「居酒屋を含めた飲食店は適切な感染防止対策を行った上で朝5時から夜8時まで（酒類の提供は夜7時まで）の営業にするよう要請」「ライブハウスは休業要請対象だが、従業員の店舗の立ち入りや無観客ライブ配信は三密の状態を発生させない状態であれば問題は無い」と明示されている。
県外ナンバーについても、単身赴任で他県に来ていたり、会社の仕事の都合で来ている事情なども考えなければならない。
他にも法令の事情として銭湯のうち一般公衆浴場に分類されるものについては公衆浴場法の規定で保健衛生上必要な施設と位置づけられていることから営業継続が認められている。それに該当しないスーパー銭湯の中には自治体の判断で営業するように求められているケースもある。
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弁当店にしても、テイクアウト専門であれば自粛対象には当たらないし、なにより食事という人間生活を生きる上で必要なものを提供する一種のライフラインを閉じてしまっては大問題だろう。
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ただでさえ昨今の情勢で休業せざるを得ない店舗が増えてきており、その分店舗側も収入が得られない状況である。収入が得られない以上仕入れの代金や従業員への給料、家賃などを払えないわけで、一部で行われているクラウドファンディングでの継続の模索が功を奏するならともかく、協力金で全てまかなえる訳でもない。結果閉店を決断せざるを得ない店舗も出てきている。こうした状況にさらに追い打ちをかける行為だと言わざるを得ない。
翻ってみれば、既に分かると思うが、こうした自警団行為は自粛要請が出ている不要不急の外出に該当する。このような自己矛盾した愚行を行い、目撃されて現行犯逮捕されるならまだしも、こうした行動が原因で何らかの形で新型コロナウイルスに感染した、あるいは感染しているにもかかわらず出歩いて感染拡大の要因となったら……責められるのは無論その当人であるのは間違いないだろう。
少し考えてみよう
現在様々な活動が自粛や休止に追い込まれ、外を出歩くのもままならない状況であるのは確かである。部屋の中で鬱々と過ごすことで鬱憤も溜まるだろう。「自分が我慢しているのになんであそこが」と思う気持ちも分からなくもない。
もちろん日本人特有の同調圧力もあるだろうし、マスコミから報道される情報やSNSを駆け巡る話を受け取りすぎている、踊らされているきらいもある。
だが、一度立ち止まって考えてみて欲しい。こうした事を起こしても、一瞬スカッとするだろうが実は自分には何の得にもなっていない。それどころか自分が起こした行動が元でただでさえ停滞しているその周囲の経済や文化、生活活動を悪化させかねない。もちろん上記に述べたとおり営業する根拠があるからこそ、法令等に従う形で営業を続けることができる以上非難を受ける言われも無い。
まずは自分の考えを問い直してみてはどうだろう。換気がてら窓を開けて、外の空気を吸って深呼吸し、落ちついた行動をする、愚行に走らないよう自粛することが一番大事なことかもしれない。
類型
その他にも新型コロナウイルスに関連して「推奨」されている行動様式を「強要」しようとする行為は後を絶たない。
- 県外ナンバー狩り: 他県への移動が感染拡大につながることから、県外ナンバーの車への嫌がらせ。
- マスク警察: マスクをしないと飛沫が拡散することから、マスク着用を強要。もっとも2021年に入ってから入店時にマスクの着用が必須の店も増えてきている。
- 不織布マスク警察: マスク警察の上位版。不織布のマスクでないと効果が薄いとの報道を受け、マスクを着用していても、不織布製でないと批判対象にする。
- 自炊警察: 会食による感染例が多いことから、外食をやめて自炊するよう強要。本件についてはTwitterでネタにする逆張り的活動も見られる。
関連項目
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