蕪(かぶ)とは、アブラナ科アブラナ属の植物のひとつ。一般的な野菜のひとつで、根菜に類されるが、葉も食用となる。春の七草「すずな」は蕪の別名であり、このほかにも「かぶら」という呼び名もある。
「カブ」の記事がバイクおよび曖昧さ回避として使われているため、当記事の記事名は「蕪」の表記を使っているが、一般的にはカタカナで「カブ」と書かれることが多い。以下、カタカナで「カブ」と書かれているのは植物のカブですので、お間違いなきように。
株式や切株、植物の束を意味する「株」とはまた違うものだが、時折間違って表記されていることもある。ギャグとして混同する手法は昔からあり、かつての総理大臣も使っていたというダメな信頼と実績がある。蕪も葉と実がセットであれば「1株、2株」と数える。
概要
アブラナ科の代表的な野菜のひとつで、原産地はヨーロッパから中央アジアにかけての地域。大根によく似ているが、総じてカブのほうが横方向へのふくらみが大きい。また大根に比べて硬いので、生食はされず、基本的に煮物やスープの具として調理される。根茎(地下茎)が白いものが主流だが、赤紫色の表皮を持つ品種もある(赤カブ)。
大根と同様に、カブも葉の部分を食べることができる。八百屋などで売られる場合、大根は葉を落とされた状態で売られることが多いが、一方でカブは葉をつけたまま、その茎を束ねて売られていることが多い。味噌汁の具にオススメ。小松菜や野沢菜はカブの葉を食べることに特化させたもので、小松菜の根元(地下茎)が白く太いのはカブの親戚である証拠でもある。
そしてカブは漬物としても広く利用される野菜で、漬物用のカブの品種もある。京漬物の代表格である「千枚漬け」や、魚とともに漬けた「かぶら寿司」などが有名。一般家庭でも浅漬けや糠漬け、酢漬けによく使われている。
因みに、カブに似た植物にボルシチのお供「ビート」があるが、あちらはアカザ科の植物であり別物である。
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