『虫喰い(むしくい)』とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場するキャラクターの一匹である。
この記事では同作品に登場するキャラクター「虫喰いでない」についても合わせて記述する。
ガリッ バリッ バギッ ガリッ (概要)
音石明が虹村形兆から奪った「弓と矢」でドブネズミを射ったことで誕生したネズミの「スタンド使い」。
劇中では「狩りに行こう!」で登場。「弓と矢」で射られたネズミを処理するため追ってきた承太郎に対し、スタンドの放つ「毒針」で攻撃し、それを掴んで調べようとした承太郎の手をドロドロに溶かした。同時刻、仲間の「虫喰いでない」が承太郎と同伴していた仗助に敗れたことを知り逃走。後述するような知能の高さで承太郎らを手玉に取り、承太郎殺害一歩手前のところまで迫ったが、仗助の機転により銃弾を体にぶち込まれ死亡した。
「虫喰い」という名前は「耳が虫に喰われた葉のように欠けている」ことから便宜的に承太郎が命名。
姿は上述の通り耳が欠けており、額には悪魔を思わせる不気味な隆起がある。
性格は「自分のナワバリにいる者は人間だろうが仲間だろうが皆殺し」「てめーさえよけりゃあいいという…もはや、この地球上に生きてていい生物じゃあないなこいつは…」と承太郎に評されるほど残忍かつ狡猾で本能的。
スタンド使いとなった影響か、他の動物のスタンド使いと同じように驚異的なまでに知能が発達しており、
- スタンドで溶かした肉塊(虫喰い達の標的となった老夫婦)を冷蔵庫に入れ保存食にする
- 本来ネズミは行うことのないバックトラック(同じ足跡を踏んで元来た道を戻る動き)で追跡を撒く
- 仕掛けられた罠(ネズミ捕り)を持ち去り、逆に仕掛け返す
- 自身のスタンドが撃った毒針を岩に当てて跳弾させ命中させる
- 自身の残した痕跡を計算に入れた上で、スタンドの特性を発揮しやすい位置に、追跡者を誘い込む
など枚挙に暇が無く、ネズミの習性を熟知している承太郎をも翻弄した。
ギャースッ!(虫喰いでない)
「虫喰い」と共に音石明の「弓と矢」で射られ「スタンド使い」となったネズミ。
「弓と矢」で射られたネズミを追って、とある老夫婦の家を訪ねた仗助の前に現れ、そこでは肉塊にして冷蔵庫に保存しておいた老夫婦(生きている)を喰っていた。仗助に対し、最初は様子を伺っていたが仗助が放ったベアリング弾が右肩に命中し激怒。スタンドを発現させ毒針を発射した。仗助は近くにあったフライパンで毒針を弾き落とし、その後仗助が放った第二投目ベアリング弾が今度はしっかりと命中し「虫喰いでない」は死亡した。
当初、音石明は「弓と矢」で射ったネズミは一匹だけと言っていたことから「狩り」はこれで終わりかと思われたが、実際には「弓と矢」で射られたネズミは二匹おり、今度は「虫喰い」を追うこととなる。
ちなみに「虫食いでない」という呼称が判明したのは画集『JOJO-A-GOGO!』からで劇中では呼ばれていない。
ギ!!?(スタンド)
- ラット
【破壊力:B / スピード:C / 射程距離:D / 持続力:B/ 精密動作性:E / 成長性:C】 - 「虫喰い」と「虫喰いでない」に発現したスタンド。
本体の精神力により千差万別の姿や能力になるスタンドの中で、全くの同型・同能力という異色のスタンド。
姿は4脚に支えられた大きな頭部に巨大な単眼を備えた小型ロボットのような外見をしている。
その為、コレを見た仗助は「ネズミが発現した割にはメカっぽい」との感想を漏らしている。
その能力は、スタンドさえも溶かしてしまう「毒針」を発射する長射程の『固定砲台』で、能力を使う際は大きく反転して逆側に備え付けられたロングバレルの砲身が標的に向けられ、後側に回った単眼の様に見えるものはターゲットスコープの役割を果たす部分となる(射程距離はD表記だが、これはあくまで砲台と使い手との距離を表しているようで、針の射程距離は5m以上と思われる)。
ちなみに脚に見える部分はスタンドを固定する台のようなもので、スタンド自体が移動する事は出来ないようだ。
スタンド能力の根幹となるその「毒針」の性質だが、これは対象を瞬時に死へ至らしめるものではなく、着弾した瞬間に 『スタンド毒』 とでもいうべきもので侵し、そのものの中身を徐々に溶かしてしまう。毒針に触れたものは生物でなくとも溶かすことが出来る(実際に仗助が毒針を弾くことに使ったフライパンはしばらくして穴が開いた)。5~6発被弾させれば人1人程度なら容易にドロドロの肉塊に出来る。なお、溶かしたものを煮こごりのように固めることも可能。
スタンド名の由来は同名のLAメタルバンド。
ギャァーーン(関連動画)
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ギャブーゥ(関連項目)
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