重とは、以下のことを表す。
- 重(え) - 重なっている数を表す助数詞。一重(ひとえ)、二重(ふたえ)、三重(みえ)、・・
- 重(ジュウ) - 重なっている数を表す助数詞
- 重箱のこと
- 化学用語で、同位体のうち質量が重い方であることを表す接頭辞
漢字として
- 意味
- 〔説文解字・巻八〕には、「厚きなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文〕は「𡈼(テイ)に从(したが)ひ東聲」とあり、形声としている。
- 白川静は、東+土の会意で、東は袋の象形なので、袋に土を重りのように加えたものを表しているとする。ほかに土に従い東声の形声説、種の初文とする説などがある。
- 音訓
- 音読みは1.の場合、チョウ(漢音)、ジュウ(呉音)、2.の場合、トウ(漢音)。
- 訓読みは、おもい、かさねる、え、はばかる、はらむ、はなはだ。名のりに、あつ・かず・しげ・しげる・のぶ・ふさ、などがある。
- 規格・区分
- 小学校3年で習う教育漢字であり、常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 重は〔説文解字〕では部首である。ほかに量が属する。
- 声符
- 重を声符とする漢字に、動、㣫、𢝆、湩、腫、種、歱、衝、褈、踵、緟、鍾などがある。
- 語彙
- 重圧・重屋・重音・重器・重機・重厚・重婚・重々・重症・重畳・重心・重臣・重責・重体・重態・重大・重鎮・重複・重用・重要・重陽・重力・重賂
異体字
- 𡍴は、〔字彙補〕に〔六書本義〕を引いて「古重字」とある異体字。
- 𨤣は、〔字彙補〕に「重本字」とある異体字。
- 𡒀は、〔集韻(顧氏補刊本)〕に「古」とある異体字。
- 𡔅は、〔集韻(顧氏補刊本)〕に「古」とある異体字。
- 𡔌は、〔集韻〕に「古、𡔌と作(な)す」とある異体字。
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