零時迷子とは、ライトノベル及びアニメ・漫画作品「灼眼のシャナ」に登場する宝具(アイテム)である。
概要
初登場は同作の1巻。秘宝中の秘宝、とまで称されるほどの力を秘めた宝具。
「灼眼のシャナ」作中でも様々な用途や目的を持って運用されるほどのキーアイテムの1つである。
これを持つ宿主が、この世界に存在するための「存在の力」を毎晩午前0時に供給し元通り完全回復させる能力を持つ。異世界「紅世」からの来訪者によってこの世に存在する者達の存在の力が喰われたり奪われたりする「灼眼のシャナ」世界での、いわば一種の永劫機関ともいえる。
作中ではこの「存在の力」とは単純に人間や動植物たちの肉体精神に関わるのみならず、これを奪われたり喪失してしまうと持ち物や痕跡にも影響を与え、歴史が書き換えられたように「最初から存在しなかった事になる」程の重要な要素とされている。RPGで例えればHPとMPを兼ねた要素であり、これを時の流れの中へ完全に固定する事で宿主の存在の力と共に体の傷も回復させる。
元通りに回復する現象については、「宿主の内部の時間を24時間前まで戻す」わけではなく、「その日に発生した消耗・劣化を否定し、無かったことにする」効用であるため、宿主の経験や記憶までは無くならない。
第1巻目で紅世の王フリアグネに存在の力を喰われ(=殺害され)トーチとなってしまった主人公・坂井悠二が、この世へ転移してきたこの零時迷子を手にして「ミステス」となった事でトーチとして消滅する運命から逃れることが出来た。以後の彼は存在の力を元通り回復するのみならず、封絶(固有結界のようなもの。内部にいる人間やトーチが動けず、結界内で発生する事象を本来知覚できない)内でも自由に行動できるようになっている。
本編より300年以上の昔、紅世の王の1人『彩飄』フィレスとミステスとなった人間『永遠の恋人』ヨーハンが「永遠に一緒にいたい」という望みのために作り上げた宝具で、時計台の部品を元に作り上げたためか見た目は歯車など時計の部品で構成された機械的なつくりをしている。
なお、最初にデザインが登場したのは原作ではなくアニメ版だった。もっとも原作の場合はストーリー後半より「大命詩篇」の影響を受け段々と形状や役割すらも変化していったのだが。
こういった設定から転じて、永久機関や「日が変わると(毎晩0時に)元通りになる」何かを指して用いられたり、または零時迷子の外見たる時計や歯車で構成されたものに対してこの呼称が用いられる事がある。
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 灼眼のシャナ
- 宝具
- 坂井悠二
- 00:00:00 / 時報
- 時計
- 永久機関
- 灼眼のシャナの用語一覧
- ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム
- 神は言っている、ここで死ぬ運命ではないと
- シンデレラ
- 防空棲姫
- 1
- 0pt