高1ですが異世界で城主はじめましたとは、鏡裕之による日本のライトノベルである。HJ文庫から2013年より刊行されており、2021年5月現在で既刊19冊。イラストはごばん。また神吉李花により漫画化されておりホビージャパンのネット漫画サイト、コミックファイアで連載中。こちらは既刊6冊。
既刊数を見てもわかる通り、HJ文庫でも屈指の長寿シリーズ[1]である。
ストーリー
高校の資料室で古い異世界(?)の地図を覗き込んだ清川ヒロトと相田相一郎は異世界に召還されてしまう。その世界で二人は「ディフェレンテ」と呼ばれ、この世界を改革するため10年は元の世界に帰れないと言われる。彼らはこの世界の住人たちを味方につけ、世界の改革を目指すのだが……。
概要
外交と政治と巨乳、ディベート(討論)を主軸に置いた異世界もの。精霊とか吸血鬼、ミイラや骸骨とかが「種族」として出てきて、普通に人種差別描写があったりする。大体物語は1巻完結で、政治的な問題発生⇒悪役の陰謀⇒ヒロトが討論の末悪役を論破のサイクルを繰り返す。一応外交がテーマってのもあり戦争シーンとかもあるが大体一瞬で終わる(後述)。とにかく高校生のはずのヒロトが大人(というか年寄り)を討論で叩きのめすカタルシスが人気であり巻を重ねている模様。どうでもいいが、19巻の時点で召喚から3年目ってことは完結は65巻あたりなんだろうか。
登場人物
滅茶苦茶多いので主人公の関係者のみ紹介。なおこの世界の女性、胸がでかいほど顔も美形という貧乳主義及びロリ好きに喧嘩を売っている極悪仕様。討論という地味な主題、人種差別問題、明らかな貧乳女性蔑視(だよなぁ……)と内容に問題がありまくりでアニメ化はまず無理と考えられる。
清川ヒロト
主人公。チート級の注意力と弁舌能力を持ちこの世界の政治家どもをバッタバッタと屈服させていく。世界を救う異世界人=ディフェレンテとしてソルムという町の城主に就任するところからから始まり18巻現在はサラブリア辺境伯という彼らのいる国、ヒュブリデの有力貴族にまで成り上がった。
ちなみにあまりに口が達者すぎて元の世界では気味悪がられていた。相一郎はそんなヒロトに付き合い続けたかけがえのない友人であり、負い目すら感じている模様。
相川相一郎
ヒロトの友人でヒロトと一緒にディフェレンテとしてこの世界に呼ばれた。眼鏡で気弱で影が薄いがヒロトの指示を的確にこなせるし度胸も座っていて、普通のラノベなら多分主人公を張れるぐらいの能力の持ち主。相棒が絶望的にチートだった。
ヴァルキュリア
多分メインヒロイン。狼の血を主食とする吸血鬼族のお姫様。ヒロト大好きでいつも近くでイチャイチャしている。巨乳。
ミミア
ミイラ族(伝統的に包帯を服の代わりにしている、普通の人間より動きが鈍い種族)の女の子。ヒロトに助けられヒロトの専属世話係をしている。よくさらわれる。巨乳。
ソルシエール
ヒロト派の城主の娘。主に地方レベルでヒロトが不足している知識を補っている。ヒロトがサラブリアにいないときは相一郎同様ヒロトの代理として事態収拾を行う優秀な官僚である。眼鏡巨乳。
キュレレ
本作品のロリ枠でヴァルキュリアの妹。相一郎になついている。本が好きで相一郎によく本を読んでもらっているが変なお話が多い。
その実態はヒュブリデの最終兵器と言っていい存在。超音速で飛行可能で、そのソニックブームで戦争の際数千人を虐殺したことがある。戦争描写が一瞬なのは大体こいつのせい。
エクセリス
ヒロトたちの本来の拠点、ソルムがあるサラブリア州の元長官。今は副長官として国家レベルでのヒロトに足りない知識をサポートしている。巨乳。ちなみにエルフ(後述)。ヴァルキュリア差し置いて一番ヒロトとごにょごにょしている気がするんだがいいのか。
重要単語
精霊の灯(読み:せいれいのひ)
序盤のキーアイテム。ヒロトたちの国「ヒュブリデ王国」の街に大抵ある不思議なかがり火。街が繁栄していると大きく光り輝き、寂れると蝋燭ぐらいになる。精霊の灯が大きいと家に照明として引っ張ったり街灯代わりにできる模様。街の住民の行いが悪いと灯が消え、同時に街の責任者が呪いで死ぬ、通称「精霊の呪い」が発生することがある。そんな理由で街のリーダーである城主は人柱のような側面もあり、ソルムの街は精霊の灯が消え先代城主も精霊の呪いで死ぬという状況下で、呪いを押し付けるような形で異世界人のヒロトを城主とした。
ディフェレンテ
この世界で「異世界から来た人」という意味らしい。物語世界では数百年から数千年のオーダーで突如現れ、世の中をきちんと動くシステムにしたら帰っていく存在の模様。現時点でその異世界人の子孫を名乗る人物は物語中に出てきておらず、また後述各種族のハーフが登場していないため各種族同士の交配は不可能と思われ、またディフェレンテとこの世界の人類他種族との交配も不可能なのではないかと考えられる。
ミイラ族
人間以外の種族その1。姿は前述ミミアを参照。どうも人類以前の古代文明を築いていた模様だが現在は人間に支配……、というか奴隷に近い立場。いろいろあって、ヒュブリデのミイラ族はヒロトを自分たちの英雄としてみている。
骸骨族
人間以外の種族その2。いわゆるガイコツ。だけど人間のように食事する。謎。ヒュブリデではミイラ族よりは立場が上の模様でよく下っ端の兵隊として登場する。
エルフ族
耳が長いエルフのテンプレのような姿だが寿命が人間より長いというわけではない模様。世界的に法律を司っており自前の国家を持つほか大抵の国で商人もしくは支配階級として入り込んでいる。国家において人間の貴族を罷免できる権限を有し、その権力は大きい。
ヴァンパイア族
いわゆる吸血鬼で人間の血「も」吸うが本来の主食は血は血でもオオカミの血。森に生息し人類の国家国境を無視した独自の縄張りを持つ。また氏族という家族の集まりで生活し、氏族の集まりを「連合」と称しこれを事実上の国家とみなしている。前述ヴァルキュリアとキュレレはこの連合の一つ「サラブリア連合」のお姫様。
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関連項目
脚注
- *これより巻数が多いのは「百錬の覇王と聖約の戦乙女」と「六畳間の侵略者」しかない。また精霊幻想記が19巻で並んでいる。
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