魔物娘と不思議な冒険〜力の宝珠と帰還の塔〜とは、ねことかげによって製作・配信されいるゲームである。DLSite、Steam、Nintendo Switchで配信中。
間接的な続編(主人公が別人)にあたる「魔物娘と不思議な冒険2~2人の王と紡がれし約束~」もリリースされている。
概要
ニンゲンである主人公以外の登場人物が全て魔物娘であることと、某たーのしー!ちほー並にほのぼのとした世界観が特徴。
魔物が倒れるのは「力尽きて帰ったから」という触れ込みで、「ドラゴンキラー」ならぬ「ドラゴンキラーィ」という武器があったり「ねだやしの巻物」ならぬ「長期休暇の禁書」で出禁命令をする形を取ったりと殺伐さはできるかぎり除かれている。
システム
基本的なシステムはローグライクに則っているが、本作のシステムとして以下のものがある。
- 見渡す
一人称視点に切り替えるモード。他ゲームでいう「見渡す」は不可能。
アイテムに化けている変化キツネを見破ったり話しかけたりと何かと重要なコマンド。 - プレゼント
敵味方問わずアイテムを渡して好感度を上げることができる。
敵の場合、友好度が2以上の場合に可能で3以上になると勧誘可能、最大の5にすると戦わずに帰ってもらえる。
友好度1だとプレゼントを受け付けないが、色が赤ならパン類を投げつけることで2以上にでき、プレゼントを受け付けてもらえる。
味方の場合、親密度を上げることで村に行ってくれたり作戦を変えられるようになったりできる。最大まで上げて村で強化するのが基本的な流れになる。 - 仲魔システム
文字通り敵を仲間にして連れ歩くシステム。
本作では画一的な方法ではなく、種族ごとに応じた方法で仲間に誘うことができる。
とにかく攻撃を受け続ける、特定のアイテムを渡す、特定の魔物娘を連れてくる、力比べで勝つなど様々。
成長タイプは種族毎に決まったタイプと個体で異なるタイプ(4種類)が用意されている。 - アルファモンスター
靄がかった好戦的な敵で所謂中ボス。ダンジョンに入った時にアナウンスされ、常に紫の点で位置を確認できる。プレゼント不可・魅了完全耐性で能力も高いが倒すと称号付きの装備を落としてくれる。赤印付きの装備は彼女たちから入手することになる。 - 称号
アルファモンスターを倒すと落とす。あるいは村でニビにつけてもらうことで称号付きの装備が手に入る。
「巨大な」「本宿りの」「劣化した」などの名前がつき、それに対応した効果と最大3つまでランダムに効果が付与される。
紫印は合成で引き継げないのでぶっちぎりの最強装備である勇者の剣盾より有用な装備が手に入ることもあるかもしれない。 - 評判
いいことをすると友好度が高い状態で敵が登場したりするシステム。友好度5まで上げるまたは友好度2以上かつ魅了状態で話して帰すと評判が上がる。逆にマップで黄点で表されている中立NPCを倒すと評判が悪くなり「災厄」まで悪くなると+99盾の上から瞬殺する圧倒的攻撃力と無限のHPを持つ専用敵(勧誘不可)が襲い掛かってくる。図鑑埋めのため最低でも1回は悪人プレイしなければならない
ストーリー
村の施設
特定の魔物娘を仲間にすると出現するNPCは当該仲魔を解雇しても村から出ていくことはない。
- 村長 タルテ(固有NPC)
仲魔の管理を行える。連れ帰った仲魔は「登録」することで初めて村に定着してくれるので忘れずに。 - 小屋・倉庫
文字通り小屋。セーブやアイテム管理を行える。
タイトルに戻れるため二つ名吟味や装備強化マラソンにも。 - 雑貨屋 たぬきち(固有NPC)
一児の母でものを売ってくれる。ダンジョンでも店を開いている。
本作の泥棒はスポーツであり、仲魔から咎められたりすることもあるが評判には影響しない。
盗賊番のような敵は出てこないが盗んだアイテムが高額になるほどたぬきちも容赦しなくなっていくので入念な準備は必須。
なおたぬきちは異常無効・魔法弾無効なものの+99装備+@で殴り倒せなくはない強さ。だが倒すと評判を落としてしまい、娘のこたぬの徘徊イベントを完遂するまで村で買い物できなくなる。この過程でしか手に入らないアイテムもあるため良心が痛むがアイテムコンプするなら1回はやる必要あり
ちなみに行き遅れの姉があるが、そちらはステータスが文字通り桁違いなため刺激しないように注意。 - 鍛冶屋 オヤカタ
初級ダンジョンを進める過程で登場する。
装備強化・武器防具の合成・印消しを行ってくれる。
装備強化は冒険から戻るまでは再利用不可…と言いたいところだがセーブ→タイトルに戻る→再開で再び利用可能になる。 - 鍛冶見習い リナ
初級ダンジョンを進める過程で登場する。
それなりの武器・盾を売ってくれる。 - でぃあぃわぃ屋 マナ
ゴブリンを仲間にすることで登場。
倉庫・仲魔人数の拡張や金庫創設を行ってくれる。
材料となる木材・石材は初級ダンジョン6Fまでを、魔力の玉は水晶の迷宮を周回するのが効率的。 - 魔法合成屋 バーバラ
アルラウネを仲間にすることで登場。
武器+杖といった異種合成を行ってくれる。 - トレジャーハンター ココ(固有NPC)
初級ダンジョンを進める過程で登場する。
カフェを経営しており、食事をすることでダンジョンで恩恵を得ることができる。
隠し味に自身の毛を入れてるらしいが主人公は気にする素振りはない。 - 運び屋 ピューレ
初級ダンジョンを進める過程で登場する。
初級ダンジョンの特定箇所まで飛ばしてくれるがクリアまでは所持アイテムに制限あり。
「対岸の魔国」の入場も彼女にお願いすることになる。 - 運び屋姉 セレナ
対岸の魔国の中間地点から登場する。
出逢った地点まで飛ばしてくれる。 - 鑑名師 ニビ
変化キツネ二尾を仲間にすることで登場。
すっぴんの装備品に称号をつけられる。称号がつくと特殊効果が付与される。
オススメは「吸血の武器」「無我の盾」。 - 解呪屋 アラクネ(固有NPC)
初級ダンジョンを進める過程で登場する。
500Gで紅茶を奢ることで所持アイテムの呪いを解いてくれる。
保存の壺に相当する魔法のポーチの中身までは手を出してくれないので注意。 - 村長の妹(固有NPC) メルト
初級ダンジョンをクリアすると登場。
友好度100・上限レベルの8割に達した仲魔を強化してくれる。
力・最大HPのドーピングはリセットされるので注意。 - 保険屋 インシャ
ハニービーを仲間にすることで登場。
装備品に「保険」をかけることで売買・合成・贈与以外の要因で紛失すると回収してくれる。
紛失した冒険の直後でないとそのまま売り払われるので注意。 - 転移屋 ハイエルコ
エルフを仲間にすることで登場。
「エルフの隠れ里」に案内してくれる。 - 側近 ガブリ
初級ダンジョンをクリアすると登場。
クリア後はイベントアイテム回収の進捗状況を伝え、その後は特定のダンジョンに出張するNPCを決めてくれる。 - 玉藻
変化キツネ九尾を仲間にすることで登場。
「あやかしの獣道」に仲魔を案内してくれる。
あやかしの獣道をクリアした種族は図鑑に☆マークがつく。
ダンジョン一覧
「持ち込みなしで入りクリア」または「仲魔を連れずに入りクリア」するとダンジョン突入時の☆マークが増える(初級ダンジョン除く)。村の出口~前勇者の記憶は最後のフロアはイベントアイテムがあるだけのフロアであり、他は前勇者の記憶を除き魔力の玉があるだけである。
全てを三ツ星にすると…?
- 初級ダンジョン
最初に挑むストーリーダンジョンで全36F。チュートリアルの役割を持っており、帰還ポイントがいくつかある、そもそも帰還の本の入手が容易などの要素があり往復して装備や仲魔を鍛えれば最上階のボスを倒すのも難しくない。
保存の壺に相当する魔法のポーチは激レア品なのでアイテムのやりくりには苦労する。
このダンジョンだけクリアマークはつかない。 - 村の出口
いわゆる不思議のダンジョンで全51F。特徴らしい特徴はないが、34Fにある鍵部屋には「必中の剣」が眠っているのでぜひとも回収したい。 - 対岸の魔国
全51Fだがより難易度の高い不思議のダンジョンで連れていける仲魔は一人までで敵が強くステージギミックも多い。食べると全てのアイテムが未識別になる「物忘れの果実」なんてものも出てくるので早めに識別し持ち込み用に確保したい。
48F~50Fに1つずつ鍵部屋があり、順に「疲れ知らずの腕輪」「浮遊の腕輪」「魅了よけの腕輪」が眠っている。
ここをクリアすることで同種の武具合成により基本強化上限を99まで上げられるようになる。 - エルフの隠れ里
こんぼう・木の盾以外の装備品(矢含む)や魔法のポーチを持ち込めないダンジョン。全31F。
30Fには水晶と爆発の罠だらけの部屋があり、そこに鎮座する樽には「戦友の指輪(入れ替わっても仲魔はそのまま動ける)」が眠っている。浮遊している仲魔との連携が必要だが魔法弾が1マスしか飛ばないので注意。 - 幻水晶の洞窟
全21Fの装備した剣盾のみ持ち込めるダンジョン。水晶だらけのダンジョンに勧誘不可・レベル1固定とトルネコ3の「まぼろしのどうくつ」とよく似ている。
鍛えた武具を持ち込んでもアルファモンスターに殴り倒されたりノーティ系にお金やトンネルの杖を投げられて即死したりと事故は多いが倒れても装備品は手元に残るので安心。装備外しからお陀仏もありえるので保険をかけておくともっと安心。
20Fには崖と爆発水晶に囲まれた樽があり、そこには「見切りの盾」が眠っている。道中で爆発の矢を披露か爆弾魔装備を持ち込むかしてフェアリーを爆発させないと入手できない。防御力は低いが印数が最強の盾と同等に多く、ぶっちぎり最強盾の入手難易度が半端じゃないのでこれをメインに使うのも手。
全長が短いので魔力の玉回収に最適なダンジョンである。 - 前勇者の記憶
この村が平和一辺倒だったわけでないことを追想するためのダンジョン。
全7Fで、1~5Fまでは配置が決まったモンスターハウス、6Fはダンジョン突入時に剣のオーラが青いと何もないが鍛えた武具を装備して赤い時に挑むと…?ちなみに初回クリアまではオーラは青固定で、赤オーラ時に進入すると5Fからスタートでモンスターハウスがパスされる。
アイテムは7Fのイベントアイテムと称号装備から生えるもの以外何もない。 - 魔物娘と不思議な冒険
上記ダンジョンでイベントアイテムを全て集めイベントを進めると挑める、本作のタイトルを冠する全999Fのとーっても長いダンジョン。ここでしか出現しない魔物娘もいる。
4Fまでは固定で以降は準備という名のローディングが入り5階毎に顔ぶれがランダムで変わりつつレベルが上がっていく。ここの持ち込みなしクリアは村長の試練なんぞよりよほど難しい。
長すぎるためか200n+1Fに到達すれば以降は4Fからショートカットできるが深層では敵は一切容赦してくれず、+99装備でも普通に殴り合っては力負けしてしまう(特に800F以降)。アルファモンスターとまともに殴り合おうとか絶対に考えないこと。たぬきちの上位互換であるアルファ・ニンフが出たらご愁傷さまです。
100F・200F・400F・600F・800Fに鍵部屋があり、それぞれ「識別の指輪」「勇者の剣」「武神の加護の腕輪(全状態異常無効)」「早乙女の腕輪(仲魔に話しかけると異常完治)」「ワナよけの腕輪」が眠っている。
最もお手軽な即降り法は魔法弾を反射するカーバンクルを連れて一時しのぎの杖を大量に持ち込み振りまくること。事故には注意だが。
当然ながら「持ち込みなし」「仲魔なし」でのクリア難度はぶっちぎりで最高峰。
最深層に到達すると… - 村長の試練
魔物娘と不思議な冒険で魔物が準備をした後タルテに話しかけると挑めるいわゆる「もっと不思議なダンジョン」。当然全99F。
ローグライクの知識はもちろん仲魔や村の時折出張してくる村の住人の支援が攻略のキーとなってくる。クリアすると「勇者の盾」を入手できる。
ゲームバランス上店売りの「透視の腕輪」を入手できると攻略難度が大幅に下がる。 - あやかしの獣道
変化キツネ九尾を仲魔にすると解放される…が九尾の出現場所からして最後に開放されるダンジョンになる。
主人公ではなく仲魔を出撃させるダンジョン。罠関連の本はあるのに罠はなくSPの仕様に差異がある。
全15Fでここで起きるイベントを完遂するには数種類の仲魔で挑む必要がある。
クリアした仲魔の種族は図鑑に☆マークがつく。
関連リンク
関連項目
- 2
- 0pt