黙示録の四騎士とは、
- 新約聖書のヨハネの黙示録に登場する4人の騎手(悪魔?天使?)である。
- 鈴木央原作の漫画。
- 1921年制作の映画の題名。
- 1961年制作の映画の題名。
- その他、様々な作品に登場する1をモチーフとしたキャラクター群のこと。
ここでは1について記述する。
概要
「騎士」と訳されることが多いが、新約聖書が描かれた時代には中世の騎士は存在しておらず、中世ヨーロッパの武人という意味での騎士ではなく、「馬に乗った人」「騎手」くらいの意味で書かれている。英訳でもKnightではなくhorsemenとされる。(古代ギリシャの騎兵や古代ローマの騎兵は騎士とは別物)
子羊(イエス・キリストの暗喩か?)が封印を解くと現れるとされており、それぞれこの世に厄災をもたらす存在として描かれている。
白い騎士(支配、勝利、征服)
見ると,見よ,白い馬がいた。それに乗っている者は弓を持っていた。そして,彼に冠が与えられ,彼は征服しに,また征服を完了するために出て行った
様々な解釈があるが、「キリスト教そのもの」「イエス・キリスト」を象徴しているという説が有力である。最終的にはキリスト教が勝利する・・・ってコト!?
赤い騎士(戦争)
すると,別の,火のような色の馬が出て来た。そして,それに乗っている者には,人々がむざんな殺し合いをするよう地から平和を取り去ることが許された。そして大きな剣が彼に与えられた
基本的には「戦争」を象徴していると言われている。他には「共産主義」「武器商人、軍産複合体」という説もある。
黒い騎士(飢餓、飢饉)
見ると,見よ,黒い馬がいた。それに乗っている者は手にはかりを持っていた。そしてわたしは,四つの生き物の真ん中から出るかのような声が,『小麦一リットルは一デナリ,大麦三リットルは一デナリ。オリーブ油とぶどう酒を損なうな』と言うのを聞いた
飢餓を象徴していると言われている。
青白い騎士(死)
見ると,見よ,青ざめた馬がいた。それに乗っている者には“死”という名があった。そして,ハデスが彼のすぐあとに従っていた。そして,地の四分の一に対する権威が彼らに与えられた。長い剣と食糧不足と死の災厄をもって,また地の野獣によってそれを殺すためである
死を象徴していると言われている。他には「疫病」という解釈もあるが、いずれにせよ死に直結するような何かであろうということでおおむね一致している。
創作
アニメや漫画などで、これらをモチーフにしたり、なぞらえて四騎士などと言われるような、四天王チックな四人セットの敵が出てくることがしばしばある。
- 漫画「タフ」シリーズなどで悪名高い猿渡哲也が原画を務める漫画「力王」に登場する敵。
- ライトノベル「終わりのセラフ」に登場する怪物
- ゲーム「女神転生」シリーズにそのまま登場
- 漫画「チェンソーマン」に登場するラスボスがそのまま支配の悪魔、戦争の悪魔、飢餓の悪魔、死の悪魔
- 「戦姫絶唱シンフォギア」に登場するオートスコアラーが終末の四騎士と呼ばれている(見た目は少女)
- 「Fate」シリーズにペイルライダーが登場する
・・・などが有名である。
関連動画
関連リンク
関連項目
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