屯とは、以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 大勢の人が集まる、たまりば、集まる、束ねる、縁飾り、とどまる、なかなか進めない、悩む、満ちる。
- 字源
- 諸説ある。
- 〔説文解字・巻一〕は「難きなり。艸木の初生し屯然として難(かた)むに象る。屮の一を貫くに從ふ。一、地なり。尾曲がれり」と、草木が大地からなかなか芽を出せないところの象形とする。これは易の考え方によるもので、「易に曰く、屯、剛柔始めて交はりて生ずること難し」と〔易経〕を引用している。
- ほかに、〔説文〕の屯の字形解説は乙の解説に似ているので、乙に従う字とする説(〔古籀篇〕)、肩甲骨の象形とする説、縁飾りの象形で、純の初文とする説(白川静)がある。
- 音訓
- 音読みは、トン、チュン(漢音)、訓読みは、たむろする、あつまる、なやむ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。当用漢字にはなく1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 屯を声符とする漢字には、𡗥、坉、庉、沌、邨(村)、迍、杶、肫、窀、純、𥫱、萅(春)、軘、鈍、頓、黗などがある。
- 語彙
- 屯雲・屯営・屯衛・屯居・屯結・屯険・屯蹇・屯困・屯在・屯守・屯戍・屯集・屯聚・屯如・屯躓・屯駐・屯長・屯邅・屯田・屯難・屯兵・屯蒙・屯落
関連項目
六十四卦
坤 | 剝 | 比 | 観 | 豫 | 晋 | 萃 | 否 |
謙 | 艮 | 蹇 | 漸 | 小過 | 旅 | 咸 | 遯 |
師 | 蒙 | 坎 | 渙 | 解 | 未済 | 困 | 訟 |
升 | 蠱 | 井 | 巽 | 恒 | 鼎 | 大過 | 姤 |
復 | 頤 | 屯 | 益 | 震 | 噬嗑 | 随 | 無妄 |
明夷 | 賁 | 既済 | 家人 | 豊 | 離 | 革 | 同人 |
臨 | 損 | 節 | 中孚 | 帰妹 | 睽 | 兌 | 履 |
泰 | 大畜 | 需 | 小畜 | 大壮 | 大有 | 夬 | 乾 |
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